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齋藤 拓郎 院長の独自取材記事

さいとう内科クリニック

(所沢市/小手指駅)

最終更新日:2025/09/11

齋藤拓郎院長 さいとう内科クリニック main

小手指駅からほど近い、閑静な住宅街の一角にある「さいとう内科クリニック」。齋藤拓郎院長は2011年に、前身となるクリニックを父から継承したのを機に移転開業した。冷静で穏やかな性格の齋藤院長は「医療・介護の次の一歩を考える」を理念とし、患者と正面から向き合うことを大切にしながら、真摯な姿勢で日々の診療に取り組んでいる。院内には即日検査と結果説明が可能なCTを導入。放射線科出身としての経験を生かし、画像診断により全身の疾患の可能性を検知できるのも強みだ。地域医療に寄り添い診療にあたる齋藤院長に、クリニックのこれまでとこれからについて語ってもらった。

(取材日2025年8月8日)

患者との縁を大切に、青葉台から小手指へ移転開業

クリニックの歴史について教えてください。

齋藤拓郎院長 さいとう内科クリニック1

当院はもともと、「齋藤内科診療所」として私の父が開業したクリニックです。当時は駅を挟んで反対側の青葉台にありました。少し手狭になっていたこともあり、2011年8月に私が承継するタイミングでこちらに移転し、「さいとう内科クリニック」として再スタートを切りました。ただ、父や診療所が大切にしてきたものがありますし、もともと通ってくださっていた患者さんも引き続き支えたいという想いがあったため、移転前の住所である青葉台からとって法人名に「医療法人社団 Green Leaf Health」とつけました。

院内設備や内装についてのこだわりを教えてください。

採光がしやすい立地だったので、道路側に大きく開口を取り、待合室に自然光がたっぷり入るようにしました。足元はすべてフラット、トイレは広めのバリアフリー仕様になっています。お待ちいただいている間、スタッフの視線を気にせずリラックスして過ごせるよう、受付カウンターとベンチの向きを工夫しました。診療室の裏側のバックヤードは動線がシンプル。受付までつながっているので、検査を受ける際も無駄なく移動できるようにしています。院内には16列マルチスライスCTや内視鏡、超音波診断装置2台、ポータブルの超音波診断装置2台、エックス線検査装置などがあります。私が放射線科出身なので、画像診断のためのCTは開業にあたって必須でした。

分院や地域の医療機関との連携もされているそうですね。

齋藤拓郎院長 さいとう内科クリニック2

地域の医療機関とは綿密に連携を取り、必要に応じて総合病院や大学病院への紹介も行っています。当院でCT検査までできるので、ある程度お体のことを調べた状態でご紹介することができます。重篤度や緊急性がわかれば、受け入れ先の医療機関も対応がしやすくなります。また、所沢市狭山ケ丘にある「いとう整形リハビリクリニック」は当院の分院です。当院と同じように地域の患者さんの健康の包括的なサポートをめざし開業しました。

「次」を見据え、地域のニーズに合わせた医療を提供

どのような患者さんが多くいらっしゃっていますか?

齋藤拓郎院長 さいとう内科クリニック3

年齢でいうと50~70代くらいで、症状では糖尿病や高血圧、脂質異常症といった生活習慣病の方が多いです。小学生以上のお子さんの予防接種や検診も行っています。近所にお住まいの方が多く、父の代から長く通ってくださっている患者さんや、私の同級生のご両親もいます。そうした方も引き続き支えていきたいと考え、移転を機に訪問診療を始めました。お一人では通院が難しい方のお宅に定期的に伺い、お体の調子を診せていただいています。時には父の思い出話を聞かせてくださることもあり、家族ぐるみで長くお付き合いさせていただいているような関係です。

訪問診療の際に意識されていることはありますか?

訪問診療の患者さんは、いわゆる終末期医療や緩和ケアを必要とされている方です。長年当院の外来に通われていた方がお年とともに動きにくくなり訪問診療にスライドした場合には、お人柄や健康状態を知っているのであまり心配はありません。一方で、外部の病院からのご紹介の場合は、ご本人はもちろんご家族との関係構築は慎重になります。病状や進行度をご本人がご存知かそうでないか、ご家族との関係性などをお話の中から正しく理解する必要があります。たとえ短い期間のお付き合いだとしても医師としての責任がありますから、患者さんやご家族の希望に寄り添って納得していただける医療をお届けしたいと思っています。

クリニックの理念「医療・介護の次の一歩を考える」には、どのような意味が込められているのでしょうか?

齋藤拓郎院長 さいとう内科クリニック4

「立ち止まることなく、社会情勢に合わせて柔軟に変わっていこう」という想いで策定しました。医療技術やDXは日々進化しているので、手間のかかる作業をかたくなに続けるのではなく、便利なツールをどんどん使っていくことでスタッフにも患者さんにもプラスになると思います。父も私も比較的新しいものが好きということもあり、電子カルテも早い段階で導入しました。予約システムや自動精算機も導入済みです。最近では、スタッフがAIを使って院内掲示用のポスターを作ってくれています。当院に関わるすべての人が満足できる「次の一歩」を常に考えたいと思っています。

患者とまっすぐ向き合い、真剣に傾聴する

医師をめざしたのは、やはり先代の存在が大きかったのでしょうか?

齋藤拓郎院長 さいとう内科クリニック5

そうですね。医療の仕事に親しみはあったと思います。父は家では厳格でしたが、患者さんに対してはニコニコと笑顔を絶やしませんでした。子ども心に「こんなに変わるものか」と驚いたものです。大人になってから診療に同席した際、患者さんが診察室に入ってくるなり「どうしたの? 調子悪そうだね」と、父が声をかけたんです。そうしたらその方は脳梗塞でそのまま救急搬送されてしまったんです。そもそも元気な人は来ない場所とはいえ、顔を見た瞬間に異変を察知する力はさすがだなと思いました。進路を考える時、母からは「『ありがとう』と言ってもらえる仕事だから、良いんじゃない?」と、背中を押してもらいました。実際医師になり、患者さんから「先生と話してたら元気になりそう、ありがとう」と言っていただけるとすごくうれしいです。最近では「先生もお元気でいてくださいね」と、患者さんから言われることもあるんですよ。

医師としての信条や座右の銘を教えてください。

「時に治し、しばし和らげ、常に癒やす」という言葉があります。私は「治療や言葉により患者さんの苦痛、症状を和らげ、癒やすことこそが重要である」と理解しています。医学は完全なものではなく、究極的には患者さんの話を徹底的に聞くことが、患者さんの癒やしにつながると思うのです。ですから患者さんの話は基本的に遮らずにすべて聞きます。診療の際は医療書記のスタッフも同席しますので、カルテの記入は書記担当のスタッフに任せ、私はモニターではなく患者さんのお顔を正面から見てお話を伺います。書記担当のスタッフも患者さんの様子や病状がわかるので情報共有にもなります。真剣にお話を伺うことで、患者さんも心の内を明かしやすくなりますし、そこから病気の予兆やお悩みを伺えることがあるんです。

今後挑戦していきたいことや、展望をお聞かせください。

齋藤拓郎院長 さいとう内科クリニック6

疲労や老化、美容のお悩みを抱えている方も多いと思いますので、今後は未病、予防医療にも取り組んでいきたいと考えています。また、腰痛や肩凝りを解消する目的でハイドロリリース注射を行っていますが、数年前から近隣大学陸上部の皆さんが通われています。病気の治療だけでなく、健康維持のために内科に足を運んでいただくことをお勧めします。医療保険制度は社会情勢によって変わるものなので、情報をキャッチアップしてスタッフとも話し合いながら、時代に合わせた地域医療、ヘルスケアでお役に立てればと思っています。

自由診療費用の目安

自由診療とは

人間ドック/2万5000円~
ハイドロリリース注射(初回)/8800円

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