QOLの向上と機能回復をめざす
運動器リハビリテーション
山田整形外科医院
(ふじみ野市/上福岡駅)
最終更新日:2025/12/11
- 保険診療
上福岡駅近くの「山田整形外科医院」では、2024年より運動器リハビリテーションに力を入れている。理学療法士による運動療法と物理療法を組み合わせ、痛みの軽減を図るだけでなく機能回復をめざす治療だ。保険適用となる期間は原則として150日間で、高齢者では多くの場合、生活の質が1段階上がる程度をめざしていく。導入のきっかけは、山田博信院長の「治療の幅を広げ、患者の満足度と治療の精度を高めたい」との思いから。実際の経過や患者の反応を見て「手応えを感じています」と話す山田院長に、どのような流れで治療を行うのか、また医師と理学療法士との連携についても聞いた。
(取材日2025年11月18日)
目次
検診・治療前の素朴な疑問を聞きました!
- Q運動器リハビリテーションとはどのようなものですか?
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A
理学療法士と患者さんがマンツーマンで行う、体の機能を高めるためのリハビリテーションです。例えば物理療法の主な目的は痛みの緩和になりますが、運動器リハビリはそれに加えて「動ける体を取り戻す」ことを目的とします。年齢に関わらず筋肉・関節の痛みや動かしにくさに悩む方が対象となり、保険適用となる期間は原則として150日間です。ストレッチや筋力トレーニングなどの運動療法で改善をめざしながら、電気刺激などを用いた物理療法や薬の処方を組み合わせることもあります。特にご高齢の方は運動をしないと筋肉は落ちていきますから、痛みへの対処と同時に筋肉量の維持も大切で、そのような場合にも運動器リハビリは有用です。
- Q150日間でどのような状態をめざしていくのですか?
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A
ご高齢の方ですと、生活の質が1段階上がる程度をめざすことが多いです。一人で外出が難しかった方が補助なく買い物に行けるようになったり、寝てばかりだった方が一人でお風呂に入れるようになったりと、不自由だったことを少しできるようにすることが目標です。それをかなえるために、医師や理学療法士から患者さんへ、ご自宅でできるストレッチや動作に関する注意点などのアドバイスも行います。当院には経験豊富な理学療法士が複数人在籍しており、患者さんと一緒に目標を立てて、それを実現できるようにしっかりとサポート。基本的には担当制で、「女性に担当してほしい」などのご要望にもできるだけお応えしています。
- Q理学療法士との連携体制について教えてください。
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A
当院では医師と理学療法士とで定期的にカンファレンスを行い、各自が受け持っている患者さんの状況や問題点などを共有して、思うように成果が出ていない場合には一緒に改善策を考えています。医師から検査結果を伝えて意見を求めることもあれば、理学療法士のほうから提案が挙がることもありますね。当院では「治療の幅を広げ、患者さんの満足度と治療の精度を高めたい」との思いで2024年に運動器リハビリテーションを導入しました。理学療法士は経験豊富なベテランぞろいですが、さらなるスキルアップのために今後は院内勉強会の実施なども考えています。
検診・治療START!ステップで紹介します
- 1運動器リハビリテーションが適しているかを医師が判断
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医師による問診や検査で、まずは症状を確認。エックス線や超音波による検査に加え、関節の可動域や筋力の評価なども行い、精密な診断のもとで治療方針を定めるのが同院の方針だ。診断内容にもよるが物理療法と運動療法を組み合わせて治療を進めることが多く、物理療法は当日受けることも可能。理学療法士による運動療法は後日の予約を取ることになる。
- 2検査結果の説明と目標設定
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医師から患者へ検査結果をわかりやすく説明し、運動器リハビリを進める場合には患者の意見を取り入れながら150日後の目標を立てる。山田院長は診断名を伝えるだけでなく生活に落とし込んだ説明を心がけ、具体的で実生活に沿った目標設定を行っている。
- 3目標を実現するためのリハビリ
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目標を実現するために、理学療法士が関節可動域の測定、筋力測定、歩行速度の測定などを行い、リハビリ内容を組み立ててスタート。同院には経験豊富な理学療法士が複数人在籍しており、運動器リハビリ専用のスペースでマンツーマンの対応をしている。予約不要で利用でき、頻度については理学療法士が患者の状態を見ながら提案する。
- 4医師による断続的なフォロー
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リハビリ期間中も医師が定期的に検査や問診を実施。その内容を理学療法士と共有して、必要に応じてリハビリ内容を調整していく。また医師や理学療法士から、自宅でできるストレッチや生活上のアドバイスも行われる。150日経過後は医師の診断に沿って改めて治療方針を決定。間を空けて運動器リハビリを再開することもある。

