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宮崎 正二郎 病院長の独自取材記事

谷津保健病院

(習志野市/谷津駅)

最終更新日:2019/08/28

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習志野市界隈の地域医療の要として重要な役割を担っているのが「谷津保健病院」だ。率いるのは、穏やかな笑顔が印象的な宮崎正二郎病院長。宮崎病院長は、「断らない、待たせない、質の医療の提供を」をモットーに、地域住民の誰からも頼りにされる病院作りにまい進。地域の高齢化が進む中、自宅の近くで医療を受けたい、早く退院して自宅に帰りたいといった患者の声も多く、地域住民の視点に立った地域密着型の医療を実践。「今、フレイルやサルコペニアなど、老齢に伴う体の脆弱化が問題になっています。そういった方々に早くから予防的介入をすることで、地域のご高齢の方々の健康づくりに寄与していきたいですね」と語る宮崎病院長に、病院の特徴や地域での役割などについて聞いてきた。(取材日2018年1月11日)

急性期に至らないよう未然に防ぐことが重要

病院の基本理念から、どんなことを心がけておられますか?

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当病院の基本理念は「私たちは、全ての方々に安心と安全な質の高い医療を提供し、相互の信頼関係を最も大切にするサービスの行き届いた、急性期病院をめざします」です。ちょっと硬い文ですが、平易な言葉で私がいつもスタッフに話していることは「断らない、待たせない、質の高い医療を」ということです。当病院は地域に暮らす方々との距離がとても近く、常に地域住民の方々のニーズに即した医療を提供していかなくてならないと思っています。地域にお住まいの方々には、予防的医療が必要な方から早期の診断・治療が必要な方、急性期治療が必要な方、そして社会復帰に向けてリハビリが必要な方など、さまざまなニーズがあります。これらにすべて応えられるトータルケアを提供していくとともに、地域の方々、どんな方からも頼りにされる病院でありたいと思っています。

こちらの病院の一番の特徴はどんなことですか?

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予防から早期治療、リハビリテーション、社会復帰、在宅診療まで切れ目のない医療提供する体制を整えている点です。近隣には同一法人の関連医療施設があり、予防医療ではJR津田沼駅南口の秦の杜にある「メディカルスクエア秦の杜クリニック」が人間ドックや健康診断を行っています。急性期治療及び一般外来による診療は当病院が行い、回復期ではすぐ近くの「東京湾岸リハビリテーション病院」がリハビリを行っています。その隣接地にはデイケアや訪問看護、リハビリなど在宅診療をサポートする施設があります。こうした関連施設と地域のクリニックなどとも協力しながら地域完結型の医療をめざしています。当院で特徴的な役割を担っているのがリハビリテーション部門です。当法人には理学療法士や作業療法士などのセラピストが総勢150人以上おり、施設の垣根なく行き来ができます。急性期治療後の在宅復帰のためには、セラピストたちの技術は大きな力です。

多くの診療科目の中で特に力を入れているのはどんな分野ですか?

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地域の急性期病院(2次救急医療機関)として救急はできるだけ断らず積極的に受け入れています。診療科の中では、糖尿病、消化器、乳腺診療は地域で中心的役割を果たしています。消化器内科では内視鏡的治療として粘膜下層剥離術やインターべンションなどを、消化器外科では鏡視下手術を主体として、ともに低侵襲性の治療を多く実施しています。今後は糖尿病に特化した部門を設置し、普段の血糖コントロールはクリニックで、合併症は当病院で治療というように、糖尿病の治療は地域のクリニックとの連携を図っていきたいですね。さらに当病院内には特徴的な「地域包括ケア病棟」を設置しています。地域包括ケア病棟は、急性期後の自宅復帰までのワンクッションとして設置している場合が多いですが、当病院では「ほとんど自宅、時々病院」というコンセプトで、なるべく自宅で過ごせるようサポートしています。

地域での役割はどのようにお考えでしょうか。

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この辺りは、1960年代から1970年代にかけて住宅開発が進展した所で、今では住民の方々の高齢化が進み、独居の方も多くおられます。そういった方々は遠い場所ではなく、やはり自宅の近くで治療やリハビリを受けたいと思っておられるはずです。その一方で、JR津田沼駅の南側にはニュータウンが開発されて30代40代の若い世帯も増えています。そうした若い世代の方々の一般的な疾患治療のニーズも増えていますので、それらに応える医療機関としての役割も担っています。私は乳腺外科や緩和ケアも診ているのですが、子育てをしながら乳がん治療をしている方は、生活圏内での治療を望まれることが多いですね。緩和ケアも自宅の近くでとのご希望も多く、東京のがん専門病院から転院される方もおられます。ご家族やお見舞いの方々も地元のほうが来やすいですし、地域に根差した医療施設という意味でますます重要になっていくのではないかと思います。

最後に今後の展望をお願いいたします。

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これからも地域の特性を生かして地域の要望に即した医療を提供していきたいですね。今、フレイルやサルコぺニアと言われるような老齢に伴う身体の脆弱化が問題となっています。プレ急性期といいますか、そのままにしておくと重大な疾患を引き起こしてしまうかもしれない、そんな状態のご高齢の方が増えています。大病に至らないために早い時期からリハビリなどによって体力や筋力などを取り戻す、そんなサポート体制も築いていきたいと考えています。当病院だけでは難しい点もありますので、地域のスポーツクラブなどとも協力して、ご高齢の方々の健康づくりや活性化に寄与していきたいですね。病院全体の運営面でいえば、今、機能分化がずいぶん進んでいますが、今後はより患者さんの利便性などを考慮しながら機能分化を考えていく必要があると考えています。

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