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石原 正一郎 病院長の独自取材記事

埼玉石心会病院

(狭山市/狭山市駅)

最終更新日:2019/08/28

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1987年4月に開院し、2017年に設立30周年を迎えた「社会医療法人財団石心会 埼玉石心会病院」。急性期治療と入院を受け持つ同院と、透析専門の「さやま腎クリニック」、そして外来の患者に対応する「さやま総合クリニック」の3施設から構成され、狭山、入間、所沢、飯能、日高の5市にまたがった埼玉西部地区の患者の救急・急性期医療を担っている。「断らない医療」・「患者主体の医療」を理念とし、地域密着の医療と福祉を幅広く展開する中、2017年11月に狭山市駅から徒歩圏内に新病院がオープン。これまで同様地域のニーズに応えることをベースに、低侵襲脳神経部門、心臓血管部門、救急総合診療部門の3部門による専門性の高い先端医療も提供。特に救急・急性期医療においては、救急の患者の受け入れ率も高く、新病院に移転後は1日の救急車受け入れ台数も急増しており、地域の救急医療を支える中心的存在となっている。そこで、2018年1月に院長に就任した石原正一郎先生に新たにスタートする病院について、また日々の病院の取り組みについてなどを聞いた。
(取材日2018年3月9日)

断らない医療の実践で地域医療に貢献

新病院がスタートし、ようやく落ち着いてきた頃でしょうか?

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医療圏は変わっていませんが、病院の敷地も院内のスペースも広がりとても忙しい毎日となっています。設計の段階からそういった状況に対応できるデザインを考え、什器の選択にもこだわってきましたが、昨年30周年を迎えた当院がこれまでのやり方をガラッと変えてしまうのは容易なことではありません。新しいことにチャレンジしながら、少しずつ新体制をつくり上げているところです。例えば新病院では、受付で患者さんをお呼びする際、お名前ではなく受付した受診票の番号でお呼びしたり、救急の患者さんが一般の人から見えない動線にするなど、これまで以上にプライバシーに配慮した形にしています。また、それぞれの病棟にはカラーがあり自然の生命力が感じられるような明るい色彩を意識しました。自然光と間接照明をうまく取り入れることで、「元気が出そう、治してもらえそう」という気持ちになれる優しいデザインになっています。

新病院の特徴や強みはどういったところにありますか?

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新病院では脳と心臓、救急に対して高度治療を行う3つの専門部門を開設。救急部門では「断らない医療」を遵守し、地域の患者さんをほぼすべてを受け入れています。今春からは最上階のヘリポートの運用もスタートし、より広域からの患者さん受け入れることも可能になりました。低侵襲脳神経部門ではできるだけ脳に負担をかけず最短で最小限の労力で治すというスタンスで治療を行い、ベッドの回転率も早く新しい患者さんがどんどん運ばれてきています。心臓血管部門については循環器の治療および心臓外科の手術、大動脈解離など急患にも多く対応しているほか、不整脈の治療が専門の医師が2名入職し、非常に良い形で稼働しています。また、眼科や整形外科のほか、神経内科、内分泌科、呼吸器内科、総合診療科など内科の層が厚いのも特徴です。総合病院として地域のニーズに広く応えることをベースに、専門性の高い治療を加えたのが現在の当院のスタイルです。

新病院に対する地域の反応はいかがでしょう?

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肌で感じていることの一つに、これだけのベッド数と救急体制、多くのドクターや看護師など医療スタッフがいることに対する地域からの期待は、僕たちが考えていたよりもはるかに大きいということです。これもできますか、あれもできますかとこちらにはない診療科についてのリクエストがあり、予想以上に患者さんが集まっている状況ですから、それに一つずつ応えていきたいですね。特に救急隊にとって断らない救急を実践している当院は、最も頼りたいパートナーという位置づけになるでしょう。現在も救急隊からいち早く連絡が入っていますが、救急については動線も受け入れ体制もまだまだ余力があります。入院のベッドが空くまでのホールディングベッドも余裕を持って運用しているので、これからもっとフル活動になってくるでしょうね。

院長として心がけていきたいことはありますか?

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医療の最優先事項はまず目の前の困っている人を助けることであり、患者さんやご家族にとっての良い病院をつくることは当然ですが、職員のことはどうも二の次になりがちです。でも、24時間365日断らない医療で地域に応えるためにも、皆が気持ちよく働ける現場をつくるのはとても重要です。職員は患者さんの面倒を見る、僕は職員の面倒を見る。1000 人のオーケストラの指揮者のようなものですね。メンバーの気持ちや体力、経済的な問題なども含めて皆仲良く楽しく仕事ができて、かつ患者さんに一生懸命になれることが医療の現場として健全だし、患者さんにとっても良いことです。患者さんのために一生懸命になれる人材を育てるために、どんな些細なことでも何かできることがないか。1000人の職員によるチーム医療を通じて、どれだけの社会貢献できるか。院長として責任を持って、フェアな形で働いてもらえる環境づくりをサポートしていきたいです。

最後に、地域の方へのメッセージをお願いします。

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市中病院である当院には高齢化社会の現実が病院の中にあり、日本人の三大死因や多い病気がそのまま反映されています。心臓病、がん、脳卒中、高齢者に多い骨折や肺炎といった病気をこの病院では各診療科が層を厚く診ていますし、専門性の高い治療にも対応しています。高齢の患者さんが増えることを想定して、転倒の原因となるためエスカレーターを設置しないなど安全面に十分配慮しました。また、患者さんやご家族に対して、単に丁寧に対応するだけではなく、その人が何を必要としているか、何を期待しているかを考えながら診療していきたいと考えています。われわれは医療人として人のために働く職種です。僕たちがどういうふうに地域の方々にお役に立てるのか考えていく、それが病院玄関前のオリーブの木のもとに刻んだトルストイの名言『人生の唯一の意義は人の為に生きること』であり、われわれはこれをモットーにしていきます。

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