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栫 博幸 院長の独自取材記事

みずほの耳鼻咽喉科 日帰り手術 睡眠障害センター

(宇都宮市/雀宮駅)

最終更新日:2025/09/24

栫博幸院長 みずほの耳鼻咽喉科 日帰り手術 睡眠障害センター main

宇都宮市南部の静かな田園地帯に立つ「みずほの耳鼻咽喉科 日帰り手術 睡眠障害センター」。1999年の開業以来、睡眠時無呼吸症候群の治療に先駆的に取り組んできた栫博幸(かこい・ひろゆき)院長は、防衛医科大学校出身で自治医科大学の助教授まで務めた経歴を持つ。「病気を治すことに集中し、早く治せるよう全力を尽くす」という信念を貫き、厳格な治療姿勢で日々患者と向き合う。手術経験が豊富で「生涯、メスを持って手術をしていきたい」と話す栫院長。妥協のない治療で地域医療を支え続ける栫院長に、睡眠時無呼吸症候群治療へのアプローチや診療への想いを聞いた。

(取材日2025年8月28日)

早く元気になってもらいたい。その一心で診療にあたる

開業前のご経歴を教えてください。また、こちらのクリニックではご経験をどのように生かされていますか?

栫博幸院長 みずほの耳鼻咽喉科 日帰り手術 睡眠障害センター1

1981年に防衛医科大学校を卒業後、自衛隊中央病院で経験を積み、その後自治医大学附属病院に入局しました。私が医師になった時代は局所麻酔が全盛期でしたが、ちょうど全身麻酔への過渡期を経験することができました。局所麻酔の手術と全身麻酔の手術、両方の技術を習得できたのは幸運でしたね。大学では助教授まで務めた経験から、手術技術には自信があります。現在、栃木県で局所麻酔による鼻の手術を行っている施設はほとんどありません。全身麻酔だと1週間の入院が必要になりますが、当院では土曜午後に局所麻酔で日帰り手術を実施し、患者さんの負担を大幅に軽減しています。局所麻酔と全身麻酔、それぞれの利点を理解し、患者さんに適した方法を選択できることが当院の強みです。

検査の正確性を保つための取り組みをしていると伺いました。

開業時から充実した検査機器をそろえ、耳鳴りに対する検査や鼻腔通気度検査など専門的な検査に対応してきました。しかし機器があっても、それを適切に検査できる人材がいなければ意味がありません。25年間、スタッフの技術育成にも力を注いできました。現在のスタッフは20年以上聴力検査を担当しており、その検査データは高い信頼性があると自負しています。耳鼻咽喉科は神経学的な所見を取ることが重要で、めまいや難聴の診断には検査の精密な情報が不可欠。経験豊富なスタッフが適切な検査を行い、それに基づいて医師が診断する。この体制が当院の大きな強みだと考えています。

診療へのこだわりについてお聞かせください。

栫博幸院長 みずほの耳鼻咽喉科 日帰り手術 睡眠障害センター2

私の診療ポリシーは「病気を治すことに集中し、早く治せるよう全力を尽くす」こと。必要な処置は、お子さんが泣いたとしても実行します。例えば中耳炎の診断には耳垢を取る必要がありますが、お子さんはそれを嫌がります。でも早く良くなってほしいからこそ、痛みを伴う処置もきちんと行う必要があるんです。長く通院させるのではなく、根本的に治すことをめざす。治療に妥協しない姿勢を貫き、必要であれば手術という選択肢も提示します。患者さんに早く元気になってもらいたい、その一心で診療にあたっています。

一人ひとりに適した睡眠時無呼吸症候群の治療を実践

開業当初から睡眠時無呼吸症候群治療に取り組まれていらっしゃいますね。

栫博幸院長 みずほの耳鼻咽喉科 日帰り手術 睡眠障害センター3

1999年12月に開業した当初から取り組んでいますね。当時、栃木県内で睡眠時無呼吸症候群を本格的に診療していたのは獨協医科大学と当院くらいではなかったかなと思います。毎晩1人ずつ入院検査をする状態が3年も続いたんです。その頃はまだ患者さんの自宅での検査ができなかったので、院内に宿泊してもらって脳波まで測定する本格的な検査を実施していました。現在は在宅用の検査機器を4台保有し、より多くの患者さんに対応できる体制を整えています。25年間この治療に取り組み続け、多くの症例を経験してきました。

睡眠時無呼吸症候群治療へのアプローチの特徴を教えてください。

現在の医療では、無呼吸指数が基準値を超えれば自動的にCPAPを処方する画一的な治療が主流です。しかし私は、手術適応の人、CPAP治療の人、CPAP適用外で他の対処が必要な人を見極めます。個別に適した治療を提供することが重要なのです。無呼吸の要因が扁桃腺肥大であれば切除のための手術を、鼻が曲がって鼻詰まりや通りが悪いということであれば鼻中隔矯正術を、軽症なら口腔内装具を。3つの選択肢から患者さんの状況に適した物を選びます。CPAP適用外でどうすればいいかわからないという方に対してセカンドオピニオンの対応もしているので、気になる方はご相談ください。一人ひとりの状況を丁寧に診て、適する治療法を提案します。

他に、力を入れている治療はありますか?

栫博幸院長 みずほの耳鼻咽喉科 日帰り手術 睡眠障害センター4

認知症の方の、補聴器の相談を受けつけています。難聴があると脳への刺激が減って、認知機能への影響が出やすくなり、ひいては認知症が進行しやすくなるといわれており、患者さんのご家族が「お父さんが頑固になって」と悩んで来院されるケースは少なくありません。でも、補聴器をつければ家族とのコミュニケーションがスムーズになるはずです。ご夫妻で旅行に出かけて、鳥のさえずりを聞く。そんな生活も可能になるでしょう。また、めまい治療にも注力しています。近年は特に、現代病といわれるストレートネックからくるめまいが増えていますね。それから、スギ花粉症とダニアレルギー性鼻炎に対する舌下免疫療法にも対応しています。当院では、3年間の治療終了後も花粉飛散前に1ヵ月だけ使用するブースター治療を提案。治療後の状態を維持するための工夫をしています。耳鼻咽喉科の幅広い疾患に対して、それぞれに合った治療法を探求し続けています。

診断から保存的治療、手術まで、責任を持って診る

どのような患者さんに来てほしいとお考えですか?

栫博幸院長 みずほの耳鼻咽喉科 日帰り手術 睡眠障害センター5

「疾患・症状がなかなか治らない方」「早く治したい方」に来てほしいです。実は私、風邪の患者さんに「風邪ですね」と率直に言うタイプなので、優しくないと言われることもあるんですが(笑)、なかなか治らなくて困っている患者さんには親切に対応します。当院で対応できることは、診断から保存的治療、手術まで一貫して責任を持って診る。それが私の信念です。長年通ってくださる患者さんは「ちょっと口は悪いけれど、早く治療したければ『みずほの』へ」と理解してくださっていると思います。本当に困っている方の力になりたい。そう思って日々診療しています。

長年の診療経験から大切にしていることは何でしょうか?

「当院でできるか、できないか」の見極めが重要です。当院で対応できる場合は、それこそ“ゆりかごから墓場まで”責任を持って診ます。万が一、私がこのクリニックを辞めるようなことがあれば、患者さん一人ひとりに紹介状を書く覚悟です。鼻汁を吸って黄色いから抗生物質が必要と判断するような、診断に必要な処置も手を抜きません。患者さんとの長い付き合いの中で培った信頼関係を大切にしながら、誠実な診療を心がけています。

読者へのメッセージをお願いします。

栫博幸院長 みずほの耳鼻咽喉科 日帰り手術 睡眠障害センター6

治りが悪いと感じたら、セカンドオピニオンとして一度受診してください。良心的に誠心誠意お応えします。病気を治すには、時には痛い思いをすることが必要な場合もあるでしょう。扁桃炎なら抗生物質の注射で改善が図れますが、注射は痛いですよね。でも早く治ることをめざすなら必要な処置です。外科的治療という選択肢もあります。レーザー治療、いびきの手術、鼻中隔矯正術など、薬だけでなく根本的な改善を図る方法があります。まず当院で相談していただければ、必ず力になります。40年以上の診療経験を生かして、患者さんの悩みに真摯に向き合います。

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