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近藤 勉院長、岡村 悟先生 の独自取材記事

医療法人仁愛会 近藤病院

(厚木市/本厚木駅)

最終更新日:2019/08/28

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1946年に診療所として開設以来、地域住民の健康を守り続けて来た「医療法人仁愛会 近藤病院」。近藤勉院長は3代目にあたり、2010年から院長を務めている。控えめな態度と優しい笑顔が印象的だが、大学病院脳神経外科非常勤講師を務め、相模原市の中核を担う病院で脳神経センター長、手術室室長、ICU室長、副院長を歴任してきた脳神経外科のプロフェッショナルだ。一方、明るく歯切れの良い口調で院長をサポートするのは、岡村悟先生。近藤病院で生まれ、厚木市で育った生粋の地元っ子で、「育ててもらった人たちに恩返ししたい」という一念で同院に戻ってきた。これまで培ってきた歴史と信頼に、岡村先生が持つ先端の知識と技術が融合し、新たな一歩を踏み出しつつある近藤病院。今後の展望を含め、幅広く話を聞いた。
(取材日2015年12月3日)

脳神経外科、消化器外科を中心に、内視鏡検査や日帰りでできる痔の治療にも注力

1946年開院と歴史ある病院ですね。お二方がこちらに来られるまでの経緯をお聞かせください。

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【近藤院長】日本大学医学部を卒業後、同大学の脳神経外科に入局しました。その後、相模原協同病院に20年勤め、脳神経センター長、手術室室長、ICU室長、副院長を歴任しています。大学病院に勤めていた頃から、当院にも週に1回は非常勤講師として顔を出していましたが、常勤になったのは2008年4月のことです。それから2年後の2010年に院長に就任しました。
【岡村先生】私は、この病院で生まれて、厚木市で育ちました。私が生まれた頃の当院では、産科も少し手掛けていたんです。いずれは生まれ育った街と育ててくれた方々に恩返しをしたいと思っていたので、地域に貢献するためには何が必要かを考えながら学び、昨年戻ってきました。

診療体制と、患者ニーズについて教えていただけますか?

【近藤院長】私が脳卒中を中心とした幅広い脳神経外科診療、岡村先生は専門である消化器外科診療を中心に担当し、他の診療科目については提携している東海大学病院から専門医をお招きして診療をお願いしています。患者さんのニーズとして最も多いのは、神経性の難病をお持ちの方、脳卒中後の歩行障害がある方などの治療・看護、リハビリを担う障害者病棟ですね。現在、入院病床111床のうち、7割が障害者病棟となっています。これに伴い、1階のみだったリハビリ施設を3階にも増設しました。リハビリのために離床できる患者さんが多いので、活用していけるといいですね。なお、病床の残り3割は、救急の患者さんが占めています。

岡村先生がいらしたことで変わった点はありますか?

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【岡村先生】私はこれまで、消化器外科や麻酔科を専門として胃がんや大腸がんの手術を多く手がけてきました。当院では、地域に密着した病院として、手術に至る前の段階で重篤な病気を発見して、早期治療するための上部・下部内視鏡検査に力を入れています。内視鏡は苦手という方がいらっしゃいますが、検査前に適切な麻酔を用いてスムーズに挿入すれば、苦痛はかなり軽減されます。「つらくない内視鏡」があることを知っていただいて、多くの方に検査を受けて頂きたいですね。また、痔に関しても、「切らない痔の治療」として負担の少ない治療を行っています。術後は定期的な検査が必要ですが、手術そのものは日帰りでできるので、仕事や家事と、治療との両立に悩んで躊躇してきた方にもお勧めできます。
【近藤院長】救急に関して、当院では私の専門である脳神経外科を全面に出す形で、頭部外傷、脳卒中といった患者さんの受け入れに特に力を入れてきました。岡村先生が加わってからは、消化器外科の患者さんや、内視鏡検査を必要とする患者さんも増えてきています。

データに表れない不安や悩みを世間話からくみ取る

病院の基本理念についてお聞かせください。

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【近藤院長】開院当時に作られた「真に科学的かつ誠実な医療を提供する」というものです。近年の医療現場においては少し古い気もしますが、開院当初からある理念ですから、心に留めて大切にしています。病院運営では、入院患者さんも多く抱えているため、「継続する」ということが非常に重要だと考えています。患者さんと誠実に向き合うことの積み重ねが病院の継続につながると思いますので、そうした面に理念が生きているのではないでしょうか。脳外科では、脳卒中やくも膜下出血など、働きざかりの元気な方が急変するケースに直面することが少なくありません。運び込まれてきたときにはかなり厳しい状態で、手を尽くしても助けることができず、残されたお子さんたちの「これから恩返ししたかったのに」という悲痛な叫びを聞いて無力さを感じたこともありました。それでも、一人ひとりの患者さんと真摯に向き合い、できる限りの治療をすることが私たちの役割だと思っています。手術が成功して元気に帰っていく姿を見るのが一番うれしいですね。また、当院の性質上、合併症を起こしたり体調を崩されたりして亡くなられる患者さんを看取ることが少なからずあるわけですが、後でご家族とお話しすると、「ここに入院させてよかった」「最期をこの病院で過ごさせて良かった」と言っていただくことがあります。そうした感謝の言葉をいただく度に、誠実に医療を提供することの重要性を感じています。

では、診療のポリシーをお聞かせください。

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【近藤院長】専門性を生かして、幅広い脳神経外科診療を提供していくということですね。
【岡村先生】データに表れない患者さんの不安や悩みまで理解するよう心がけています。病気とは直接関係ない気楽な話をしていると、「実はこんなことが心配」「こういう不安がある」という相談を受けることが少なくありません。患者さんが一人で抱え込んでいるものを打ち明けてもらって、僕にできることをしていきたいと思っています。人とお話をするのが好きなので、世間話も苦にならないんですよ。おそらく、初めて私の診療を見た方は、「なんだかたくさん喋っているな」と思うのではないでしょうか(笑)。また、お話をするという点では、検査結果や診療方針を患者さんにご説明する時間も大切にしています。平易でわかりやすい言葉を使うように心がけ、専門用語はなるべく使いません。時間配分をしながらですが、できるだけ一人ひとりとじっくり向き合ってお話を聞いた上で、丁寧にお話をするようにしています。

入院設備があるというメリットを生かして、在宅診療を強化する

お忙しい毎日ですが、お休みの日はどのようにお過ごしですか。

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【近藤院長】特に趣味らしい趣味はないので、近隣をぶらぶらする程度で、家にいることがほとんどです。救急の受け入れもあるので、あまり遠方にでかけたりはしませんね。自宅は病院の目と鼻の先なので、救急の要請にもすぐ対応できます。救急車のサイレンを聞いて家を飛び出しても間に合うくらいです(笑)。
【岡村先生】休日も、朝は入院患者さんの回診をしに来ています。患者さんにはお休みがありませんし、昔からそういう流れで働いてきましたので、僕にとっては当たり前のことなんですよ。体もその流れに順応しているので、つらいと感じたこともありません。あとは、4歳を頭に2歳、0歳の双子と4人の子どもがいるので、育児に奮闘している妻を少しでも助けられるようにサポートしています。子どもとお風呂に入ったり遊んだりすることが、僕にとっても気分転換になっているのかもしれません。

今後の地域における役割としてはどのようなお考えをお持ちですか?

【近藤院長】障害者病棟や脳外科、消化器外科の救急といった、現在地域で認識されている部分を継続していくこと。さらに、新しい役割として、岡村先生が手を付け始めた在宅医療の部分が重要になってくると思います。
【岡村先生】少子高齢化が進む日本の現状を考えると、在宅医療の強化が欠かせません。病院にいて、外来の患者さんを待っているだけでは病院運営が成り立たなくなるでしょう。今は、既に在宅医療を行っている地域の医師にお話を伺って、今後の方策を模索しているところです。皆さんのスタイルを踏襲して往診しつつ、当院の入院設備を生かして、他院で在宅を受けていて入院が必要になった患者さんを受け入れていけるような連携体制を構築できると良いですね。まだ試行錯誤の段階ですが、年齢層の変化に伴う地域ニーズの変化に柔軟に対応しながら、じっくり時間をかけて取り組んでいきたいと思っています。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

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【近藤院長】急性期か慢性期かに関わらず、どの患者さんにも常に信頼していただける病院でありたいと思っています。今後はさらなる地域貢献に力を入れていきますので、お困りのことがありましたらお気軽にご相談ください。
【岡村先生】とにもかくにも、僕は「育ててもらった地元に貢献したい」という一念で戻ってきました。どんなささいなことでも、消化器以外のことでも構いません。あらゆる症状やお悩みに対応できるように学んできたつもりですので、まずは相談しに来いらしてください。患者さんに寄り添って、その悩みを共有して解決に導ける町医者でありたいと思っています。

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