堀井 皓典 院長の独自取材記事
堀井歯科医院
(日野市/豊田駅)
最終更新日:2025/08/12

住宅街の中で目を引く、斬新なデザインの建物が目印の「堀井歯科医院」。夜にライトアップされたきれいな外観を見ると、思わず足を止めたくなる。2022年で開院10年目を迎え、多くの地元住民に貢献するクリニックだ。小児歯科に力を入れた病院で研鑽を積んだ院長の堀井皓典先生は、開院後も小児歯科に力を入れている。院内には感染症対策を徹底したキッズスペースを設置。待合室にはゆったりと座れるソファーがあり、どの世代の患者もリラックスして過ごせる環境。治療後に渡しているご褒美のおもちゃを楽しみに通院する子どもも多いという。開院当初から大切にしていることや小児歯科への思いなどについて話を聞いた。
(取材日2022年11月15日/情報更新日2025年7月14日)
通いやすさと信頼で、地域の歯の健康を長く見守る
開院から13年。開院当初から子ども連れの方でも通いやすいよう、院内の環境を工夫されているそうですね。

小さい子ども連れの親御さんたちがたくさん通院してくださるので、気兼ねなく治療を受けていただけるように、保育士がキッズスペースでお子さまをお預かりします。以前はキッズスペースにおもちゃを置いていましたが、現在はお子さまが使用する時だけスタッフがおもちゃをお渡しし、使用後は消毒を徹底しています。親御さんのご来院には、なるべく保育士が在勤している日の予約をお勧めしています。都合が悪くて別の日になる場合でも、子育て経験のあるスタッフがお子さまを見ているので、ぜひ気兼ねなく来ていただきたいです。僕の子ども好きも高じて、未就学幼児から小学生まで幅広い年齢層のお子さまが多くいらしてくださるのも、うれしいことです。
院内は小さなお子さまもリラックスできそうな雰囲気ですね。
患者さまが安心して通える医院となるよう、話し合いを重ね「明るく開放感のあるクリニック」になるように専門の設計士に依頼しました。楽しい雰囲気を演出するため、グラフィックデザイナーさんにもお願いし院内各所に動物などの絵を描いてもらいました。ほかにも木のぬくもりが感じられる小物や、身長を測れるスケール、ショーケースには楽しいフィギュアも。さらに、受付には通院いただいているお子さまの写真を飾っているので、初めて訪れた子も「お友達」が多くて安心されます。お子さまたちが怖がらずに治療を受けられるように、ユニット設置のモニターでは楽しい映像も見られるように工夫しています。また、入り口にはエレベーターがあるので、車いすの方でも安心して通院いただけると思います。
子どもの診療において、心がけていることはどのようなことですか?

私にも小さい頃の歯医者さんでの苦い思い出があります。だからこそ、歯医者さんへ苦手意識を持ってしまわないよう、まずはこの場に慣れてもらうことを心がけております。少し多めに来院いただく場合もありますが、いきなり治療に入るより、ここはどういう場所で、どんなことをされる場所なのか理解することで、治療がよりスムーズに進みます。お子さま一人ひとりに合わせた治療方法やペースを大切にしていますね。また、日頃お子さまに飴をあげる場合などでも、キシリトール100%のものにすることで虫歯予防につながるなど、親御さんに対して虫歯予防のためのアドバイスも行っていますよ。
歯科衛生士と連携し予防歯科に取り組む
開院当初から変わらずに心がけていることはありますか?

患者さんの痛みを取り除きたい。とにかく治したい。その思いで開院当初から患者さんと接しています。もちろん治療できるもの、できないものがありますので、患者さんにしっかり説明した上で治療しています。当院では自費診療にも対応できますが、基本的には保険診療内で治療しています。ほとんどの治療は保険診療内でできるという気持ちで治療に臨んでいますね。検査では、基本的な内容にプラスして検査をすることもあります。例えば、歯周病基本検査では、歯周ポケットの深さを1歯につき1点で計測しますが、歯周病精密検査では、1歯につき6点で計測する6点法を行っています。患者さんのことを想い、とにかく治したいという気持ちからこちらの検査を行うこともあります。
予防歯科の大切さについて、どのように考えていますか?
歯科医院は虫歯の治療以上に、皆さんが虫歯にならないことを第一に考えている場所です。例えば、虫歯で歯が痛い、歯がグラグラするという状況になってからでは、患者さまご自身の負担が大きくなってしまいます。そうなる前に、習慣として定期的に歯科医院にご来院いただければと考えています。そのためにも、当院では予防の基本である歯磨きの指導をじっくり行います。また、治療の前に検査を行い、その時のお口の状態をきちんと把握し、必要に応じてユニット設置のモニターで説明を行うなどし、納得いただいてから治療に入るようにしていますね。今ある歯を大切にして現状を維持すること、あるいは歯をもっといい状態にすることもできるかもしれません。お子さまにはシーラント処置を行い、虫歯を予防しています。予防歯科、これが一番の目標であり当院の信念です。
予防歯科を担う歯科衛生士さんについて教えてください。

当院では、なるべく1人の患者さまを同じ歯科衛生士が担当するようにしています。担当歯科衛生士による継続した治療計画の管理によって、適切にお口の中の状態を把握できますし、しっかりとしたコミュニケーションが可能となります。いわば、歯科衛生士は「お口のサポーター」。患者さまに適切なアドバイスを行うことで、時に歯科医師の難解な治療用語もわかりやすくなりますし、そうした連携が治療品質の向上に役立っています。歯科衛生士をしている妻は、「院長がスタッフの個々の能力に任せてくれるので働きやすい」と言っていました。患者さまからもお褒めの言葉をいただいているようでうれしいです。当院の歯科衛生士や受付のスタッフは、しゃべりが苦手な私に代わって、患者さんとの会話をしっかりしてくれています。私は治療技術で還元するしかないですね。
基本に忠実な治療で患者の痛みや悩みの解決をめざす
歯の根の治療にも力を入れているそうですね。

大学で学んだ経験を生かして、歯の根の治療や歯周病の治療には特に力を入れて取り組んでいます。中でも歯周病の治療に関しては、基本的には保険の範囲内でできますので、まずは一度、気軽にご相談いただけたらと思っています。そのほかにも、インプラントの後のメンテナンスや、総入れ歯の作製なども行っています。それらすべてにおいて心がけていることは、常に基本に忠実であること。一つ一つきちんと手順を踏んで、治療を進めていくことを大切にしています。1回目の治療が不十分だと、数年後に膿の袋ができて治療のやり直しが必要になることもあります。そうならないように、10年後、20年後も健康な状態でいられるように、初回の治療に重点を置いています。より精密な検査や手術などが必要な場合などには、車で数分の所にある市立病院や、ご縁のある大学病院を紹介し、対応していますよ。
ホワイトニングにも対応されているとお聞きしました。
お子さまと一緒にいらっしゃってホワイトニングをされるケースという親御さんが多いですね。お子さんは治療や定期検診、親御さんはホワイトニング。親御さんがホワイトニングしている中、お子さまは隣で遊んで待っています。ホワイトニングを受けられる方は40代以上の方が多いですね。年齢とともに歯の色が気になってくるようです。マスクをしている間に治療しておきたいというお声が多く、ホワイトニングの需要は高いと感じています。
最後に、読者へのメッセージをお願いします。

「歯の健康は検診から」という言葉があります。定期検診を通じて、患者さまのお口の疾患を予測し予防していくこと。それが当院のめざす診療スタイルです。悪い所を処置するだけではなく、まずは検診を受けて、今のお口の中の状態を認識していただけたらと思っています。当院に定期的にメンテナンスに来てくださっている方の中には、ご自身が使われている歯ブラシを持ってきて歯磨き指導を受けられている方もおられます。歯磨きをはじめ、お口の中のことでお悩みが何かあれば、ご相談だけでも結構ですので、お気軽にお越しください。
自由診療費用の目安
自由診療とはかぶせ物(自費の場合)/5万円~
詰め物(自費の場合)/5万円~
ホワイトニング1回/1万5000円~
入れ歯・義歯治療/25万円~