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高橋輝行理事長、高橋佐智子院長 の独自取材記事

医療法人社団桃實会 青和クリニック

(日野市/高幡不動駅)

最終更新日:2019/08/28

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京王線高幡不動駅、多摩都市モノレール万願寺駅から徒歩10分。向島用水路に近いのどかな住宅街に、2014年5月、「青和クリニック」が開院した。クローバーとカワセミをあしらった医院のシンボルマークは、「我が家の次女が泣きながら『これがいい』と推したデザインなんですよ」。そう話してくれたのは、理事長の高橋輝行先生だ。専門は神経内科。開業医では珍しい診療科目を支えているのは、最新型MRIと確かな診断技術だ。「カワセミは向島用水路で見かけますし、日野市の鳥だからこのデザインでよかったです」と笑うのは、腎臓・循環器内科医の高橋佐智子院長。内科や小児科も診療し、その優しさで子どもたちに慕われている。MRI装置やリハビリテーション室まで備えた大きなクリニックだが、もっと珍しいのは、隣に保育園を併設していること。いったいどんなクリニックなのか、高橋家の楽しい話題も交えて、ご紹介しよう。
(取材日2014年6月24日)

新型のオープン型MRI装置を導入。専門性と総合性をあわせ持ち、保育園も併設した珍しいクリニック

高幡不動に開院された理由を教えてください。

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【高橋佐智子院長】日野市は私の生まれ育った町で、この場所はもともと母と祖母の土地でした。いつかここで開業したらどうかと言われていて、ついに5月に念願のクリニックを開くことができたんです。それまでは私たちはふたりとも日野市立病院で働いていました。開院後も、市立病院にはよくしていただいていて、患者さんをご紹介していただくことも多いんですよ。
【高橋輝行理事長】当初はもっと小さな医院になる予定だったのですが、保育園の併設の話が持ち上がってから規模が大きくなったんです。おかげで新型のMRI装置を導入するスペースがとれ、幅広い疾病に対応できるようになりました。神経内科の治療に使うリハビリテーション室もつくることができて、よかったです。
【佐智子院長】当院の特徴は、小さいお子さんからお年寄りまで幅広く診療できるところです。夫が担当する神経内科は比較的ご高齢の患者様が多い科ですし、私はもともと腎臓と循環器を得意とした内科医で、今は3人の子どもを育てている経験や知識もいかして、小児科の診療にもあたっています。そのほか一般内科の患者様はふたりで手分けをして診ています。

神経内科とはどのような診療科ですか?

【輝行理事長神経内科は、脳梗塞やパーキンソン病など神経に関わる疾患を診る科です。神経系の異常によって起こる症状には、頭痛や運動麻痺、しびれやめまい、けいれんや意識障害など多岐にわたりますが、私は、「神経内科が専門だから、それ以外は診ません」と垣根を作るような診療はしませんので、どんな症状でも心配な時は相談に来ていただけたらと思っています。当院では病気の診断に力を発揮する新型のオープン型MRIを導入しています。従来の円筒形のMRIは、閉所恐怖症の方はもちろん、そうでない方でも長時間入ることに苦痛を感じる方がいらっしゃいました。オープン型は横が空いているので開放感があり、音が静かなのが特徴です。検査時間も短くすみますので、受けられた患者様は、口をそろえて「楽だった」とおっしゃっています。

保育園を併設されているとは、珍しいですね。

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【佐智子院長】初めはクリニックで働くスタッフの子どもたちを預かる小さな託児所をつくろうと思っていたのですが、どうせならしっかりしたものを建てようということになりました。ちょうど近隣で公立の保育園の閉園が決まり、その代替保育園が見つからずに計画が滞っていたんです。その立地場所に、私の母が手を上げたんですよ。保育園の運営は、日野市で保育園運営に実績のある社会福祉法人菊美会が行っています。園の隣に小児科のクリニックがあるというのは、親御さんもきっと安心だと思います。お迎えにいったついでに予防注射ができたら助かりますし、熱は出ていないけれど咳が心配という時、園の帰りに立ち寄ってお薬をもらえたら便利だと思うんです。子どもたちには優しく接していますが、のどや鼻をみたり、注射を打ったりしても、意外と泣いたり怖がったりしないお子さんが多いことに驚いています。白衣は着ていても、私のことをお友達のお母さんのように感じてくれているのかもしれませんね。保育園では各種検診も担当しています。

院内にリハビリテーション室もそなえ、神経内科の外来治療に効果を発揮

印象深い診療のエピソードをお聞かせください。

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【輝行理事長】パーキンソン病の方で、長らく適切な治療が受けられなかった60代の女性がいらっしゃいました。診察後にお薬を調節したところ、改善はしたのですが、どうしても完全には良くならなかったんです。その方が、今回私たちが開院するにあたって、当院に通ってくださることになり、投薬とともにリハビリを始めたんですよ。そうしたら、今では車椅子ではなく歩いて通院できるほどに回復されたんです。神経内科の治療には投薬とともにリハビリも大事なのですが、大きな病院では外来の患者様のリハビリまでは手が回りません。こうして開業医でリハビリテーション室をもてたことに、本当によかったと思った例です。また、髄膜腫の患者様で、ある時左足が動かなくなってしまったことをきっかけに、整形外科医から「筋委縮性側索硬化症ではないか」と診断された方がいらっしゃいました。MRIを撮るなどして詳しく調べたところ、その症状は腫瘍の増大によるもので、筋委縮性側索硬化症ではなく、すぐに信頼できる医療機関を紹介して開頭手術になったんです。専門的で適切な初期診断と医療連携がうまくいったケースとして印象に残っています。

【佐智子院長】私は、健康診断で尿たんぱくが陽性になり、泣きながら当院へ来た20代の女性が忘れられません。勤め先の保健室で「こんな腎臓のデータじゃ妊娠できない」と怒られてしまったそうなんです。それで、自らインターネットでいろいろ調べて、絶望的な気持ちになってしまったんですって。専門的な検査をしたところ、それほど大げさなことではなく、今後も定期的に様子を見ることになりました。自分で調べて悩むより、早く相談にきてもらえたらと思います。

診療の際に気をつけていることを教えてください。

【輝行理事長】何より患者様のお話をよく聞くことですね。最近は電子カルテが導入されているので、ともするとパソコンにばかり目がいってしまいがちですが、そうはせず、患者様のほうをしっかりと向いて、目を見ながらお話を聞くようにしています。患者様も心得たもので、思いのたけを話されたあと、薬の話になったとたん、「先生、パソコンのほうを向いて、しっかりやってください」なんておっしゃるんですよ(笑)。もちろん薬を間違えたりはしませんから、ご安心ください。
【佐智子院長】私は小児科の診療にあたる際、お母さんが我が子のために良かれ思ってやっていることに対して、「それは違う」と否定することだけはしないように気をつけています。お子さんが熱を出してぐずっていたら、子どもも大変ですがお母さんも大変なんですよね。それをねぎらうひと言も忘れたくありません。

医師を目指したきっかけを教えてください。

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【佐智子院長】私は、高校受験の頃に曾祖母が体調を崩し、受験勉強をしながら母と一緒に介護したことがきっかけでした。曾祖母はよく家に泊まりに来て、その時は私のベッド部屋で一緒に寝たり、お風呂も一緒に入ったりして、仲が良かったんです。そんな曾祖母が病気になった時、「私が診てあげられたら」という気持ちが生まれ、その思いが医師の道へ進ませたんですよ。
【輝行理事長】私は両親が歯科医で、祖父が小児科医、曾祖父は外科医と、代々医師の家系で育ちました。後を継げないかという両親の希望もあり、医学の道へ進んだんです。

心臓や頸動脈エコーと組み合わせた脳ドックや、認知症の早期発見につながる認知症脳ドックを開始

お二人は大学で出会われたのですか?

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【佐智子院長】はい。夫が私の一つ先輩で、私が研修で神経内科を回った時に知り合ったんです。夫は、妻の私が言うのもへんですが、医師としてとても優秀だと尊敬しています。神経内科は診断が難しくて、「よくわからない」と言われてしまう患者様が多いのですが、彼はしっかり検査をした上で、きっちり診断するんですよ。時には聞いたこともないような病名もぱっと出てくるんです。勉強しているんだなと思いますね。
【輝行理事長】妻の良さは、優しいところですね。結婚する時、私は彼女に「僕と結婚したらあなたは幸せじゃないかもしれないが、僕はぜったい幸せになれる」と言ったんですよ。それを聞いて彼女は怒っていましたけどね(笑)。とても面倒見がよくて、子どものことも安心して任せられる尊敬するパートナーです。その優しさは、患者さんへの対応にもよくあらわれていると思います。

ご家族の話など、プライベートもご披露ください。

【佐智子院長】我が家では、週末はほとんど夫が料理をしてくれます。結婚当初は包丁も持てなかったのに、何かをきっかけに作り出したら、これが本格的で、まるでフレンチレストランなんですよ。読んでいる料理本もプロ用のもので、「○○をスエする」って書いてあるんです。
【輝行理事長】スエというのは、料理に汗をかかせるという意味で、要するに蒸し煮にするという意味ですね。私の料理で最も好評だったのは、牛肉の赤ワイン煮です。市立病院の外来に行く前に、八王子の卸売センターで肉を買い、下ごしらえをしてから病院へ行って、帰宅後料理を仕上げました。それを翌日の子どもの運動会に保温鍋ごともっていって、家族で食べたんです。
【佐智子院長】家族で遊びに行く場所といえば、鴨川シーワールドですね。うちの子たちは、なぜかシーワールドが大好きで、何度も行っては、毎回同じ順番で、同じ展示を見るんです。同じように回らないと、気がすまないんですよ(笑)。
【輝行理事長】「ほら、シャコがいるよ。シャコはおいしいんだぞ」と私が言うと、「シャコを食べた」と怒って次女が泣くというパターンも毎回同じなんです。そして魚を見終わった後にキャンドルを手作りするコーナーがあって、そこでキャンドルを作るのも恒例。おかげでうちの玄関には10個くらいキャンドルが飾ってあるんですよ。

クリニックの今後の展望を教えてください。

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【輝行理事長】いずれはクリニックを法人化したいと思っています。その過程で、訪問看護ステーションをつくり、医療と介護を一体化させる取り組みにも力を入れていきたいです。また、つい先日脳ドックを始めたばかりで、それも、脳血管障害を見つける一般的な脳ドックだけではなく、心臓や頸動脈エコーと組み合わせた脳ドックや、認知症の早期発見につながる認知症脳ドックを行っています。病気を早く見つけることで、適切な治療を早い段階で始めていただければと願っています。
【佐智子院長】そのほか、病気のお子さんを預かる病児保育などもやっていけたらいいですね。せっかく保育園の隣にあるクリニックですから、便利に活用していただければと思います。
お子さんからお年寄りまで地域の皆さんがたくさん来てくださって、親しみやすいクリニックだと感じていただけるような、身近なホームドクターを目指していきます。

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