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八木葉子 院長の独自取材記事

芝浦アイランド皮フ科

(港区/田町駅)

最終更新日:2019/08/28

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JR田町駅芝浦口から歩いて10分。高層マンション群の一角、クリニックモールに「芝浦アイランド皮フ科」はある。八木葉子院長は医師の傍ら、2人の子どもを育ててきた働く女性。その経験を生かして、クリニックでの診療時間が少しでも短くなるようにと、インターネットによる予約システムを導入。また薬を飲んだり塗ったりする回数を調整するなど、常に働く両親の負担が少しでも軽くなるような治療提案を心がけているという。一方で自由診療をメインとした美容皮膚科にも力を入れ、経験と学術的な根拠に基づき、患者の要望を踏まえた上で、医療を手段にしたアプローチをしている。クリニック開院から1年。八木院長に皮膚科医療について伺った。
(取材日2014年9月9日)

再生する臓器であることに魅力を感じ、皮膚科の道へ

一般大学教養学部を卒業後、医学部をめざされたのですね。

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文系の大学で、まさにこれから就職についてどうしようか考えていた大学4年生のときに、体調を崩して病院に通っていたんです。その時にとても良くしていただいた主治医の姿を見て、医師の仕事っていいなと感じました。それまで医療に携わるなんて考えたこともありませんでしたが、どうしてもチャレンジしたいと思いました。東海大学医学部には学士入学の制度があったので、卒業と同時に2年生に編入しました。

文系から理系、それも医学部と、まったく違う分野に挑戦されてご苦労はありませんでしたか?

化学や物理、生物など慣れない科目は、入学してからしばらくは大変でしたが、それまで学んできた学問の先に生理学や生化学などの医学部の基礎はあるので、予想していたほどの苦労はなかったかもしれません。東海大学には、すでに学士入学制度が定着していたので、同学年でも銀行を辞めていらした方やマスコミで働いていた方など、バックグラウンドもバラエティに富んでいる人が多く、違和感も全くありませんでしたね。

医学部を卒業後は皮膚科医となられたんですね。

大学卒業当初は小児科医になろうと思っていました。でも、いろいろな科をローテーションで研修していくうちに、小児科はかなりの体力が必要なことがわかりました。この先自分自身が、10年、20年と長く小児科医としてやっていけるかなと、体力的に不安を感じたんです。そんな中、皮膚は再生する臓器で、治っていく過程がよくわかり、とても魅力的な臓器だと感じました。治っていくのも、悪くなっていくのも、目で見ていてわかりやすいですからね。そこに皮膚科の醍醐味を感じたんです。でも、悪化したときは、素人目にもごまかせないので、医師としての腕も試されてしまいますけど。

「芝浦アイランド皮フ科」を開業されたのはどうしてですか?

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きっかけは2011年3月11日の大震災です。この場所で開業する前は大田区の総合病院に勤務していて、震災の日も病院にいたのですが、大変な思いをして何とか家に帰りました。そのときに、やはり何かあったときは、2人の子どものところに歩いて駆けつけられる距離で仕事をしたいと思ったんです。いわゆる職住近接ですね。もともと住んでいる港区で仕事を続けられればいいなと思い始めたときに、この場所での開業はどうかと声をかけていただきました。

自身の経験をもとに、働くお父さん、お母さんに寄り添った治療を

開業されて1年。クリニックのある芝浦はどんな街だと感じていますか?

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もともと地元として住んでいる方々と新しくここに越してきた若い世代の方々が混在する街だと思っています。新しく来た方は、お父さんもお母さんも仕事をされていて、教育熱心な方が多いという印象を受けています。患者さんを見ていても、お子さんをしっかり育ててこの地域に根づいていきたいという気持ちが伝わってきます。患者さんは、芝浦のみならず、港南、三田、芝、台場など、広範囲から来院されています。企業も多い地域なので、この辺りに勤めている方も来院されます。

先生ご自身も働くお母さんとしてお仕事をずっと続けていらっしゃるのですね。

そうですね。中学生と小学生の男の子を育てながら仕事を続けています。ですからお子さんが病気になったときお母さんがどのくらい大変なのかがよくわかるので、できるだけ受診すること自体が負担にならないように、継続しやすい医療を提供するように心がけています。例えば「薬は1日3回」と言われても、働いていたら無理なこともあるので、朝晩2回にしたり、同じ3回でも朝と夕方と寝る前にしたり、ある程度続けられる治療提案をして、ほんのささいなことかもしれませんが、働くお父さんやお母さんの負担を少しでも減らせればいいなと思っています。

「小児皮膚科」も掲げていらっしゃいますね。

お電話で「子どもを診てもらえますか?」とお問い合わせをいただくことがしばしばあります。「子どもは診られないから他院に行ってくださいと言われた」という患者さんもいらっしゃるので、お子さんも問題なく診察できることをお知らせするために「小児皮膚科」を掲げています。お子さんに多い「とびひ」だったり、「水いぼ」だったり、お子さん同士の接触による皮膚疾患は多いですね。お子さんは成長していく過程にありますので、大人とは外用剤の使用方法が異なります。薬の調整も含めて、安心して受診していただけると思っています。元々私は小児科医になりたかったですしね。

最近になって増えている疾患はあるのでしょうか?

この近隣はマンションに住んでいる方がほとんどですが、肌が乾燥している方が多いという印象を受けます。この辺りに多いタワーマンションの室内は一軒家の木造家屋に比べて乾燥しますし、冬になると床暖房やエアコンを使用するため、乾燥による皮膚疾患はとても多くなります。また今、育児中のお父さん、お母さんたちは、花粉症や喘息、アトピー性皮膚炎などのアレルギー症状を持っている方が比較的多いので、お子さんもアレルギーの素因を持っているケースが以前より多くなっているように思えます。お父さんやお母さんも、自分がアレルギーを持っているから、子どものために何とかしたいと関心も高いですしね。

子どものやけどや傷痕を気にされる方が多いと聞いたことがあります。

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大人、子どもに関わらず、転んでけがをしたり、やけどをしたとき、ただ治ればいいのではなく、なるべく傷跡を残さず、見た目もなるべくよい状態にして治したいと受診される方が確かに増えています。けがややけどが治る過程、つまり損傷を受けた皮膚が再生するメカニズムを考えながら、この状態にはこの塗り薬が適している、とか、この処置をすれば傷が最短で治る、とその都度判断しながら治療しています。本来皮膚が持っている自然の免疫力に皮膚科医の知識を足すことで、最大限に効果は発揮できるので、整容面もよくしたいとおっしゃる方にはできる限りのことをしたいと思っています。もちろんかぶれたり、日焼けしたりした後も、皮膚は再生する臓器ですから、ちょっとしたコツでもとに戻ります。皮膚の再生能力を促すお手伝いは、惜しみなくしたいと思っています。

この先生に診てもらって良かったと言われる医師をめざす

美容皮膚科にも力を入れられているのですね。

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人は歳をとると、光老化といって紫外線の影響を受けて肌が老化し、しみ、しわ、たるみなどが現れます。美容皮膚科は、年齢を重ねる皮膚の変化に対して、患者さんのご希望に応じてどこまで提供できるかがポイントになります。患者さんがこうしたいというお気持ちと、実際にできることには差がありますから、ゴールの設定が難しい場合もあります。80歳の方のお顔を20歳と同じようにできるかと言われたら、それは残念ながらできません。でも、現在の医療でたとえばマイナス10〜15歳若々しくするためにできることは多々あります。これまでの経験と学術的な理論に基づいて、効果があるものについてはご説明して、納得していただいた上で治療したいと思っています。年齢という要素に医療がどこまでアプローチできるかを考えながら、患者さんが協力してやっていけるかをいつも考えています。

美容皮膚科にはどのような効果がありますか?

大きなしみが薄くなり、ファンデーションでわからないほどまでになると、女性の場合、とても表情が明るくなって気持ちも前向きになり、より若々しく見えると実感しています。男性は、美容皮膚科って聞くと女性ばかりだからって躊躇されるようですが、水虫や虫さされなど他の皮膚症状で受診されたときに「このしみ、とれる?」とついでに質問されることはよくあります。意外に美容皮膚科の男性患者さんも多いんですよ。最初のハードルは高いのですが、どこか1ヵ所でもしみが薄くなると、「次はこのしみもとってみようかな」となることも多いです(笑)。

クリニックとして医師としての今後の展望をお聞かせください。

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少し足を伸ばせばたくさんの皮膚科がある中で、当院に来ていただくのですから、ここに来て良かったなと思える診察、スタッフの対応をいつも心がけています。そして、この地域に根づいたクリニックとしての地位を確立させていきたいです。まずは、ここに皮膚科ができたことを周知することが第一歩ですね。患者さんの話を聞いてみると、ちょっと治療すればよくなるようなことでも、こんなことで受診していいのかなと思われているようです。ようやく当院へ来院され、「こんなに早く治るならもっと早く来ればよかった」とおっしゃる方も多いんです。残念ながら、すべての皮膚の病気が患者さんが望まれるように完治しないケースもあります。治りにくい場合であっても、この先生に診てもらっていてよかったと言っていただけるように、医療を提供していきたいと思います。もし私で力不足の場合は、近隣の総合病院や大学病院をご紹介することもできますので、気軽に相談していだければと思います。

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