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北詰 勇 院長の独自取材記事

東海岸みなみ歯科クリニック

(茅ヶ崎市/茅ケ崎駅)

最終更新日:2019/08/28

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JR茅ケ崎駅から南に、徒歩約10分。県道と鉄砲通りが交わる東海岸会館前交差点の近くにあるのが、2012年に開院した「東海岸みなみ歯科クリニック」。湘南の海まで徒歩で行けるという立地で、白いビルの1階でひときわ目立つ、赤い看板が目印となっている。院長の北詰勇先生は卒後、大学病院、横浜市内の「おおむろ歯科医院」で研鑽後、開院。同院の特徴は、徹底したインフォームドコンセンサスを図ること。小型のCCDカメラを使って口内の様子をダイレクトに映し出したり、3Dグラフィックなどを用いて施術の説明をしたり、患者の納得を優先した治療を心がけている。また、極力歯を抜かないことも、同院のモットー。開院20ヶ月目を迎えようとしている今、改めて課題や今後の展望などを、伺うことにした。

(取材日2013年1月15日)

三浦選手に憧れていたサッカー少年が、歯科医師への道へ

先生は、地元のご出身なのでしょうか?

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同じ神奈川県ですが、横浜市の港南台というところで生まれ育ちました。ちょうど小学校に入学した年がJリーグ元年ということもあって、サッカーに明け暮れていたのを思い出します。それに、当時のヴェルディ川崎には、「キング・カズ」こと三浦知良選手がいましたからね。私の年代になると、野球というよりも、やはりサッカーなんです。また港南台は、宅地と平行して公園の整備が進んでいたので、練習する場所には事欠きませんでした。それこそ、毎日日が暮れるまで、ボールを追いかけていたものです。ポジションは、攻守の要でもある、ミッドフィールダーを任されていました。近隣の少年サッカーチームとよく試合をしましたが、強かったのかというと、残念ながら、そうではありません。横浜全体のレベルが高かったのかもしれませんね。

どうして歯科医師をめざそうと思ったのですか?

父親が港南台で歯科医院を開業していたことが大きいと思っています。母親も衛生士をしていた時期があり、家には日中誰もいませんから、学校から医院に直接帰っていましたね。父親の背中見て育ったので、後を継ぐことへの抵抗感はありませんでした。もちろん、ほかの選択肢を考えたこともあります。話すことが苦手ではなかったので、一時は、就職活動でつぶしの利く文系を受けようとしたことも。サッカー好きが高じて、例え選手にはなれなかったとしても、そうした業界に興味がありました。審判になるのも悪くないな、なんてね。しかし、医療には、人の役に立てるという最大の魅力があるので、最終的に歯科医師をめざすことにしました。

サッカーは今でも続けていますか?

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大学に入ってからは、主にフットサルですね。今でも、月に2回ほどは試合や練習に顔を出すようにしています。JR藤沢駅と大船駅の間に、フットサル専用のコートがあるのですが、よく利用させてもらっています。体を動かすことが好きなので、10年ぐらい前から、スノーボードも始めました。歯科医師を始めてからはなかなか時間が取れないのですが、スノーボードなら、家族旅行で行くこともできます。例えば群馬県の草津温泉なら、お湯とゲレンデがいっぺんに楽しめますよね。ですから、今の趣味といえば、スポーツと旅行になるかもしれません。せっかく茅ヶ崎に開院し住むようになったのでサーフィンでも始めてみようかと。

勤務医時代に学んだ、インフォームドコンセンサスの重要性

独立までの経緯を教えてください。

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大学卒業後は、大学で研修後、横浜市にある「おおむろ歯科医院」に約3年間お世話になりました。そこで感じたのは、大学で学んだことは、やはり「机上の学問なんだな」ということです。特に、患者さんとの意識のずれに、大きなギャップを感じました。例えば、これから悪化しそうな虫歯を発見した場合、そのときに痛くなかったとしても、早めに施術するのがセオリーです。ところが患者さんは、こうした教科書通りの治療方法をすんなり受け入れてくれるとは限りません。医師の考え方と患者の考え方は、全く違っているのです。実際の臨床では、正解はひとつではなく、その人の事情に合わせた対応が必要で、どちらかというとオーダーメイドに近い感覚があります。また、患者さんとの意識差をなくすことは、無用なトラブルを回避することにもつながるのではいでしょうか。独立してからは、この貴重な体験を生かし、インフォームドコンセンサスに力を入れるようにしています。

具体的には、どのような方法でコンセンサスを図っているのでしょう。

口頭だけで説明するのではなく、「目で見て理解する」ということに注力しています。例えば、口腔(こうくう)内カメラなどがそうですね。小型のCCDカメラのような機材なのですが、その場で静止画を撮影することが可能なので、口の中の様子をリアルに見ることができます。患者さんにとって、レントゲン写真より、イメージがつかみやすいのではないでしょうか。症状が把握できたら、今後の可能性と治療方法の説明に入ります。この段階では、施術工程を段階的に説明した3D画像や冊子類を使っています。先ほども言いましたが、正解は必ずしもひとつではないので、複数の選択肢を提示し、それぞれのメリットとデメリットを説明することが大切。医師からの所見もアドバイスしますが、最終的に選ぶのは患者さんです。また、信頼を損ねたくはないですから、技術的に難しい場合は、正直にできないと言うようにしています。

医院の特徴としては、どのようなことが挙げられますか?

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フローリングやインテリアの一部に木の素材を使っているので、歯科医院らしくない、湘南らしい雰囲気がするのではないでしょうか。患者さんに息苦しい思いをしてほしくなかったので、間仕切りもスリット状にしてありますし、入口もガラス張りにして、外から院内の様子がわかるようにしてあります。特に気をつけているのは清掃面ですね。また、学生時代からの恩師、大室先生も、週に一度当院で担当医をしています。独立したのはかなり早いほうだと思いますが、皆さんのバックアップがあったからこそ可能だったと、心から感謝しています。

歯科医院の激戦区で地域に根ざすには、オモテナシの精神も必要

治療面で力を入れている科目はありますか?

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やはり「予防医療」ですね。例えばかぶせ物を例に取ると、治療を終えてからが、ある意味でスタートなのです。人工物を口内に入れるのですから、どうしても段差が生じます。そこにばい菌などがたまってしまうことがあるので、長く使っていくためには、メンテナンスが欠かせません。定期検診の必要性は、施術時に説明したり、ダイレクトメールなどを出したりして呼びかけています。この地域の方は、予防に関する意識が高いので、ある程度の手応えはありますね。また、「審美歯科」にも力を入れています。当院では詰め物も、金属製のものではなく、歯と同じような白い色をした材質のものを使用しているんですよ。ただし、保険が適用外になるケースもあるので、患者さんと相談しながら進めていくようにしています。

表の看板には、睡眠時無呼吸症候群やスポーツ歯学などの 科目もありましたが。

特殊なマウスピースを用いた治療例です。いびきや歯ぎしりを防止したり、さまざまに応用できます。大学病院や総合病院、近院の耳鼻咽喉科と連携して治療を進めています。ほかにも、スポーツによって歯が折れてしまうことを防いだりするのを防ぐ、スポーツ外傷予防にも力を注いでいます。いろいろな競技に応用できる様々なマウスピースも扱っています。この辺では取り扱っている歯科医院が少ないのか、かなり遠方から問い合わせが多いです。

これからの課題があったら、聞かせてください。

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まだ開院して1年半ですから、日々発展途上です。しかも湘南には、昔ながらの付き合いを大切にする気質がありますから、たまたま来院した患者さんに「また来院したいな」と思ってもらうことが、大切なのではないかと考えています。一般的な医院のイメージというと、患者さんが小さな丸椅子に腰掛けているのに、医師は大きな椅子に座り、上からものを言っているような姿が連想されます。しかしこれからの時代は、医療もサービスの一種になってくるでしょう。インフォームドコンセンサスや院内美化の徹底は、患者さんをおもてなしするという発想が基になっています。また、きめ細かな対応をしていくためには、治療方法の引き出しを数多く持っていることが重要です。そのために、大学の同期が中心となって、自主的な勉強会を開催しています。技術的なことはもちろん、「患者さんのためになるとはどのようなことなのか」といった議論を深めることもあります。当院のモットーに「歯をできる限り抜かない」というのがありますが、こうした意見交換の中から見いだされてきた、ひとつの方向性です。これからも、地域に根ざしていけるよう、信頼を積み重ねていきたいと考えています。

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