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神保 静夫 院長、倉山 英豪 先生の独自取材記事

こんのクリニック

(足利市/福居駅)

最終更新日:2022/07/11

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足利の地で半世紀以上にわたって、地域医療を支えてきた「こんのクリニック」。2021年5月に院長に就任した神保静夫先生は、北海道出身で自治医科大学医学部卒業後、離島でのへき地医療にも取り組んできたドクターだ。もともとの専門は整形外科だが、離島でさまざまな領域の医療に対応してきた経験を生かし、内科やリウマチ科も含めた幅広い総合診療を行う。鍼灸を学ぶために中国留学した経験もあり、中国語も堪能。2022年4月から、消化器外科出身で、胃がん治療や内視鏡検査、腹部救急診療の経験も豊富な倉山英豪先生が入職して、専門性の異なる医師2人体制となり、診療の幅も対応力もアップした。そこで、神保院長と倉山先生に、それぞれの診療の特徴や診療方針、医師としての思いなどを聞いた。

(取材日2022年5月17日)

足利の地で半世紀以上にわたり地域住民の健康を支える

まず、クリニックの成り立ちや特徴を教えてください。

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【神保院長】当院は、半世紀以上前に初代院長が開業して以来、4代目にあたる前任の今野健一郎先生まで、歴代院長の得意分野や専門性によって多少診療スタイルを変えつつ、地域の医療ニーズに応え、患者さんに寄り添う診療を行ってきました。コロナ禍においても衛生面に配慮した上で、かかりつけ医としてのコミュニケーションを意識しながら診療を行ってきました。より高度な治療や専門的な診療が必要な場合にも、具体的な方向性を見極め、先方に受け入れられやすい形でつなぐことを心がけています。診療内容は幅広く、風邪や腹痛など急な体調不良から、リウマチ、高血圧や糖尿病などの慢性疾患、気管支喘息や花粉症などのアレルギー疾患、禁煙治療や睡眠時無呼吸症候群に対する診療も行っています。外傷や、腰や膝の痛み、肩こりなど整形外科・外科にも対応しています。

神保院長のプロフィールを教えてください。

【神保院長】私は、北海道出身で、自治医科大学医学部卒業後、旭川医科大学病院の整形外科に入局して研鑽を積む一方、北海道の離島でへき地医療に携わり、その後、整形外科や脊椎の専門家として学生教育にも携わってきました。その経験を生かし専門分野は整形外科ですが、内科全般の総合診療も行います。こちらの院長に就任したのは2021年の5月で、理由は地域密着型の医療を行いたかったからです。というのも、大学病院の整形外科では、先進的な外科治療を行い、治療後は地域の医療機関に帰すことが求められます。私は離島での医療を経験したことで、大学病院ではできない地域に根差して目の前の患者さんに寄り添う医療がしたいとの思いが強まり、当院の院長となったわけです。

倉山先生もプロフィールをお願いします。

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【倉山先生】僕は宇都宮市出身で、獨協大学第一外科で約10年間消化器外科に在籍し、消化器悪性腫瘍の手術や化学療法、腹部救急疾患の診療や手術を手がけてきました。父も医師で、その背中を見て自然に進んだという感じですね。大学病院での診療にもやりがいを感じていましたが、父が開業しているので継承も視野に入れ、そろそろ地域医療も学びたいと考えるようになり、2022年4月よりこちらに勤務しています。大学病院と比べると、とにかく患者さんが多く、それだけ地域の皆さんに信頼されているのだなと感じています。今は、消化器外科の専門性を生かしながら、さまざまな症状の患者さんにも対応できるように、日々勉強しているところです。

互いの専門性も生かしつつ総合診療を実践

先生方の専門分野や診療方針について聞かせてください。

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【神保院長】もともとあまり整形外科は好きではなかったのです(笑)。しかし、離島では整形外科のニーズが高く、しかも同期や先輩に内科が多かったので、ならば私が整形外科に進もうと軽い気持ちで選んだのですが、結果的には良かったですね。内科では身につかなかった診療技術が学べましたし、特に高齢になると首や腰、肩、膝、足首の関節などに痛みなどのある方が多く、内科の患者さんにも、整形外科の診療経験が役にも立つことが多いのです。今は、よくぞ整形外科を選んだなと思っています。診療方針としてはやはり患者さんに寄り添うこと、かかりつけ医として、幅広くなんでも相談していただけるような存在になることですね。

倉山先生はいかがですか。

【倉山先生】消化器外科の中でも、専攻は胃の疾患で、胃の手術や内視鏡検査や治療を手がけていました。また腹部救急疾患の診療も多数経験しました。3次救急の大学病院ですから、当然、他の医療機関では対応が難しい、重篤な患者さんへの緊急手術を行うことも多かったですね。そんな患者さんが回復されることにやりがいを感じていました。今後は、そうした手術や救急の経験を、内科全般の診療に生かしたいと思っています。診療方針としては、患者さんがとても多い中でも、一人ひとりのお話をよく聞くこと。少しでも悩みや困り事をなくして、安心して満足していただくことをめざしたいと考えています。

離島ではどのようなエピソードがありますか。

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【神保院長】人口200人ぐらいの小さな島で、医師と看護師と事務スタッフの3人だけの道立診療所に勤務していたことがあります。のどかな良い島でしたが、休診日に私の自宅に、胸が苦しいという患者さんが来られ、心筋梗塞が疑われたのでヘリコプターで札幌の病院に運びました。まだドクターヘリがない頃で、先輩にヘリコプターの呼び方や段取りをよく教わっていたのが役に立ちました。また漁船で患者さんを搬送したことや、暴風雨で船が出ない中で腹痛の患者さんを丸2日間、点滴をしながら見守ったこともあります。そんな方の状態が回復に向かうと、そうした医療に自分が携われたことを光栄に感じますね。

在宅医療や内視鏡検査。地域に求められる医療に注力

ところで、プライベートについても少し聞かせてください。

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【神保院長】学生時代、鍼灸に興味があり、英語以外の外国語も会得したかったので、中国遼寧省瀋陽市にある中国医科大学に1年間留学して針灸学を学びました。鍼灸の知識・技術に加えて、中国語会話能力もある程度身につけることができました。ですから、中国語話者の方で、言葉の壁から医療機関を受診しづらかった方もぜひ来院していただきたいのですが、このエリアには中国系の方は少なく、南米系の方が多いのです。そこでスペイン語を勉強し始めたのですが、若い時のようにはスムーズに習得できないのが悩みです(笑)。
【倉山先生】体を動かすことが好きで、休日はロードレース大会をめざして自転車のトレーニングをしています。宇都宮市は自転車の街といわれるほどサイクルスポーツが盛んで、子どもの頃から親しんでいたのです。自然の中を走るのは、やはり気持ちが良いですね。

最後に、展望や読者へのメッセージをお願いします。

【神保院長】当院は、地域の方が何か健康に不安を覚えたときになんでも相談していただけるように、内科を中心とした総合的な医療、いわゆるプライマリケアを提供しています。とても患者さんが多く、待ち時間が長くなり申し訳なく思っていましたが、倉山先生が加わり、非常勤の先生と合わせて、医師2人体制で医療を展開できるようになり、待ち時間もある程度、短縮できるようになりました。できる限り当院で幅広い疾患を診療できるようにして、何ヵ所も医院や病院に通うという不便さや、患者さんやつき添いのご家族の負担を軽減したいと考えていますので、気軽にご相談ください。また院長になって在宅医療に出会い、その重要性を実感しました。足利も在宅医療のニーズは高いですから、かかりつけの患者さんはもちろん、かかりつけでない患者さんのご依頼にもお応えしていきたいと思います。

倉山先生もお願いします。

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【倉山先生】今まで内視鏡検査では、ご不便をおかけすることもあったようです。僕が担当する胃の内視鏡検査を中心に、今後は、対応できる検査日の日数や件数を増やしたいと思っています。特に、胃がんは早期発見できれば完治もめざせる病気になってきましたので、多くの方に内視鏡検査を受けていただいて、早期発見、早期治療に貢献したいと思います。また「おなかが痛い」という症状はとても幅広く、消化器ではない病気が原因ということもあります。当院は、総合診療を行っていますので、なんでも気になることがあれば、気軽にご相談ください。また、僕も院長に同行して在宅医療を勉強しているところです。今までの経験も生かしながら、在宅医療でもぜひお役に立っていきたいと思います。

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