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白井 輝 院長の独自取材記事

聖ヨゼフ病院

(横須賀市/横須賀駅)

最終更新日:2019/08/28

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横須賀駅からほど近い場所にある「聖ヨゼフ病院」は、70年以上の歴史がある病院。患者に寄り添う姿勢を大切に、地域住民から親しまれる「あたたかい病院」をモットーとしてきた。高度急性期治療を終えた患者を引き受け、回復期医療で在宅医療につなげていくとともに、地域医療を行う中心的な病院として医療機関や介護施設を支える中心的な役割を果たす。診療では内科と整形外科を中心に、専門性の高い医療を提供している。また、リウマチの治療を専門とした医師が多数在籍し、内科、整形外科、リハビリテーション科の3科が協力して治療にあたっているのが強みだ。早くから在宅医療にも取り組み、訪問診療にも力を入れている。院長でありながら週に3、4日は訪問診療を行っている白井輝先生は、「医療が専門分化する中で患者さんを総合的に診る必要性は高まっています」と話す。2020年には新病院への移転も計画されている同院の今後についてや、診療の特徴など詳しく聞いた。
(取材日2019年1月7日)

思いやりの心で患者を支える拠点病院

とても歴史のある病院だと伺いました。

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開院したのは1946年で70年以上の歴史があります。建物自体は旧海軍病院として1939年に建てられたもので、戦後、米海軍が「地域の人たちのために使ってほしい」と創立者であるブルトン司教に譲ったそうです。古い建物ですが、これまで大切に使ってきました。しかし築80年を超えて老朽化が深刻になってきたため、現在新しい病院を建設中です。2020年には新病院にすべての機能を移す予定で計画を進めています。新病院は坂の下に入り口が設けられているので、これまで病院前の急な坂を上るのが大変だった患者さんたちにとってはアクセスが良くなります。横須賀市は急性期病院が比較的多い一方、回復期に対応する病院が少なく、必要とされているベッド数の4分の1しかないと言われている状況です。そのため新病院はこれまで以上に回復期機能を充実させ、そうした地域のニーズに応えていきたいと考えています。

地域でどのような役割を果たされているのでしょうか。

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急性期治療を終えた患者さんを引き受け、在宅復帰につなげていくことに加えて、地域医療の中心的な役割を担う機能を担っています。横須賀市の65歳以上の人口は30%に到達するといわれており、今後も高齢化がますます進むでしょう。そこで市では高齢者医療への取り組みとして市全体を4つのブロックに分け、在宅医療を支える医療機関でチーム体制を取っています。当院はその中で北ブロックを任されています。在宅診療をしている先生方や介護施設と連携をとりながら、高齢者に多い肺炎や脱水などの急性疾患に対応するなど、いざという時にサポート。当院には連携登録医として約160の医療機関が登録されており、年に5回の会議を開催して顔が見える関係を築いています。地域医療においては、医療と介護、そして地域サービスとの連携が重要です。医師や介護福祉士、ケアマネジャーなど、多職種の人たちとチームプレイが求められているのです。

病院の特徴を教えてください。

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内科全般に対応する総合的医療、そして整形外科やリウマチなどの専門的医療が充実しているのが特徴です。内科には呼吸器を専門とする医師が新たに加わり、高齢者に多い肺炎の治療や悪性疾患の診断で力を発揮しています。整形外科では一般的な整形外科疾患はもちろん、下肢、上肢、脊柱などオールラウンドに対応できるのが強み。リウマチ診療では専門とする医師が多数在籍しており、女性に多い関節リウマチは、内科、整形外科、リハビリテーション科の3科が協力し、患者さんに合った治療方針を立ててQOLの向上をめざします。さらにスピリチュアルケアを実践していることも特徴です。病気は薬だけで治せるものではありません。不安を抱える患者さんに安心感を与えることや、話を聞いて寄り添うことが大きな意味を持ちます。当院ではスピリチュアルケア専門の相談員を配置して、入院患者さんを中心に心のケアにも取り組んでいます。

リハビリテーションや在宅医療にも力を入れていらっしゃいます。

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理学療法士、作業療法士が多数在籍しており、入院直後の早期リハビリから退院後の外来リハビリまで、患者さんの状態に応じたさまざまな治療に対応しています。急性期治療を終えた回復期に十分なリハビリを行い、ご自宅に戻ってからもできるだけ不自由なく日常生活を送れるようにして差し上げる。当院では訪問診療にも早くから取り組んでおり、私自身も週に3~4日は患者さんのお宅に伺っています。もともと在宅医療に関わりたいという思いがあったので、やりがいがありますよ。特にご高齢の方は、疾病の後遺症や認知症などでコミュニケーションをとるのが難しい方もいらっしゃるのですが、そんな方たちに生活の場で接し、メンタルな部分で触れ合うことができるのは大きな喜びです。医療はどんどん専門分化が進んでいますが、本来であれば患者さんの全身を診るのが医師の役割。病院の診療でもその姿勢は忘れずにいたいですね。

最後に、読者へメッセージをお願いします。

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病院の建物は新しくなりますが、これまでの「古くてもあたたかい病院」という精神はそのまま継承していきたいと考えています。一番大切なのは、患者さんや地域からの信頼を得ること。新病院の建設では、本来高さ制限があるところを、特例として6階建てを許可していただけました。そこには「地域のためにより良い病院をつくってほしい」という期待も込められていると考えています。決して口先だけで「地域のため」というのではなく、地域の役に立つことや患者さんのためになることを常に考え、これまでずっと実践してきました。新しい病院になってもその思いは変わらずに大事にしていきたいですね。これからも温かみのある病院として、入院から退院まで患者さんの立場に立って良質な医療を提供していくことが私たちの使命です。

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