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益子 貴博 先生の独自取材記事

益子病院

(川口市/蕨駅)

最終更新日:2019/08/28

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JR西川口駅からバスで約5分。川口工業高校入口バス停を降りてすぐの場所にある「医療法人健仁会益子病院」は、外科や内科など11の診療科と145の病床を持つ総合病院だ。歴史は古く、益子貴博先生の祖父が診療所として開業してから60年目になるという。医療だけでなく介護施設や福祉施設なども展開し、高齢化に向けたさまざまな地域医療への取り組みを行っている。看護師たちが主体となって行う、年に1度の看護デーや、県が制定する多様な働き方実践企業にも認定されるなど、地域に密着した活動も積極的で、地元ならではの親しみやすさや温かみを感じる。理事長の益子博先生の息子であり、自らも同院で外来を受け持つ益子先生に、詳しく話を聞いた。
(取材日2016年7月29日)

地域の健康長寿に貢献する身近な総合病院

病院の歴史や理念を教えてください。

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1956年に、僕の祖父が現在地で「益子医院」として開業したのが始まりです。地域のかかりつけ医として、内科と外科の診療を行っていたと聞いています。その後、病床を増やして、1966年に医療法人化し、院名を「益子病院」と改称しました。今、理事長を務めている父は、僕が見ても常に病院や地域医療のことを考えている人というイメージです。基本理念は、患者さんの立場に立ち「医療、保健、福祉で地域の健康長寿に貢献する」ことです。当法人は医療施設の他にも、特別養護老人ホームや、グループホーム、デイサービスや訪問看護ステーションなどを運営し、患者さんを中心として横の結びつきを密に行っています。地域包括ケアシステムでは、患者さんが住み慣れた地域で最後までを理想としています。ただ、最後は自宅でという方がいる反面、病院でという方もまだいらっしゃるので、私たちが果たす役割や解決しなければならない問題はまだまだ多いですね。

診療の特徴や貴院の強みは何でしょうか?

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父や院長、私も含めて、当院で診療している医師はほとんどが東京慈恵会医科大学出身です。お互いをよく知っているので、患者さんの情報交換や、科をまたいだ連携などもスムーズに行える強みがあります。特に強い分野は、外科系と循環器ですね。循環器は東京慈恵会医科大学の心臓外科の先生方がチームで来てくれて、カテーテル治療についても数多くの実績があり、毎月ホームページでも公開しています。また、以前は院内にあった透析治療を、2014年に交通の便がいい川口駅前に「益子病院附属透析クリニック」として移設しました。外来透析はここで行っています。また、2016年の4月に新型のデジタルマンモグラフィを導入しました。従来は撮影時間が約10分かかっていましたが、半分程の撮影時間で済むようになって待ち時間も短縮され、高画質で被ばく線量も少ないのが特徴です。

患者さんは地元の方が多いのでしょうか?

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川口市や蕨市など、地元の患者さんが中心ですね。循環器などはもう少し遠くから受診されることも多いようです。当院の患者さんは高齢の方が多く、持っている病気も一つではなく複数の場合がほとんどですが、総合病院なので施設内で複数の科を受診できるのは、患者さんにとっては非常に楽だと思います。大学病院では待たされる時間が長いですが、当院はそこまで大きな組織ではないので、小回りが利いて患者さんへのフォローはきめ細かくできると思っています。私は火曜日と金曜日に、当院で内科外来を受け持っています。それ以外の曜日は、東京・天王洲の「ワールド・シティ益子クリニック」で診療していますが、患者さんの年齢層もまったく違うので、とても勉強になりますね。心がけているのは、患者さんの立場になり考えること。病気を治すためには厳しいことを言うこともありますが、患者さんの考えをくみ取り、治療に生かすことが大事だと思います。

地域での医療連携を積極的に進めていると聞きました。

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当院ではなく、もっと専門の医師の対処が必要な症例だと判断した場合は、病病連携の形で、川口市立医療センターや埼玉県済生会川口総合病院などを紹介します。また、逆の場合もあります。病病連携は、病院同士が連携して患者さんのニーズに合った治療を行うことなので、患者さんにとってもメリットは大きいと思っています。一般のクリニックの先生方と連携を取る病診連携も重視しています。例えば、クリニックではできない検査や治療を当院で行い、日々のケアはまたクリニックに戻って行うといった形です。クリニックと総合病院の役割と機能を分担して、スムーズな治療につなげています。病病連携や病診連携でも、お互い顔が見えないことには連携は難しいので、当院の事務長や医療連携室のメンバーが、クリニックや他の病院を回って当院の特徴を知ってもらったり、地域の先生方に参加してもらい定期的な勉強会を開き、それぞれの情報交換を行ったりしています。

地域の住民との交流や将来展望についてお聞かせください。

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10年ほど前から毎年、夏に「1日看護デー」というイベントを行っています。地域の子どもや大人たちに、看護師という職業を疑似体験してもらい、病院と触れ合う機会を持ってもらおうと企画しました。非常に人気が高く、すぐに定員に達してしまいます。子どもから大人までを対象にしたグループでは、制服を着て記念写真を撮ったり、高校生以上を対象にしたグループだと、AED体験や血圧測定、採血の模擬訓練を行ったりします。この中から、未来の医師や看護師が生まれてくれるとうれしいですね。また、当院は埼玉県の「多様な働き方実践企業」に認定されています。地域包括ケアシステムの体制づくりが進む中、当院の強みをさらに充実させるとともに、地域の病院やクリニック、介護や福祉といった職種との連携を強固にして、患者さんを中心とした地域医療に貢献していきたいと思います。

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