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朴 宗晋 院長の独自取材記事

弥栄医院

(越谷市/北越谷駅)

最終更新日:2019/12/25

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北越谷駅から車やバスで約10分。閑静な住宅街の中にある「弥栄(やさか)医院」は1975年の開業以来40年以上地域のホームドクターとして地域住民に医療を提供してきたクリニックだ。2017年には総合的に診療を行う医師として大学病院やへき地などで研鑽を積んできた朴宗晋(ぼく・そうしん)先生が新たに院長に就任。前院長の理想や意思を継ぎつつも、朴院長らしさをプラスして新たな体制を構築した。全体的に温かなムードが漂う院内は朴院長就任と同時に少しリニューアルを加えたのだそう。内装や空調なども更新され、昔ながらの温かな雰囲気はそのままに、より明るく居心地の良い空間になっている。誰でも気軽に来られる地域の「保健室」的な存在になりたい、と語る朴院長にさまざまな話を聞いた。
(取材日2019年11月8日)

患者を自分の家族と思い診療していく

2年前にこちらのクリニックを継承されたそうですね。

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この弥栄医院は1975年に前院長の当摩先生が開業されました。以来長年にわたって地域医療に貢献され、地域の方々と信頼関係を築いてこられました。医院を継承させていただくにあたっては、2ヵ月ほど一緒に診療をさせていただきました。そのおかげで私も早期に患者さんに受け入れていただけまして、ありがたく思っています。僭越ながら、とても温かな包み込むようなお人柄の当摩先生がこれまで行われていた地域医療は、私がめざすものにとても近く、当麻先生のご意思はそのままにさらに私らしさをプラスして、より一層地域の皆さまの健康を守るお手伝いをさせていただきたいと思っています。またこれまでここで長年働いていてくださっているスタッフの方々が、継続して勤務してくださっていますので、長く通院されている患者さん方も安心して来ていただけると思います。

在宅医療にも取り組まれているそうですね。

この地域は、高齢化が進む埼玉県の中でも特に高齢化率の高い地域でして、長年通院されている患者さんの中にも、通院が難しくなってきている方が多くおられました。ですので、外来診療の妨げにならない範囲にはなりますが、ご希望があればこちらから伺っています。ご家庭に伺うと、生活の様子なども伺い知れますので、より患者さん個人に合わせた医療の提供がしやすくなるというメリットもあります。徐々に患者さんご本人はもとより、ご家族からのご相談も増えています。これからもっとご希望の方は増えるかと思いますが、できる限り応えたいと思っています。

日々の診療の際に気をつけていることは何ですか?

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私が初期臨床研修医だった当時、指導してくださった先生方によく言われていたことなのですが、患者さんを自分の家族であると思うように、と。なれなれしくするとか、距離を近く、というのではなく、もし患者さんが自分の家族であったなら、この対応でいいのか、この紹介先でいいのかと常に意識しよう、ということです。何事も責任感と当事者意識を持って、誰にでも分け隔てのない対応をするように意識しています。また自分にとっての「初めて」はいまだによくありますので、日々の診療が勉強であり、自分の経験の糧になっています。患者さんお一人お一人に丁寧に接し、よく話をさせていただいて、信頼関係を築いていきたいですね。

地域の「保健室」としての役割を担っていきたい

総合診療を長年ご経験されてきたそうですね。

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地域に根差した医療に携わる医師である限りは、患者さんのどんな訴えに対しても分け隔てなく耳を傾け診療していくのが基本姿勢であるべきなのではないかと思ったのが、この総合診療の道に進んだ理由です。大学病院の総合診療部門に在籍していた当時、離島の診療所に勤務する機会がありました。東京からジェットフォイルで約3時間、飛行機なら約30分の距離ですので離島といっても比較的恵まれた環境にありました。重症患者の緊急搬送は消防庁や自衛隊のヘリで行われていました。だいたい月に一回はヘリによる緊急搬送がありましたね。その島での診療経験が、今に生かされています。

総合診療を行う医師の役割とは、どのようなものでしょうか?

なんでも完璧にできて治してしまうスーパードクターというイメージをお持ちの方もいらっしゃるかもしれませんが、私が考えるに、もちろん自分でできる医療は行いますが、医療の水先案内人というか、患者さんを適切な医療へ導ける存在であると思っています。何科にかかったらいいかわからない、なんだか体調が悪い、など身体に不調を感じた時にとにかく何も考えずに相談に駆け込める存在ですね。私の診療では及ばないようなことがあれば、そこから先は症状や訴えに合わせた治療が受けられるところにご紹介します。当院には、腰が痛い、皮膚に何かできたなど、お子さんからご高齢の方までさまざまな患者さんが来院され、中には4世代にわたって来院されているご家族もいらっしゃいます。この医院を継承させていただいてから実感したことですが、誰もが安心して訪れることのできる、いわゆる地域の「保健室」のような役割でありたいと思っています。

離島の僻地医療で感じたことはありますか?

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その島では、ご高齢の方のお看取りは家族そろって行われることが多かったんですね。ひいおじいちゃんをおじいちゃんからひ孫までの3世代そろって送る場面もありました。最期のお看取りはご自宅で和やかに、というのがご希望で、家族から遠く離れた場所で一人で旅立つよりは、一族そろって看取りたいという空気がありました。高度な医療を最期の瞬間までというよりは、この島でできることを、というお気持ちが強かったですね。そういった場面に立ち会わせていただくたびに、幸せな最期だなと温かな気持ちになりました。こういったお考えはご家族ごとに違うでしょうが、できる限りお気持ちに寄り添いたいと思っています。

特別な特徴がないのが「弥栄医院」の特徴

今後の展望をお聞かせください。

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地域密着というよりも、地域に溶け込んだ存在でいたいですね。大きな冒険をするのではなく、一歩ずつ着実に進みながら、日々の研鑽を欠かさず、謙虚な気持ちを忘れずに日々の診療に向き合いたいと思っています。そんな日々の積み重ねが、地域の方々が安心してこの地域で暮らしていく基盤になってくれればうれしいです。前院長の当摩先生は、きちんと患者さんに向き合い、親身に話を聞き、いつも触って確かめ、患者さんとのふれあいも大切になさっていました。そんな姿勢も私自身のものとして、引き継いでいきたいと思っています。

ご自身が取り組んでいる健康法や、お勧めの健康法を教えてください。

私自身は食事に気を使っています。特に栄養バランスと食べる量で、いつも腹八分目で済ませるようにしています。現代社会において糖質は過剰摂取になりやすいですから、糖質を取りすぎないように心がけていますね。副菜をしっかり取り、よく噛んでゆっくり食事を楽しむようにしています。お勧めの健康法は、お散歩など無理のない程度の運動を毎日のようにすることです。医師の立場で言えば、日々の運動や健康に気をつけ、なんでもご相談くださる方はとてもありがたいのです。難しいのはご自分の健康に無頓着で、運動も意識せずなかなか医療機関に来てくださらない方です。そういった方々に、行政や医師会と連携してアプローチし、一層地域貢献したいと思います。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

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何かに特化したような特徴がないのが、この弥栄医院の特徴です。先程から申し上げていますが地域の「保健室」のような、いつでもなんでも相談できる一番身近な医療施設でありたいと思っています。そして、地域の方々が少しでも長く健康に安心して、住み慣れたこの地域のご自宅でいつまでも過ごしていただけるよう、日々精進していきたいと思っています。何かお困りのことや不安なことがあれば、お気軽にご相談くださいね。

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