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毛利 敏朗 院長の独自取材記事

今治セントラルクリニック

(今治市/今治駅)

最終更新日:2021/10/12

毛利敏朗院長 今治セントラルクリニック main

JR今治駅から徒歩10分ほどの距離にある「今治セントラルクリニック」は、基幹病院で整形外科を専門に経験を積んできた毛利敏朗先生が、その経験を地域医療に還元したいとの思いで開業したクリニックだ。父である前院長から引き継ぐ形で同院を開業した毛利先生は、リニューアルを機に診療時間を平日は19時まで延長し、外来へ通うことが難しくなった高齢患者のために訪問診療を始めるなど、常に患者目線の医療を考えている。その真摯な人柄は患者だけではなく、患者の家族からも厚い信頼を得ている。そんな毛利先生に診療のモットーなどをじっくりと聞いた。

(取材日2020年7月3日)

基幹病院での診療経験を地域に還元するため開業

開業までの経緯を教えてください。

毛利敏朗院長 今治セントラルクリニック1

母方の曽祖父、祖父、父と代々医師としてこの地で開業医をしてきました。父が1963年に開業した病院を、今治セントラルクリニックとしてリニューアルする形で開業したのが2019年です。僕自身も最終的には父の姿を見て医師になることを志しました。父の専門は外科で、当院では外科も診療していますが、僕の専門は整形外科です。帝京大学医学部を卒業後、岡山大学に入局して整形外科を専門に学び、国立福山病院(現・福山医療センター)で2年近く、三原赤十字病院で6年近く勤務して経験を積んだのち出身である今治に帰ってきました。

どのような患者が多く通われていますか?

以前勤めていた福山医療センターでは外傷の患者さんが多く、三原赤十字病院では加齢による骨や関節の変形からくる疾患に悩む患者さんが多かったのですが、当院は年齢による骨や関節、その周りの組織の変形と痛みに悩む患者さんが多いように感じます。もちろん近隣から通われる方もいらっしゃいますが、半数ほどはさらに離れた地域から来院いただいています。自分自身が柔道をやっていてケガや骨折が多く苦しんだ経験があったため、その経験を生かして患者さんの気持ちに寄り添った診療がしたいと思ったことが、整形外科を専門に選んだ動機の一つです。ご高齢の方に限らず周辺地域から多くの患者さんがいらっしゃいますが、その気持ちを忘れないよう丁寧な診療を心がけています。

介護老人保健施設とも連携していると伺いました。

毛利敏朗院長 今治セントラルクリニック2

はい、クリニックに併設の介護老人保健施設「セントラルケアホーム」を運営しています。介護老人保健施設とは基本的に約3ヵ月での退所をめざして、リハビリテーションなど医療を提供し家庭生活への復帰をめざす施設ですが、毎日顔を出して患者さんの様子を確認しています。クリニックではリハビリテーション科診療を提供していますが、整形外科の治療においてリハビリテーションは大切な要素の一つです。少なくとも週に一度はカンファレンスを行って情報交換を行い、患者さんの小さな変化にも気づけるよう密な連携を大切にしています。

患者目線を大切に、広い視野での診療を

診療のモットーを教えてください。

毛利敏朗院長 今治セントラルクリニック3

どの医師も気をつけていることだと思いますが、まずは誤診をしないことですね。そして患者さん一人ひとりに合わせた丁寧な説明をモットーにしています。患者さんの中には、以前の通院先では説明をしてもらえず、今治セントラルクリニックは説明が丁寧だというクチコミを聞いて来院したとおっしゃってくださる方もいます。医師だけが説明したつもりで患者さんは理解できなかったということがないよう、例えばメモを書いてお渡しするなど工夫して柔軟な対応を心がけています。クリニックとしてもすべてのスタッフに、患者さんに対する丁寧な言葉遣いをお願いしています。当院はおかげさまでこの地域で長く診療を提供する医療機関ですが、かかりつけクリニックとして患者さん目線の対応ができるよう常に気を配っています。

患者さんとの心に残るエピソードはありますか?

心に残っているエピソードは数えきれないほどあります。元気になってご本人から「ありがとう」と言っていただける瞬間が一番うれしいのですが、残念ながら亡くなってしまうこともあります。それでもご家族の方から「ありがとう」という言葉をいただけることがありました。思い出すと今でも涙が出てきます。父の後を継いで、地域医療に貢献でき心から良かったと思っていますね。また、背中の痛みを訴えて来院された患者さんで、検査の結果大動脈瘤が見つかり、急ぎ基幹病院へ搬送したこともあります。その時は長年の勘としか言えないのですが、お話を聞きながら大動脈瘤の可能性を感じて画像診断をした結果、疾患を見つけることができました。かかりつけ医として整形外科の分野だけではなく、広い視野での診療が大切だと実感した出来事でした。

訪問診療にも対応していると伺いました。

毛利敏朗院長 今治セントラルクリニック4

そうですね。クリニックとしてどのように患者さんの健康を見守るかについて、今も良い方法を模索しています。例えば診療時間は、以前は18時まででしたが、18時ぎりぎりにリハビリテーション科の診療を希望され来院される患者さんが多かったので、スタッフと相談して19時まで延ばすことにしました。訪問診療についても今までは外来でいらっしゃっていた方が年齢を重ね、通院が難しくなったことがきっかけで始めた形です。患者さんも家の外に出ることが少なく、家族以外と接する機会が減っていますので診療の際には笑顔を見せてくることが多く、非常にやりがいを感じます。平日は19時まで診療し、毎週土曜日の診療に加え、日曜も隔週で診療しているため、僕自身の休みは非常に少なくなってしまいましたが、患者さんの笑顔やお礼の言葉をもらえると心からうれしく、それが診療を続ける唯一の動機になっています。

何か不安なことがあれば気軽に相談してほしい

休日の過ごし方を教えてください。

毛利敏朗院長 今治セントラルクリニック5

趣味は料理と車です。大学時代はスポーツもしていましたが、勤務医時代から現在も診療を優先しており、あまり遠出ができないので今はスポーツからは足が遠ざかっています。料理は少しの時間でもできるので、車に乗ってスーパーに行って料理を作ることが唯一の趣味のようなものです。今はやっていませんが、学生時代にスポーツをやった経験が整形外科を専門に学ぼうと決めたきっかけでした。柔道をやってケガや骨折で痛い思いをしましたので、患者さんの気持ちにも親身に寄り添えるように感じます。整形外科は加齢によって骨や関節が変形、変性してしまう疾患以外にスポーツによる疾患でいらっしゃる方もいますが、幅広い治療に対応できるかかりつけ医という存在をめざしています。

地域の中でどのようなクリニックをめざしていらっしゃいますか?

当院は整形外科のほかに、外科や一般内科、リハビリテーション科で診療を提供しています。院内には患部を画像で診断可能なCTやエックス線検査機器に加え、胃や腸の様子を直接確認できる内視鏡、超音波機器や心電図、各種リハビリ機器も取りそろえています。また骨粗しょう症などの疾患を診断するための骨密度測定や、貧血や肝機能・腎機能に関する基本的な血液検査であれば院内で調べることが可能です。地域のかかりつけ医として、何か不安なことがあったら気軽に相談できる場所になれるよう、スタッフ一丸となって環境を整えています。また、より精密な検査や手術が必要だと思われる場合には適切な基幹病院への紹介も行っています。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

毛利敏朗院長 今治セントラルクリニック6

実は僕自身、つい2年前に腰の手術を行いました。自分ではそこまで悪くなっているとは思っていなかったのですが、検査の結果症状が悪化していることがわかり、手術をして、その後リハビリを経て今ではこのように医師として復帰しています。50代を過ぎた頃から、特に若い頃スポーツをやられていた方などは膝などに痛みを感じることがあるかもしれません。痛みや今までとは違う違和感があれば、まずはご相談にお越しください。内科や外科は大事になることが怖くてなかなか診療に行けないという声も聞きますが、整形外科であればそのハードルも少し下がるのではないでしょうか。早めの疾患の発見と治療の開始は、その後日常生活を取り戻すために大きなメリットにもなります。親身な診療を心がけていますので、気軽な気持ちで来てもらえればと思います。スタッフ一同、お待ちしています。

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