永井 一彦 院長の独自取材記事
つばさデンタルクリニック
(横浜市保土ケ谷区/西谷駅)
最終更新日:2025/09/12

「歯医者嫌いのお子さんでも、泣かせずに治療する自信があります」とにこやかに語る「つばさデンタルクリニック」永井一彦院長。曾祖父から歯科医師という環境に育ち、自然に歯科医師をめざしたという。大きなクリニックで分院長の経験も積み、満を持して2013年に開業した。患者によく説明し、納得して治療を受けてもらい、満足してもらうことがモットー。子どもも一人の人間として対応し、きちんと話をしたうえで診療を進めるから、泣いたり怖がったりすることがなくなるとのこと。また、入れ歯治療などにも対応。患者からの紹介も広がってきているという。開業1年を経て、診療技術と人柄で、地域になじんでいることがうかがえる。地域からも今後の活躍が期待される永井院長にクリニックについて話を聞いた。
(取材日2014年9月1日/情報更新日2025年9月1日)
優しい笑顔とわかりやすい説明で、子どもにも人気
歯科医師を志されたきっかけを教えてください。

私は広島県三原市というところで生まれました。曾祖父から三代続く歯科医師の家系で、家が自宅兼歯科医院でしたので、歯科診療が生活の一部としてあったため、自然に歯科医師を志しました。中学生の頃は、人並みに反抗期もありましたが(笑)、歯科医師は人に感謝されるいい仕事だなと思っていました。大学卒業後は広島へ戻ることも考えましたが、縁あって横浜市泉区の「西が丘デンタルクリニック」に勤務しました。その後、「四季の森歯科クリニック」に勤務し、分院長も務めました。どちらも幅広い年齢の患者さんが来られるクリニックでしたのでさまざまな研鑽を積むことができ、私なりの診療スタイルが育むことができたと思います。
クリニックの特徴について教えてください。
このエリアは、人通りも多く、相鉄・JR線、相鉄・東急線が開通し、ご家族で住んでいらっしゃる方が多い印象です。そんなエリアに合わせて、老若男女、幅広い方々の診療に取り組んでいきたいと考えています。治療においては、「長持ちして見た目も綺麗」を大切にしています。患者さんからのニーズも高く、しっかりと対応していけるように積極的に幅広い治療に取り組んでいます。
院内も広々としていて素敵ですね。

子ども連れのお母さん世代にも車いすのお年寄りにも気軽に来ていただけるように、院内はバリアフリーにしました。患者さんとスタッフの動線を分け、車いすやベビーカーのまま、診療ユニット台まで移動していただけ、私やスタッフも動きやすいようにと考えました。キッズコーナーも設け、待ち時間も楽しく、また子どもさんがここで遊んでいるうちに、お母さん自身にも治療を受けていただけるようにと考えています。多様な診療にも対応できるように、歯科用CTなどの先進の診療機器も備えました。
「来てよかった」と思ってもらえる診療がモットー
「来てよかった」と思ってもらえる診療や対応がモットーだとお聞きしました。

歯は、毎日の生活を過ごすためにとても大切なものです。当院を選んで来ていただいた以上、「来てよかった」と思っていただけるように、また、信頼していただいて、ご家族やお知り合いを紹介していただけるような診療や対応を心がけ、患者さんをもてなす気持ちを大切にしてます。じっくりお話をして患者さんの希望や不安を聞き出して、その方にいちばんいい形でご提案したいと考えています。高齢の患者さんも多いので、入れ歯治療では2回型取りをするなど丁寧な方法でできるだけ適合したものを作り、食事を楽しんでいただけるようにと考えています。
子どもの診療の際に、心がけていることは?
子どもを泣かせないで治療する自信はあります。初めての子も一人の人間として対応し、しっかり話をして、子どもさんにもお母さんにも納得していただけるような治療を心がけています。口を開けて治療されているだけだと何をされているかがわからず恐怖心があおられると思いますので、「これからこういう道具で、こんなふうに治療するよ」と説明をして、場合によっては治療箇所を鏡で見てもらいながら進めます。ほとんどの子どもがこの方法で怖がらずに納得して治療を受けてくれるようになります。子どもの場合、虫歯が原因で痛みが出るのは、ある程度進行してから。本人が痛いといってからでは遅いんですね。ぜひ、親御さんには毎日の仕上げ磨きと歯のチェックを実行していただいて、定期的な検診を受けてほしいとお伝えしています。また、昔と比べて歯並びが悪いお子さんが増えていると感じますので、近い将来、矯正の歯科医師による診療も視野に入れています。
開業して10年以上たちましたが、どんな感想や思いがありますか。

勤務医でも開業しても診療そのものは変わりませんが、自分で開業するとなるととても細かい部分にも気配りしなくてはならないので、大変だなと実感しましたね。スタッフの募集や管理も院長の大きな仕事だと思いますが、幸いスタッフに恵まれました。スタッフは全員女性で、男性の私とは視点も違いますので、何でも気軽に相談してもらえるように、診療や対応に対する思いを共有できるように、まめにコミュニケーションをとるように気をつけています。この地域は、昔からお住まいの方が多いですが、徐々に開発が進み新しいファミリー層も増えてきたようです。患者さんは近隣の方が中心ですが、ご紹介の患者さんも増え、横浜市外の遠方からも来てくださるようになり、うれしく思っています。
発展する街、西谷によく似合う、クリニックへ
印象に残る患者さんとのエピソードを教えてください。

最初は泣いて治療できなかった子どもさんが、だんだん治療を受けられるようになり、大きくなっても来てくれて、その成長を目の当たりにするとやりがいを感じますね。また、お友達を紹介してくださった患者さんもいらして、歯医者冥利につきると思いました。ご高齢の方は、特に食事が生活の大きな楽しみだと思いますので、しっかり堅いものが噛めるようにして差し上げたいと思いますね。
お忙しい毎日ですが、お休みの日はどのように過ごされていますか。
子どもが7歳と4歳ですから、休みの日は、一緒に遊んだりどこかに出掛けたり、家族サービスに徹しています(笑)。私は自然の中で遊んで育ちました。横浜は緑が多いですが、やはり田舎とは違いますので、できるだけ魚釣りや虫取りに子どもを連れていき自然の中で育てたいと思っています。今はスポーツはあまりできませんが、大学時代は野球部でした。練習より飲んだ思い出しか残ってないのですが、先輩後輩に恵まれ、多くの先生にも出会え、つながりができたという意味では有意義でした。プロ野球はあまり見ないのですが、地元のチームが強いのはやっぱりうれしいですね。
これから取り組みたい分野やめざすところは?
どなたからも信頼されるクリニックでありたいと思いますし、もっと幅広い診療に対応できるようになりたいと考えています。JR、東急との直通線になり、西谷駅から新横浜や武蔵小杉、東京へも一本で行けるようになったので、街も変わり、発展してきました。患者さんの層も多様化してきたと思いますので、さまざまな治療に対応しつつ、どなたにも歯の健康に対する意識を高めていただけるように啓発していきたいですね。
最後に読者へのメッセージをお願いします。

縁あって、この西谷で開業しました。これからも長く、地域のお役に立てるように努力していきたいと思います。子どもさんから、お年寄りまで、いつでも安心していただけるような笑顔と診療と対応を心がけていますので、ぜひ気軽にいらしてください。また、子どもさんのお口の健康は、一番身近にいるお母さん、お父さん方が気にしてあげてください。小学校低学年までは仕上げ磨きを行い、その後も、ときどきお口の中をチェックしていただきたいと思います。そして、お父さん、お母さんも一緒に、ご家族で定期的に検診を受けていただいて、歯の健康を守っていただきたいと願っています。