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長谷川 節 病院長の独自取材記事

厚木市立病院

(厚木市/本厚木駅)

最終更新日:2019/08/28

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人口約22万人の厚木市を中心とした神奈川県県央地区の基幹病院である「厚木市立病院」。前身の神奈川県立厚木病院時代から60年以上にわたって地域住民の健康を守り続けてきた同院は、2017年12月に全面リニューアル。新病院には、心臓カテーテル室やハイブリッド手術室、放射線治療装置リニアックなど先進の機器やICU、CCU、HCUなどの集中治療室を備えたことに加えて診療科の充実を図るなど、市民のための基幹病院としての役割をしっかりと努めていく体制を整えた。そんな同院の院長に2018年4月新しく就任した長谷川節(はせがわ・たかし)先生は、自身のモットーである「一診入魂」の気持ちをスタッフにも伝えることで、市民に信頼される医療を提供していきたいと話す。歯科医師会との連携など新しい試みにも取り組む長谷川院長に、新たに生まれ変わった同院について話を聞いた。
(取材日2018年4月5日)

市民の病院として信頼される医療を届けたい

まず、病院の紹介をしていただけますか?

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1951年に神奈川県立病院として創立されたのが、当院の始まりです。今でこそ東海大学や北里大学などの大学病院が存在しますが、当時は神奈川県内の医療体制が十分に整っていませんでした。当院は大学病院ができる20年以上前から、神奈川県西部全体の医療を行う総合病院として役割を担ってきました。大学病院ができてからは、高度医療を大学病院に委ねるようになり、幅広い地域へ医療を提供する県立の総合病院としての意味合いが少しずつ薄れていきました。一時は病院の存続が危ぶまれたものの、厚木市は地域の総合病院を残したいと考えていたため、2003年に神奈川県から病院を譲渡してもらい、厚木市立病院として再出発することになりました。2012年からは、病院の建て替えが始まり、2017年の12月に新病院が完成しました。設備も以前よりも充実させ、心新たにスタートをしたところです。

特徴を教えてください。

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3つあると考えています。厚木市は、神奈川県の中央部あたりに位置していて、電車1本で1時間もかからずに都心まで出られる一方で相模川が流れ、丹沢の山々も近い。程よく都会で程よく自然も残る日本の縮図的な地域だと思っています。このような場所で展開する医療は、日本のどこでも通用すると考えています。2つ目ですが、当院の常勤医師66人のうち数人以外はすべて、東京慈恵会医科大学からの派遣です。診療科間の垣根もなく医師同士が協力しながら大学病院と同じレベルの診療をしています。3つ目は、病院が新しくなったことです。新病院となってハイブリッド手術室やICU・CCUといった集中治療室、高度治療室であるHCU、CTやMRI、放射線治療のリニアックなど、設備も整えました。明るくきれいですから、患者さんも快適だと思いますし、職員のやる気も出ます。駐車場も整備し、患者さんの満足度も上がってきたと思います。

力を入れていることは何でしょうか?

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高齢化社会が進むにつれて増えるのが、がんと心臓や脳の血管疾患です。基幹病院としてはそれらにしっかりと対応しなくてはなりません。がん診療に関しては、内科や外科、泌尿器科、産婦人科などが連携して、手術や放射線、化学療法などの治療から緩和ケア、終末期医療まで取り組んでいます。心臓疾患については、循環器部門の常勤医が5人いて、心臓カテーテル検査や治療が素早く対応できる体制を整えていますし、治療後は隣にあるCCUに移れるようになっています。脳血管障害については、常勤の脳外科の医師4人と私を含めた神経内科の医師2人がいます。脳外科の医師のうちの2人は脳血管内治療の専門ですので、救急についてはその2人を中心に対応しています。加えて、小児と産科病棟を備えるなど小児・周産期医療にも力を入れていますし、2次救急病院として24時間救患者を受け入れるなど、市民の医療ニーズに応えられるよう体制を整えています。

病院の診療方針を教えてください。

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病院としては、「市民の皆さまに信頼される医療を提供する」という理念がありますので、これに向けてスタッフが一丸となって取り組んでいかなければなりません。そして私自身は「一診入魂」、野球の投手が1球に魂を込めるように、患者さん一人ひとりの診療に魂を込めて大切に取り組むことを心がけています。できれば当院の医師たちも全員、同じ気持ちを持って診療にあたってほしいと思っています。また、人がいがみ合うような職場にはしたくないというのもあります。一つの病院の中で一緒に仕事をしているのですから、面と向かって喧嘩をするのも良いかもしれませんけど、それよりは話し合うことのほうが良いと思います。病院は医師だけではやっていけず、看護師や検査技師、薬剤師、事務職員など、いろいろな職種が必要です。みんなで仲良く、でも馴れ合いにならないようにチーム医療をできる体制にしていきたいと考えています。

先生ご自身の抱負はありますか?

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当院は、これまでも厚木医師会とは非常に良好な関係を構築させていただいています。今後は歯科医師会との連携も強化していきたいと考えていす。私は、神経内科とリハビリテーション科の部長もしています。手足を動かすことだけではなく、食べることや喋ることも重要なリハビリテーションです。当院には私を含めた医師と看護師、言語聴覚士などからなる摂食・嚥下チームがあります。高齢者は誤嚥性肺炎を起こすことが多く、口の中を見ると手入れが不十分な患者さんが少なくありません。看護師が一生懸命口腔ケアをしていますが、口腔内が汚れたままの患者さんは多いです。そこで、当院では厚木歯科医師会にお願いして週に1回、歯科医師と歯科衛生士さんに来てもらって口腔ケアをしてもらうようにしました。例えば入院前から口腔ケアをしたほうが、手術後の肺炎が少なくなることもわかっていますので、歯科医師会との連携をさらに深めていきたいと考えています。

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