町田市民病院

近藤 直弥院長

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町田市がまだ町田町と呼ばれていた1943年、近隣の4村で開設した南部共立病院を前身に持つ中核病院が「町田市民病院」だ。「地域から必要とされ、信頼、満足される病院」を基本理念に、公的な基幹病院としての使命を果たし続けている。東京都指定二次救急医療機関、災害拠点病院、東京都地域周産期母子医療センターにも指定されている同院は、市民とつながるさまざまな取り組みにも余念がない。34の診療科および診療部門を持ち、447床を有する同院を束ねるのは、2009年から院長を務める近藤直弥院長。1992年に同院に着任して以来、泌尿器科のスペシャリストとして多くの手術を行ってきた。院長就任以来、「町田市の財産といわれる病院」をめざし、地域住民の医療への要望に応える改革を行ってきた近藤院長。院内の花壇や図書館の整備などに携わる市民ボランティアとのつながりも大事にしているという。丁寧に言葉を選び、明確に答える近藤院長に、診療科それぞれの努力、医師だけでなく職員全体が働きやすい環境づくり、そして、2018年の承認をめざす地域医療支援病院への取り組みなどさまざまな話を聞いた。
(取材日2018年1月19日)

地域の要望に応える自治体運営の中核病院

―こちらの病院の特色を教えてください。

自治体が運営する病院であることから、市民の要望に幅広く対応するため多くの科を設置していることはひとつの特色であると思います。それぞれの科が、非常に頑張ってくれていますね。例えば消化器内科には優秀な指導医の先生がいて、吐血や下血の患者さんが来たときには、夜間でも緊急の内視鏡検査を行う場合もあります。若い先生に対して熱意を持って指導にあたっているので、彼の下には東京慈恵会医科大学と横浜市立大学から勉強したいという若い医師が集まってきていますね。泌尿器科の部長以下の医師も熱心で、手術も定評があるようです。前立腺がんの全摘手術の件数も都内では上位に位置していると思いますね。泌尿器科は何かに特化するというより、結石、がんの治療、女性泌尿器科など診療はオールラウンドです。大学病院では専門性が高くなりますが、当院のように広い分野の医療を提供する場では、若い先生にとっても勉強にもなると思います。

―救急においても地域に頼られる病院ですね。

当院には救急部がなく、各診療科の先生方が救急を担ってくれています。脳神経外科は、夜間の緊急手術も行っていて、脳神経外科と脳神経内科がチームを組み、緊急性を要する脳卒中の患者さんに対応できるよう活動的にあたってくれています。本人たちの体調を心配してしまうくらい一生懸命に取り組んでいますね。眼科の先生も真面目で優秀で、何らかの基礎疾患を持った方の白内障の手術、硝子体の手術も手がけています。当院の医師は大部分が大学病院からの派遣で来ていただいていますので、各大学との良好な連携がとても大切になります。現在は、北里大学、聖マリアンナ医科大学、東京医科歯科大学、慶応義塾大学、横浜市立大学の6つの大学から来てもらっています。大学としての文化が違うので、先生方をまとめていくことにはそれなりに大変さもありますが、幸いなことに良好な関係を築けていますね。

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