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市田 隆文 病院長の独自取材記事

湘南東部総合病院

(茅ヶ崎市/茅ケ崎駅)

最終更新日:2019/08/28

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2014年から「湘南東部総合病院」の病院運営を担う市田隆文病院長。地域医療の中核をなす病院の質を向上させるべく、断らない救急、専門的な医療での地域への貢献を特徴として打ち出してきた。24時間体制の救急医療の充実、専門外来の設置や、センター化の実現と共に、ドクターや職員の教育にも力を入れてきたという。また、順天堂大学医学部附属静岡病院の消化器内科教授を経て、日本脳死肝移植適応評価委員会の委員長なども務める肝臓病医療のエキスパートである市田病院長。専門性を生かして地域完結型医療を実現した肝臓専門の部門も立ち上げた。病院長に就任して4年。地域の医師会や医療福祉関係者との連携も深まり、急性期治療から終末期医療まで高度な医療が身近で受けられると、湘南エリアでの存在感も高まってきたという。認知症部門や産婦人科部門など地域に求められる分野を充実させ、さらに信頼される病院に成長したいと意欲的な市田病院長に、同院の特徴や展望を聞いた。
(取材日2017年10月31日)

充実した救急医療と専門医療で地域を支える

まず、こちらの病院について教えてください。

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当院は、ふれあいグループの基幹病院として、救急の外来(ER)からICUを備え、リハビリ部門、精神科病棟ならびに緩和病棟を備えた総合病院です。中規模病院ならではのフットワークの良さを生かし、救急医療から終末期医療まで横のつながりを重視したきめ細かい医療を展開しています。回復期リハビリ病棟も増床し、遷延性意識障害者専門の病床(NASVA)も国交省から12床委託され、専門の医師とスタッフが1日も早い復帰に向けて診療にあたっています。緩和ケア病棟も32床となりました。また脳血管障害後の患者さんを受け入れるリハビリテーション科や透析の外来をはじめ、精神科など各診療科で専門的な医療を提供できるのが強みです。自前の救急車を2台持っているので、要請があった場合には患者さんを迎えに行くこともできます。患者さんは茅ヶ崎など湘南エリアの方が中心ですが、東海道線を利用して遠方から来られる方も少なくありません。

こちらの特徴や力を入れている分野について教えてください。

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断らない救急医療と、専門外来やセンター化などの専門的な医療で地域に貢献することです。救急医療については、2017年9月に救急部門を拡張移転してさらに充実した医療を展開できるようになりました。特に心臓病に関する救急体制は24時間365日体制を構築し、急性期のカテーテル治療に加え、グループ内の循環器専門病院大和成和病院心臓外科との連携を強化して、あらゆる心臓疾患に対応。また私の専門を生かして肝臓専門の部門も立ち上げ、目覚ましく進歩するC型肝炎をはじめとした肝疾患の専門的な治療を提供することに努めています。神奈川県の要請を受けて認知症専門の認知症疾患医療センターも設置し、高齢化社会への対応、社会的なニーズへの対応にも注力しています。また医師やスタッフ陣の充実にも力を入れ、女性ドクターも増えました。総合診療も専門とする循環器科のドクターが在宅医療を担当し、多くの患者さんやご家族に喜ばれています。

地域で果たす役割についてお聞かせください。

3

めざすのは、患者さんに最も近い開業医の先生方と信頼関係を構築し、適切な連携ができる病院です。茅ヶ崎市医師会など近隣の医師会との交流も密に行い、徐々に開業医の先生方とのネットワークも充実してきました。当グループには高齢者施設もあり、訪問看護や在宅医療、訪問介護も手がけています。どのようなケースにおいても柔軟な対応ができるという当院の特徴を生かし、開業医の先生方と連携しながらこの地域に寄り添った医療を提供し、地域包括ケアネットワークの中心となって活動していきたいと考えています。そのためには当院の医療の質を高めていくことが重要ですから、大学の医局とも連携し、また地域での勉強会も行い、医療の質を高めることを心がけています。また、地域で安定した医療を提携していくためには病院経営も重要ですから、DPC(包括医療費支払制度費)を導入し、ジェネリック医薬品比率も高め、経営的な努力も積み重ねています。

今後力を入れていきたいのは、どのような分野ですか。

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やはり医師や看護師、救急救命士などマンパワーの充実は急務です。全診療科に2人以上医師を確保して、切れ目のない医療、ニーズに応える体制作りを進めたいと考えています。診療面では、当院の使命でもある、24時間365日対応できる救急医療の充実が重要です。心臓疾患に関しては重篤なケースにも対応できる体制になりましたが、さらに交通事故などにも的確に対応できるように脳神経外科や整形外科の医師を増やして体制を強化し、小児救急を含めてこのエリアで必要とされる救急医療、高次障害に迅速に対応できる救急部門の確立をめざしたいと考えています。緩和医療については、最近、在宅で最期を迎えたい方が増えているのでその対応が課題となっています。緩和病棟での診療と、訪問看護や在宅医療を組み合わせながら、患者さんとご家族が納得される最期が送れるように柔軟に対応していきたいと考えています。

これからの展望をお聞かせください。

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当グループでは専門的な医療、高度な医療を提供していくための研鑽の場として、2018年度に大学院を開設する予定で、湘南医療大学・臨床医学研究所の準備室を立ち上げました。すでに整形外科や肝臓疾患、腎臓疾患などの分野で臨床研究を進めていますので、今後の進展を期待しています。また、地域の方に各診療科や専門外来を知っていただくことも重要と考えています。腎臓・透析の外来や消化器部門などに加え、小児科との連携や総合病院機能を生かした出産ができる産婦人科なども、もっと地域にアピールして利用していただきたいと考えています。それぞれのドクターの専門性も生かし、特徴のある診療を行い、患者さんやご家族に安心して頼っていただける総合病院づくりに向けて、今後もいっそう頑張っていきたい。地域の皆さまや開業医の先生方に信頼していただくための努力は惜しまず、地域の中核病院としての役割を果たしたいと思います。

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