ながはら歯科クリニック

梅澤宏亘 院長

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将来のリスクを見据え、手遅れになる前に手を打つためには、個人の意識改革が重要となってくる。「自分が生まれ育った場所を、予防の後進地域にしたくない」と話すのは、東急池上線長原駅近くに2013年に開院した「ながはら歯科クリニック」の、梅澤宏亘院長。スタッフ教育、予防歯科に力を入れ朝のミーティングの際にはより患者さんがリラックスして治療中や治療後帰って頂けるように、ドアの開閉の際に音をなるべくたてないなど、患者さんへの配慮も徹底。ブラッシング指導だけでなく、矯正治療もとりいれた予防歯科も提案。おいしいものを食べて楽しくおしゃべりできるという、当たり前に感じるその状態こそが、実はかけがいのない幸せであるという。歯科医師ができることは、治療だけではないはず。歯科医院という「点」から、商店街という「線」、そして街という「面」で見たとき、そこに何が必要とされるのか。まだ開院したばかりの、ながはら歯科医院だが、「ありがたいことに来院する初めての患者さんはクチコミの方が多いです」と語り、早くも地域に根付き始めている。患者さんからも綺麗な院内やスタッフの接し方、なにより、院長の納得のいくまで患者さんとお話されるスタンスや明るいお人柄が好評だ。大森歯科医師会の理事も務めている梅澤先生。地域密着医療のあるべき姿を伺った。
(取材日2014年2月10日)

自分にしかできないことは何なのか、視点をずらすと見えてくるもの

―先生は、地元のご出身と伺いましたが。

はい、小学校は赤松小でしたし、中学校も大森第六中学校でした。洗足池で、野球やサッカーに明け暮れていたことを思い出します。長原駅周辺は個人商店が多く、、商店街が網の目のように形成されていて、下町の雰囲気がわずかに残っています。渋谷や自由が丘に比べると、チェーン店の進出も少ないようです。昔と余り変わらない、地に足の付いた「暮らしやすい、生活の街」といった印象を受けます。同級生などを見ていると、結婚を機に引っ越した家族が、子どもが生まれると戻ってくることも。また、落ち着いている雰囲気が良いですね。夏祭りのおみこしなどに参加して、地域の皆さまと一緒に盛り上げていきたいと思っています。

―歯科医師をめざそうとしたのは、どうしてなのでしょう?

きっかけは、子どものころに読んだ推理小説やマンガの影響なんです。事件を解決する決め手として、「法医学」が注目されてきましたよね。そこで、地元の大学ということもあって、昭和大学の歯学部を受けようと思ったのです。その後大学院へ進んだのですが、専攻は法医学でした。あれは、日航機の事故だったと思いますが、個人を特定する手かがりとして、歯の治療痕をデータとして共有しようという動きが持ち上がり、大変興味を持ちました。ですから、実は具体的に歯科医師を意識したのは、大学院に入ってからなのです。もともと、ほかの人がやっていることに関心が持てなくて、「自分にだけできることは何なのだろう」ということを常に意識していました。大学ではサッカー部に所属していたのですが、みんなが点を取るなら、自分にできることはキーパーだなと。進路の面でも、周りが法曹界に進むなら、現場へ行ってみようと思いました。(笑)

―趣味でも、他人との違いを意識されているのでしようか。

「他人との違い」かどうかはわかりませんが、食事会のような交流の場が好きですね。大学のつながりや友人と話をしていると、思わぬ発見をすることがあります。同じ歯科医師仲間でも、インプラントの専門家から見た歯周病など、学ぶところが少なくありません。一度開業してしまうと、外気を取り入れることが難しくなります。常に刺激を受け続けるというのか、視点を変えた見方ができるので、大勢で食事を楽しむのが趣味といってもいいかもしれませんね。また、自分の立ち位置やアイデンティティも見つけやすくなります。そのかわり、お酒は好きですが自宅ではお酒を一滴も飲みません。家は生活の場ですから、仕事や趣味とは、一線を引いているからです。

記事更新日:2016/01/24


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