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井上 佐智子 院長の独自取材記事

羽根木の森アイクリニック

(世田谷区/東松原駅)

最終更新日:2020/07/17

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京王井の頭線の東松原駅から徒歩3分、小田急線梅ヶ丘駅から徒歩9分の「羽根木の森アイクリニック」は、その緑豊かな羽根木公園の目の前にあるクリニック。木造のシンプルでしゃれた外観が印象的な同院は、待合室からは坪庭を眺めることができるなど、居心地にこだわった工夫が随所に見られる。1階では眼科診療を行っており、近視や遠視、白内障、緑内障など一般的な眼科診療や眼科検診など幅広く対応している。2階はエイジングの相談を行うスペースだ。「眼科診療をベースに、患者さまにとってより良い形の健康を提供していきたい」と話す井上佐智子院長。ジムでのトレーニングやサーフィンなど、自身の健康と美容にも気を配るパワフルな井上院長に、同院のコンセプトや健康に対するアドバイスなどを聞いた。
(取材日2020年7月13日)

ドライアイは治療に加えて全身のコントロールも重要

とてもきれいで、雰囲気のある院内ですね。

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ありがとうございます。病院という、できれば行きたくない、楽しくない場所へわざわざお越しいただくのですから、患者さんには少しでも良い時間を過ごしていただきたいと考え、リラックスできるような居心地の良い空間づくりを心がけています。1階は眼科、2階はエイジングの相談室としているので、2階へ昇る階段は気分を変えて、まったく異なる空間へ行くことを意識していただくため、クリニックや病院ではあまり使わない黒の壁にしています。壁紙やインテリアはヨーロッパ調ですが、オリエンタルな要素も加えて患者さんが落ち着けるよう配慮しています。

眼科診療で力を入れている治療を教えてください。

私はドライアイの治療を得意としているのですが、近年、症状と所見が乖離しているドライアイが問題になっています。患者さんの訴えは非常に強いけれども、所見を取ってみると、それほどひどい症状のあるドライアイではないという症例です。昔は加齢がドライアイの原因といわれていましたが、最近はスマホの影響で若い方でも慢性疲労や目の不調を訴える方が多くいらっしゃいます。問題になっているドライアイには、いろいろな原因があるのですが、痛みのコントロールが難しくなってきているのではないかといわれています。脳や神経が過敏に反応してしまうことが1つ。もう1つは、目の表面にある痛みを感じるレセプターに慢性的な炎症がある、またはレセプター自体が過敏に反応していることが考えられます。慢性疼痛症候群や腰痛のある方で目が痛くなるケースもありますよ。

目の機能の問題ではないのですね。

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そうですね。そういう方の場合、全身的に拝見するとか、お話を聞いたりすることが非常に大事になります。ドライアイの治療に加えて、全身をコントロールしていく。そういうことを含めて、当院ではエイジングのご相談もお受けしています。医療は、医学的なエビデンスがベースとしてあり、治療方針や薬などが決まってきます。しかし、人間の体はそれだけではないと考え、いろいろなツールをその方に合わせてアドバイスしていくことが当院の強みではないかと思います。何か、体の不調を改善していくためには、体の内部から、つまり栄養素のボリュームも増やしていく必要があると思うんです。食事というベースがあった上で、それでも足りないものについてはサプリメントなどで補い、病気にならないよう予防していくというという考え方もありますよね。

目にも影響する心身の状態は話を聞くことでひも解く

眼科ではどのような患者さんが多いですか?

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目に関する気になることやドライアイなどの症状がある方や、まつげのお悩みで遠方から来院してくださる患者さんが多くいらっしゃいます。まつげといえば、まつげの根元には、デモデックスというダニが生息していることが多いことがわかってきて、ドライアイとの関連性も言われています。また、検診で来られる方も多いですね。当院では通常の眼科検診に加え、1分間視力を測り続け、その方の実際の視力であったり、まばたきをしているかを計測する機器を用いて実用視力を測定しています。また、幼稚園や小学校の眼科検診を通して実感しているのは、お子さんのアレルギーが増えているということ。食物や花粉などアレルゲンはさまざまですが、あまりにも疲れていたり、悩み事があって眠れていないと体がアレルギーに対する耐性が弱くなり、突然目が腫れるなど急性のアレルギー発作を起こして来られる方もいらっしゃいます。

心身の状態が目にも影響を与えるのですか?

やはり子どもの心は表面からはわからないものもあるのだなと思わされることがあります。例えば、視力障害で来院される方の中に、目に異常があるわけではないのに、心に何かを抱えていることが原因で視力が出ないという方もいらっしゃいます。そういうお子さんは、何がつらいのか自覚がないんですね。自分はこれで悩んでいるとわかっている子は、あまり視力が下がったりしないんです。学校生活の話を聞いても全然問題がない、でも、実はお母さんが乳がんでずっと入院していたとか。それを一つ一つひも解いていくことも眼科の医師の仕事なのだと思います。

エイジングの相談スペースがあるそうですね。

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女性の方が心からきれいになれるよう、2階をお一人のためだけに使用します。あるいは、待合室でもうお一人お待ちいただいて、お二人のみという使い方をすることもありますが、椅子などをずらりと並べるのではなく、当院のスタッフ全員がお一人の方に注力するという感覚です。当院では、私と看護師が別々に、ご相談を伺うダブルカウンセリングを行っています。もし私に言えなくても、看護師やスタッフに気軽に言える、逆に看護師には話せないけど、先生にだけこっそり話しておきたいということもありますからね。しっかりとお悩みを伺えるように、初めての方は1時間半ぐらいと長めのお時間を取っていただいています。

健康で幸せになれるツールを模索し続けていきたい

エイジングの相談で行っていることについて教えてください。

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歳を重ねていくことは止められませんが、加齢とともに衰えてくる機能を補っていくことは可能です。お一人お一人に合った栄養のアドバイスをしたりしていますよ。例えば、出産後に体のホルモンバランスが変わったことなどが原因で、粘膜の不調を訴える方が多くいらっしゃいますが、原因として鉄不足などがある場合があるんです。

お忙しい日々の中、先生ご自身はどのようにリフレッシュされていますか?

サーフィンを始めてもう3年になります。下手ですが、一人で湘南まで行って海に入ってきます。最近は、ドライアイ治療も体重に関係しているとか、コロナウイルスの重症化にも体重に比例することもあると報告されていることから、フィジカル面でも栄養面でもプロであるパーソナルトレーナーさんについてもらって、ボディメイクしています。そのため日ごろから全身を動かしたり、ウォーキングをすることが大切になっているそうですよ。

最後に、今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

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開院当初は、外観の雰囲気のせいか男性の方に入りづらいと言われましたが、今は老若男女関係なく来ていただいています。たとえ混んでいても、患者さんへの接し方が疎かにならないよう心がけ、開院当初から行っているスタッフのホテルでの接遇研修は今後も続けていきたいと考えています。これからも眼科医療をベースに、いろいろな形の健康やより良い生活を提供していきたいと思っていますが、患者さんの負担になることや流行を追求するといったことは避けたいですね。本当にいいもので、健康に幸せになれるツールというものを模索し続け、患者さんにお伝えしていきたいと考えています。

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