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三松 興道 院長の独自取材記事

鎌倉病院

(鎌倉市/長谷駅)

最終更新日:2019/08/28

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鎌倉大仏へ続く道を5分ほど歩くと、左手に「鎌倉病院」と大書された白い看板が見えてくる。創立から130年、長谷の地に根ざした診療を続けてきた歴史ある病院だ。長く療養病棟が中心だったが、9代目となる三松興道院長の着任に伴い、整形外科を強みとする病院へと生まれ変わった。レトロな趣きはそのままに、院内設備を大幅にリノベーション。特に手術室はぐっと先進的になり、先進機器がそろう。さらに、「すべての整形外科疾患の手術に対応したい」という三松先生の思いに賛同する医師が次々にジョインしたことにより、多様な疾患に対応できる体制も整った。脊髄脊椎疾患、人工関節に強みを持つ。(取材日2016年10月30日)

QOLを改善する高レベルな手術に定評あり

施設をリニューアルなさったそうですね。

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療養病棟が中心ののんびりした病院でしたが、整形外科を強化するため、手術室を完全にリノベーションしていただきました。決して広くはありませんが、清潔で素晴らしい環境だと思います。手術時に神経を圧迫したり損傷したりしないようリアルタイムで確認できる神経モニターシスムなど、先進機器もそろいました。実際に手術をスタートしたのは2016年5月末からですが、変性疾患の手術は以前の病院を上回るペースで行うことができています。一方、予定手術が多くを占めることから、外傷はいったん休止している状態でした。しかし、高齢化が進む土地柄もあって「自宅で転んで骨折した」「腰を痛めた」といった訴えが少なくありません。そうした患者さんからの「通いなれた病院で手術を受けたい」という訴えに何とか応えたいと、体制の強化を進めてきました。幸い、麻酔科の優秀な先生が来てくださったので、近いうちに外傷の手術も行えるようになる予定です。

得意とされている治療についてお聞かせください。

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何らかの分野に特化したスペシャリストが求められる時代ですが、私自身も、当院もオールマイティでありたいと思っています。オールマイティの良さは、患者さんの全身を見た上で、治すべきところとその順番をスピーディーに把握できること。複数の箇所に痛みを感じている場合なども、自分の専門分野に無理に引き込んで手術したり、治らないからと言って他の専門家を紹介したりせず、根本的な原因を突き止めて最小限の手術で済ませることができます。人工関節手術に関しては、足関節以外であればすべて対応できると言っていいでしょう。特に、脊椎脊髄手術と人工関節手術については豊富な実績を有しています。膝の人工関節置換術においては、従来通り全部を取り換える全置換術だけでなく、健康な部分を生かす部分置換術も積極的に手がけてきました。

多様な整形外科疾患に対応できるわけですね。

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肩の腱が痛んでしまった場合は、筋肉を切らずに修復できる低侵襲の内視鏡手術のほか、広範な腱板断裂があっても肩を動かす機能を改善できる「リバース型人工肩関節置換術」にも対応できる施設基準を満たしています。関節鏡下の鍵盤縫合術は、2004年の導入時には非常に難しい技術でしたが、現在では私たちのスタンダードな術式となりました。また、リバース型人工肩関節置換術は、これまでは手術が困難とされていた広範な腱板断裂および実際の再断裂、断裂後の変形関節などに対処できる画期的な術式です。関節の痛みを除去するだけでなく、より健康で快適な生活を送るために、患者さん一人ひとりの症状にあわせた最適な手術をご提案していきたいですね。以前の病院で一緒に働いていた循環器科の先生が仲間に加わり、患者さんの全身状態の管理を完全にバックアップしてくださるようになったので、より安心して手術に臨んでいただけると思います。

執刀した医師が退院後の通院までフォローなさると伺いました。

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術前診断から手術、入院中の管理、退院後の通院まで、執刀した医師が責任をもってフォローしています。在院日数の短縮化が進んでいますが、ひとり暮らしのお年寄りが自宅に戻っても生活に困らないようにするには、ある程度の期間が必要です。例えば人工関節手術ではその期間を20日間とし、リハビリの「20日間コース」を設定しました。この間に、日常生活が問題なく営める状態をめざします。なお、この期間を超えても状態に不安が残る場合には、地域包括ケア病棟に移っていただいて、自宅に帰ることを前提としたリハビリを最高2ヵ月間は行えるようにしています。手術をする前は「早く退院したい」という患者さんも、実際に手術をしてみると「もう少し入院していないと不安だ」と思うことが多いもの。クオリティの高い手術をして、早期に社会復帰したい方にも、じっくりリハビリをしてから復帰したい方にもお応えできるようにしたいですね。

地域に根ざした治療を続けていく中で、どのような病院でありたい

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オールマイティーのレベルを保ちつつ、新技術にも積極的に取り組んで、地域の方々の自立した生活をサポートし続けられる病院でありたいと思っています。医師として、また病院長として最もやりがいを感じる瞬間は、患者さんの状態が改善して生活の質が向上する様子を目の当たりにしたときです。手術をして車いすがいらなくなったとか、O脚が治って自信が持てるようになったとか、80代の方がフラダンスを続けられているとか……。そんなご報告を聞くと本当にうれしいですね。近年の医学の進歩は、私自身が「これくらい」と思っていたゴールの質をはるかに向上させてくれました。先々の生活の質を落とさないために、少しでも気になる症状があれば気軽に受診していただきたいと思っています。

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