医療法人  山内クリニック

医療法人 山内クリニック

山内 泰介院長

56531

JR大宮駅から徒歩5分。「山内クリニック」は甲状腺診療に特化したクリニックで、埼玉県内だけでなく、神奈川県や栃木県からも通院する患者がいるという。院長の山内泰介先生は、穏やかで優しい雰囲気。甲状腺の診療に30年以上携わり、一般診療の開業を経て、2012年に移転開業した。甲状腺疾患は疲労感や発汗異常など、症状もわかりにくい。「甲状腺に悩みを抱えた人が、最初に訪れる窓口でありたいですね」と山内先生。取材では不妊と甲状腺の関係や、将来の甲状腺治療の可能性など、先生の甲状腺診療への熱い想いをじっくりと聞いた。
(取材日2017年9月20日)

幅広く甲状腺疾患に悩む人の窓口でありたい

―先生はもともと埼玉県川口市で開業されていたそうですね。

川口市では1994年に開業し、甲状腺診療を含む一般診療のほか、地域の在宅医療や産業医などの仕事を、幅広く行っていました。大宮に移転開業したのは2012年のことです。もともと、1989年に大分県別府市の甲状腺疾患専門病院である野口病院に勤め、勤務医時代から甲状腺の診療に携わり、これを一生の仕事にしたいという思いを持っていました。ですから、甲状腺疾患専門クリニックは私の長年の夢を形にしたものです。当院はクリニックですから、手術や放射線治療、入院や特殊な検査はできず、必要な時は連携する専門病院などに紹介しています。幅広く甲状腺に悩む方たちが最初に訪れる窓口として、甲状腺に特化した診療を提供させていただいています。

―初診の患者さんは、どのような診察や検査を受けるのでしょうか?

問診票の記入後、それをもとにお話を聞いて、触診で甲状腺の大きさ、腫瘤や痛みの有無などを調べます。その後、超音波検査と血液検査を行います。超音波検査は甲状腺の形や大きさ、腫瘤がないかを調べ、血液検査では主に甲状腺ホルモンと甲状腺の自己抗体を調べます。また腫瘤が悪性か良性かを見極めるために、必要に応じて細胞診検査を行います。血液検査は1時間で結果が出ますので、当日の診断が可能です。診断の結果、ほとんどの場合通院での治療になりますが、さらに詳しい検査や手術が必要であれば大学病院や専門病院へご紹介しています。通院間隔は、例えばバセドウ病ですと最初の3ヵ月は2週間に1回ですが、甲状腺ホルモン値が安定すれば1ヵ月、2〜3ヵ月と開いていきます。通院のペースは患者さんの症状によってまちまちです。

―最近増えている甲状腺の病気はありますか?

甲状腺がんの中でも、特に1cm以下の微小がんの発見が増えていますが、これはおそらく検査精度が高くなったためと考えられています。ですから、甲状腺がんになる人が実際に増えたというわけではありません。微小がんが見つかった場合、重要なのはがんの種類です。甲状腺がんの9割以上が乳頭がんで、比較的予後の良いがんですが、未分化がんという予後の悪いがんもありますので見極めが大切です。微小がんも乳頭がんであることが多いので、手術になる場合もあれば、中には経過観察になる方もいます。皆さんにお伝えしたいのは、甲状腺がんも、乳がんのようにセルフチェックができるということ。喉仏の2cmほど下、唾を飲み込むと気管と一緒に動く部分が甲状腺で、健常な人はわからないこともあります。そこを触ってみて、しこりの有無や、大きさや形を日頃から確認するようにしてください。おかしいと思ったら検査を受けることをお勧めします。

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