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内田 修 院長の独自取材記事

新座クリニック

(新座市/志木駅)

最終更新日:2025/10/06

内田修院長 新座クリニック main

心安らぐ木の香りが漂い、居心地の良い空間でありながら洗練されたデザインが印象的な「新座クリニック」。院長を務める内田修先生は、「誰もがリラックスできる温かみのある雰囲気にしたい」という思いのもと、2021年8月にクリニックをリニューアルした。消化器をはじめとする内科や、麻酔科、ペインクリニックなど幅広い診療を提供し、地域住民の健康を支えるプライマリケアを担う医師として尽力している。患者一人ひとりの苦しみに寄り添い、地域に根差した医療を届けたい──その揺るぎない信念を胸に日々診療に向き合う内田院長に、これまでの歩みやクリニックの特徴、理想の医師象などについて聞いた。

(取材日2025年9月2日)

木のぬくもりが感じられる、温かいクリニックを実現

院長に就任されてから、24年がたちました。

内田修院長 新座クリニック1

2001年に院長を引き継いでから、振り返ればあっという間に20年以上がたった感覚です。当初から地域の患者さんが多く、まずは「一人でも多くの方を診たい」という思いで無我夢中で診療にあたってきました。地域に根差した医院として、少しでも体を癒やし、より良い治療を提供できればという気持ちは今も変わりません。開院当初からご高齢の患者さんが多かったのですが、現在、高齢化社会の流れもあり、その割合は高いです。平均寿命が延びる中で、皆さんがより有意義な晩年を過ごせるように支えることが、私の役割だと考えています。また、ご年配の方はインターネット予約に慣れていない場合もありますので、受付での時間予約も引き続き受け付けています。急な発熱や腹痛といった症状の場合には予約がなくても受診していただけますので、安心してご来院ください。

2021年8月に、クリニックをリニューアルされました。その際にこだわったことなどをお聞かせください。

当院は前任の院長が20年以上、その後私が24年と、40年以上にわたり診療してきました。年月とともに施設も老朽化し、「患者さんにより快適に通っていただきたい」という思いからリニューアルに踏みきったのです。どうせ新しくするなら自分が理想とするクリニック像を形にしようと考え、木のぬくもりを感じられる内装や広い間口を取り入れました。患者さんが気兼ねなく足を運びやすく、温かみのある雰囲気を大切にしたかったのです。一方で、建築家と相談しながら現代的でおしゃれな要素も加えました。特に外の看板は「わかりやすさ」と「デザイン性」を兼ね備えた仕上がりとなり、個人的にも気に入っています。スタイリッシュすぎて近寄りがたい雰囲気になってしまわないよう配慮して、温かさと現代的なデザインをバランス良く融合させた空間を実現することができたと思います。

リニューアル工事中も、診療は続けられていたと伺いました。

内田修院長 新座クリニック2

そうなんです。とにかく、1日たりともクリニックを閉めないという思いがありましたから。そのため、工事中は診療スペースを3分の1ほどに縮小しながら診療を継続しました。工事は平日の診療時間を避け、昼休みや土曜の午後、日曜日に実施してもらって。業者の方々にもご協力いただき、騒音や患者さんへの影響を最小限に抑えることができました。だからこそ費用も時間も想像以上にかかってしまったんですけどね(笑)。

「思いやり」と「技術」の両立をめざして

先生は専門の麻酔科だけでなく、ペインクリニックや消化器の経鼻内視鏡にも精通されています。

内田修院長 新座クリニック3

はい。もともとの専門である麻酔科は、手術中に患者さんの呼吸や全身状態を預かる非常に責任の重い領域です。手術中に患者さんと直接言葉を交わすことはできませんが、それでも「患者さんが苦しむことのないように」「安心して術前・術後を迎えていただきたい」という思いを常に持ちながら取り組んできました。やがて、外来で患者さんとじっくり向き合えるペインクリニックに魅力を感じ、専門的に学ぼうと決意したんです。当時30代半ば、日本麻酔科学会麻酔科専門医を取得して6~7年の頃に、順天堂大学医学部付属順天堂医院を訪ねました。知り合いもいない環境で飛び込んだようなものだったので、若いからこそできたことですね(笑)。そこには日本のペインクリニックをリードした宮崎東洋教授がいらっしゃり、週1回の約1年間、教授のもとで基礎から学ばせていただきました。

先生の情熱が感じられるエピソードですね。消化器の経鼻内視鏡はどのような経緯で学ばれたのですか?

胃内視鏡と大腸内視鏡を学んだのは、JCHO東京山手メディカルセンターです。麻酔科の恩師のつてで紹介していただき、専門知識を持つ2人の医師のもと、週1回、1年以上学ばせてもらいました。このように、内科の基礎は前任院長の福島友義先生から、ペインクリニックに関しては順天堂大学の宮崎東洋先生、そして内視鏡はJCHO東京山手メディカルセンターのベテラン医師に学ぶ経験を積み重ねてきました。若い頃からこうして専門家のもとに飛び込み、学び続けたから今の自分があると思っています。

先生の行動の原点には、患者さんへの思いがあると感じました。

内田修院長 新座クリニック4

患者さんにとって負担の少ない検査や治療を提供したいという思いは、昔から変わっていません。ただ、患者さんを思う気持ちだけでは診療は成り立たないのも事実です。思いやりや優しさは大切ですが、それに加えて一定の技術や力がなければ、患者さんを診察することはできません。ですから、患者さんのために学び続け、技術を身につけることが不可欠だと考えています。また、診療の中で患者さんからさまざまなことを教わりました。その経験が、診療や学びへのさらなる意欲につながったのだと思います。加えて、自分だけで対応が難しい場合に大切にしているのが、地域の医療機関や他科の医師との横のつながりです。新座志木中央総合病院やTMGあさか医療センターをはじめ、眼科や整形外科の医師からも教わることで、自分の力を補いながら、できる限り多くの患者さんを支えるべく、日々取り組んでいます。

より効果的で負担の少ない治療を提供したい

先生が注力されているペインクリニックでは、どのように治療を進めていますか?

内田修院長 新座クリニック5

ペインクリニックでは、患者さん一人ひとりの痛みに応じて、適切な治療法を組み合わせることを大切にしています。患者さんの症状は頭痛や首・腰の痛み、膝関節の痛み、帯状疱疹後神経痛など多岐にわたり、年齢層も20~90代と幅広く、重症度や耐えられる痛みも人それぞれです。そのため、ブロック治療やトリガーポイント注射、温熱療法、ウォーターマッサージなど、複数の治療法を患者さんの状態に合わせて組み合わせ、様子を見ながら調整していきます。診療は、最初の問診で痛みの程度や基礎疾患、経過を丁寧に確認することから行います。その上で、患者さんに合った方法を提案し、必要に応じて麻酔科の知識を生かしたブロック治療なども駆使します。どうしても試行錯誤は必要になりますが、反応や希望を伺いながら、より効果的で負担の少ない治療をめざしますので、ご安心ください。

経鼻内視鏡も、患者さんの検査時の負担軽減につながる方法ですね。

最初に学んだのは、基礎である口からの胃内視鏡です。しかし、自分自身も体験してみると、口からの胃内視鏡はやはりつらいと痛感しました。そんなときに知ったのが、鼻から挿入する経鼻内視鏡。20年以上前に学会でデモンストレーションを見たとき、「これこそ自分が患者さんに提供したい方法だ」と思ったんです。そして麻酔科の知識を生かし、麻酔の量や前処置を自分なりに工夫することで、より苦痛の少ない検査の実現に尽力しました。現在は9割以上が経鼻内視鏡で、眠らずに行いながら画面を患者さんと共有し、検査中に説明や確認を行っています。患者さんもリアルタイムで、鮮明な画面からご自身の状態を理解できるので、安心していただけるのではないでしょうか。

先生の理想の医師像をお聞かせください。

内田修院長 新座クリニック6

私の医療の基本はプライマリケア。地域の皆さんに対し、初期の段階で病気やケガの診療、継続的な健康管理、予防医療、家族構成や生活背景まで含めた総合的な医療を提供することです。診療の際は、熱や痛み、めまいなど、さまざまな不定愁訴を丁寧に診察し、高圧的にならず、患者さんに寄り添うことを心がけています。なぜなら、自分が最初に患者さんを診ているかもしれないという責任があるからです。将来的には消化器内科医の息子と二診制で診療を行い、世代や症状に応じ、分担して診察することも考えていますが、今後も変わらず、患者さんに寄り添い、安心して診療を受けていただくことを大切にしたいですね。

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