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上里 忠司 院長の独自取材記事

愛和病院

(川越市/南古谷駅)

最終更新日:2019/08/28

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JR川越線南古谷駅より車で6分、伊佐沼に程近い国道16号線沿いにゆったりそびえるベビーピンクとオフホワイトのモダンな建物が「医療法人愛和会 愛和病院」だ。外観にも増して、中の雰囲気はまるでリゾートホテルのようだ。それは病室、インテリア、食事などの快適さだけでなく、医療スタッフを含めた職員全員の丁寧かつ親しみやすい立ち居振る舞いからも感じられる。「おもてなし係」という専任スタッフを置き、育児参加する父親の教育支援施設まで設けるような心遣いの底流にあるのは、ルーツは宮古島だという、上里忠司院長のあっけらかんとした明るい優しさと頼もしさなのかもしれない。そんな心遣いにあふれる同院を詳しく取材した。
(取材日2016年8月24日)

優しい心遣いで出産という大仕事を支える

とても大きな産婦人科病院ですね。

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1973年に川越駅の近くで開院しましたが手狭になり、1991年に移転しました。周辺駅からシャトルバスを無料運行し、駐車場も約120台分ありますから、来院するには便利だと思います。50床のうち個室は16部屋で、最近は個室希望の方が多いですね。3人部屋も天井からのカーテンでゆったり仕切られ、電動リクライニングのベッドで寛げます。交流できるテーブルコーナーも設けています。テラス付きのカイマナスイートという特別個室もあり、その場合は予約時間に専用特別診察室へ医師・看護師が伺うスタイルになります。高齢での出産や一生に一度の自分へのご褒美にとご利用される方が多いようですね。食事も人気です。月に2回ほどスペシャル企画で、金沢の老舗料亭と西麻布のイタリア料理店による昼食があるんです。大変なお産を頑張るのだから、せめて美味しいものを食べていただきたいですし、産後にお乳が出るように栄養価も考えています。

すれ違う職員から「こんにちは」とあいさつされるのは感激です。

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女性にとってお産は大仕事ですし、子育てに向けてよいスタートを切っていただきたいという職員全員の思いからですね。患者さんの身の回りのお手伝いをするために「おもてなし係」という専任スタッフを置いています。退院される際には、赤ちゃんを抱いているうえに、お祝いの品などでお荷物が増えますから、玄関まで一緒に運ぶのも大切なお手伝いです。そうした担当を置くことで、看護師が本来の仕事に専念できるという面もあります。もともとお産は20世紀初頭には200人に1人が命を落とすような大変なものでした。日本は世界でも有数の安全なお産ができる国になり、出産で亡くなる方は1万人に1人以下と言われていますが、想像するに、3kgという大きなものを体から出すのですから、それはそれは大変なことです。だからこそ、出産直後の時間はゆったりと過ごしていただきたいです。この期間はご自分を甘やかして、子育てへの英気を養ってほしいですね。

高次医療機関とは、どのように連携されていますか?

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当院から車で5分ほどの埼玉医科大学総合医療センターには、充実した新生児集中治療室もありますし、小児科や新生児部門の先生方を当院の非常勤特診医としてお迎えしています。当院では、妊娠中期の18週と28週に超音波スクリーニング検査を行いますが、その時点で例えば、赤ちゃんの心臓に異常が見られ、産まれてすぐ手術が必要といった場合には、同院などと相談しながら安全確保に努めています。連携という意味では、グループである「愛和レディスクリニック」が通院しやすい本川越駅前にあり情報管理も一元化できますから、妊婦健診まではそちらで受けて分娩は当院でといった利用も便利です。また、かねてから要望のあった乳がん検診部門を2012年に設立しました。日本乳癌学会認定の乳腺専門医資格を持つ女性医師が担当しています。婦人科一般の外来や更年期専門の外来とともに、女性の一生をお守りしたいと思っております。

育父育母支援施設というものをスタートさせたと伺いました。

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当院の向かい側に「パタニティ・マタニティハウス」という施設をオープンしました。特にお父さんが育児の役に立つよう、ご夫婦で学ばれる場です。お母さんは24時間子どもと関わることでメンタルのご負担も生半可ではなく、産後1ヵ月までに女性の1割近くに産後うつが疑われるというデータもあります。そんなときに、お父さんがおむつ替えやミルクをあげることをちょっと手伝えたりできれば、お母さんがうんと楽になれるのです。厚生労働省や自治体も奨励して、イクメンという言葉もできるほどではありますが、実際にお父さんが赤ちゃんに泣かれずにお世話ができるようになるには、最初に慣れる時間が必要ではないでしょうか。「パタニティ・マタニティハウス」では、初産直後にお父さんがお母さん・赤ちゃんと2泊3日を過ごして育児ノウハウを身に着けていただくのです。お父さんも育児の主役なのだと意識していただければ良いですね。

最後に、川越とのご縁についてお話しください。

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祖父は宮古島で医師をしており、母の実家だった長野県で父が産婦人科を開業し、私もそこで生まれ育ちました。妊婦さんを24時間見守るには複数の医師体制がよいというので、父たち複数医師が川越で病院を始め、「愛和病院なら夜中でも医師がいる」と評価をいただいて今に至ります。私は所沢の防衛医科大学校病院で臨床経験を積みながら、院長就任前から当院で当直などしていましたので、私が取り上げた赤ちゃんが今、妊婦さんとしていらっしゃることも多いです。お父さん・お母さんが当院で産まれた場合は「AIWAっ子」として出産費用を少し割引もしていますので声をかけていただきたいですし、実際、私も出産されたお母さんの顔は覚えていますから、今度おばあちゃんになられる方には見覚えがあったりするんです。「先生もお変わりなく」などと言われると、何十年と経っているのにと思いながらも(笑)、まだまだ頑張らなくてはと気が引き締まりますね。

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