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宮川 昌久 理事長の独自取材記事

和光耳鼻咽喉科

(和光市/和光市駅)

最終更新日:2024/03/19

宮川昌久理事長 和光耳鼻咽喉科 main

東武東上線・和光市駅南口から徒歩1分。医療ビル2階にある「和光耳鼻咽喉科」は、1999年の開業以来、耳・鼻・喉の症状に幅広く対応してきたかかりつけ医院。2004年から院長に就任し、医療法人慶和会の理事長を務めている宮川昌久先生は、慶應義塾大学病院や千葉大学医学部附属病院で研鑽を積んだ経験豊富なドクター。日本耳鼻咽喉科学会耳鼻咽喉科専門医、日本アレルギー学会アレルギー専門医として、中耳炎やアレルギー性鼻炎・慢性副鼻腔炎・風邪症候群といった耳鼻咽喉科でよく見られる症状の治療はもちろん、難聴・めまい・頭頸部がんなど専門性の高い疾患の診断・治療も行う。「一人ひとりの患者さんを自分の家族だと思って治療するよう心がけています」と笑顔で話す宮川先生に、医院の特徴や得意とする治療などについて聞いた。

(取材日2024年2月2日)

耳・鼻・喉の専門家として地域医療に貢献

まずは、クリニックの特徴をお聞かせください。

宮川昌久理事長 和光耳鼻咽喉科1

当院は私の父が1999年に開業した耳鼻咽喉科医院です。私は慶應義塾大学卒業後、慶應義塾大学病院での初期研修を経て、国立がんセンター(現・国立がん研究センター東病院)や千葉大学医学部附属病院で研鑽を積みました。その後、40歳という人生の節目でもあった2004年に父から医院を継承し、中耳炎やアレルギー性鼻炎・慢性副鼻腔炎・風邪症候群といった耳鼻咽喉科でよく見られる症状はもちろん、難聴・めまい・頭頸部がんなど専門性の高い疾患の診断・治療にも対応しています。お子さんから高齢者まで幅広い年代の患者さんが来院されていますが、どちらかといえば小児患者さんが多いと思います。お子さんはできるだけ泣かせないように気をつけていますが、なかなか難しいですね(笑)。ですから、子どもの対応に慣れた女性スタッフと協力しながら診療しています。女性医師が診察している時間帯もありますので、ご希望の方はお問い合わせください。

2023年1月に、現在の場所に移転されたそうですね。

はい。新型感染症への対応も含む業務拡大のため、以前の場所の斜め向かいにある医療ビル2階に移転しました。感染症対策として陰圧感染隔離室を設置し、また全体的にスペースが広くなったので、感染症患者さんとそれ以外の患者さんの動線をある程度分けることができるようになりました。その他、主に鼻の奥から喉を診るための電子内視鏡や、耳の奥の異物や耳あかの除去、中耳炎の鼓膜切開など耳の処置を行う際に使用する処置用顕微鏡、聴力検査機器、細かな霧状にした薬剤を鼻や喉などの患部に直接投与するための吸入器(ネブライザー)などの機器も設置しています。

どのような疾患が多いのでしょうか?

宮川昌久理事長 和光耳鼻咽喉科2

お子さんの場合は、鼻水・鼻詰まり・咳・喉の痛みといった風邪症状やアレルギー性鼻炎、中耳炎などが多いですね。中耳炎は、急性の場合は痛みを伴うため気づきやすいのですが、鼓膜の奥の中耳に滲出液がたまった状態になる滲出性中耳炎は自覚症状に乏しく、実際に聞こえが悪くなって初めて気づかれることもよくあります。適切な治療を受ければ治癒が見込めますが、放置すると将来難聴が残ることもあり注意が必要です。当院では、薬物療法や鼻のネブライザーなど保存的治療の他、手術も行っています。成人の患者さんは、喉の腫れや痛み、聞こえ方の不調、スポーツによる顔面のけが・骨折など、さまざまな症状で受診されます。診察にあたっては、一人ひとりの患者さんを自分の家族だと思って治療するよう心がけています。また、治療は患者さんに説明・ご納得いただいた上で開始します。不安や疑問がある場合は、遠慮なくご質問ください。

アレルギー症状に対する舌下免疫療法に注力

特に力を入れている治療はありますか?

宮川昌久理事長 和光耳鼻咽喉科3

花粉症やアレルギー性鼻炎に対するアレルゲン免疫療法を希望される患者さんが増えています。アレルゲン免疫療法とは、アレルギーの原因物質を含む治療薬を舌の下に投与し、少しずつ体内に吸収させることでアレルギー反応の軽減を図る治療法です。一般的な治療が症状の改善を目的とした対症療法なのに対して、舌下免疫療法は根本的に体質へ働きかけるため、アレルギー症状そのものが起こらないようにする、あるいは発症しても軽微な程度に抑え込むことが期待されます。ただ、舌下免疫療法の対象はスギ花粉症とダニによるアレルギー性鼻炎に限られており、治療を始めたら薬の服用を毎日、3~5年間継続する必要があります。即効性はなく、途中で中断してしまうと改善が見込めません。根気強く継続することが大切ですので、医師とよく相談した上で治療を開始されることをお勧めします。

新型コロナウイルス感染症罹患後に残る諸症状の相談にも対応しているそうですね。

新型コロナウイルス感染症によって、鼻と喉の間にある上咽頭という部位に炎症を起こしてしまっていることがあります。その結果、罹患後症状として喉の痛みや違和感、鼻から喉の奥に鼻水が流れる後鼻漏(こうびろう)による痰の絡みといった症状が続くことがあるんですね。新型コロナウイルス感染症に罹患後に続く鼻や喉の症状も上咽頭炎の影響が考えられる場合は、治療についてご説明しますので、一度ご相談いただければと思います。

その他、力を入れている分野があれば教えてください。

宮川昌久理事長 和光耳鼻咽喉科4

大学病院に勤務していた頃は頭頸部がんの診療も数多く経験してきました。頭頸部がんは、口腔内や喉、鼻の中、唾液腺などに発生するがんの総称です。当院では頭頸部がんの治療は行っていませんが、診察してがんが疑われる場合は国立がん研究センター東病院など専門病院にご紹介しています。頭頸部がんの症状はがんの種類によってまちまちですが、主に口腔内にできものができる、痰に血が混ざる、声がれなどがあります。どれもがん特有の症状ではなく、見逃されやすい傾向にあるため注意が必要です。特に声がれは、風邪だろうと考えて放置しがちですが、長引く場合はぜひ受診していただきたいですね。

聞こえの不調にも対応。患者を家族と思って治療を提案

補聴器に関する相談にも対応されているそうですね。

宮川昌久理事長 和光耳鼻咽喉科5

はい。聞こえに関して悩みをお持ちの方に対して、聴力検査を行って補聴器が必要かどうか判断したり、補聴器が必要な方には適切な補聴器を選択・使用できるようアドバイスしています。また、すでに補聴器をお持ちの場合には、使用中の補聴器で問題ないかどうか確認し、必要に応じて調整や装用指導も行います。聞こえづらい状態で生活していると周囲の人との会話がうまくいかない、必要な音が聞こえず日常生活に支障が出るなどの不都合が生じます。また、聞こえづらさが認知症発症のリスクを高めるともいわれています。放置せずに一度ご相談ください。

クリニックとしての診療方針をお聞かせください。

ゼネラリストとして疾患を限定せず、来院された患者さんの訴えに可能な限り対応するよう心がけています。ただ、医院ではできない治療・検査もあります。当院での対応が難しい場合には、今まで医師としてのキャリアの中で培ったネットワークを生かして高次医療機関へスムーズにご紹介していますので、安心して受診していただきたいですね。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

宮川昌久理事長 和光耳鼻咽喉科6

お子さんが体調を崩したとき、保護者の方は小児科か耳鼻咽喉科か、どちらに連れて行くか迷うこともあると思います。どちらを受診すれば良いのか明確な基準はありませんし、それぞれに受診のメリットがありますが、耳鼻咽喉科は耳・鼻・喉の専門家です。耳や鼻の奥までしっかり観察できる機器がそろっていますので、鼻水や鼻詰まり、咳、喉の痛みなどの症状がある場合は耳鼻咽喉科を受診されたほうが専門性は高いのではないかと思います。鼻水を吸引するだけでも症状の軽減が見込める場合がありますので、困ったときは気軽に足を運んでください。

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