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丸茂 元三 院長の独自取材記事

丸茂レディースクリニック

(港区/六本木一丁目駅)

最終更新日:2019/08/28

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六本木一丁目駅直結の泉ガーデンタワー4階にある「丸茂(まるも)レディースクリニック」。一般的な婦人科診療から婦人科検診などの各種検診まで、幅広く対応している。院長は、太陽のような温かな笑顔がトレードマークの丸茂元三先生。日本超音波医学会超音波専門医の資格を持つエコー検査のスペシャリストでもある。新型の4Dエコーを駆使して、胎児がおなかの中でどのように動いているかをリアルタイムの映像で映し出す、さながら「胎児のプロカメラマン」だ。そんな丸茂院長に、4Dエコーの技術やクリニックの診療について話を聞いた。
(再取材日2017年9月4日)

新型4Dエコーを用いた検診をもっとたくさんの妊婦に

まず、医師を志したきっかけからお聞きします。

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中学生になった頃から、手に職を付けたい、将来は人の役に立つ仕事をしたい、と考えるようになって、だんだんと医療への興味が膨らんでいきました。産婦人科を専門に選んだのは、お産が病気ではなくてハッピーな出来事だから。新しい命を授かって、患者さんが笑顔で帰ってくださる、そしてその幸せを身近に感じられる部分にとても惹かれたのです。大学卒業後は、東京大学医学部附属病院で12年、板橋中央総合病院の産婦人科に10年勤務し、診療経験を積みました。

開業を決意した理由は?

4Dエコーを用いた検診を、もっと多くの妊婦さんに利用してもらい、妊娠・出産をサポートしたいと考えたからです。私は日本超音波医学会認定の超音波専門医で、ちょうど3Dエコーが出始めた頃に勤務していた東京大学医学部附属病院では、この新しい機械で何ができるかという研究も行っていました。ですから、超音波検査のキャリアはもう20年以上になります。昔の超音波検査は断面画像の2Dが主流で、「ここが顔ですよ」と申し上げても、妊婦さんも「顔と言われれば、顔かなあ?」という感じでしたが、3Dエコーを使い始めたら、妊婦さんの喜び方がまったく違うのです。「赤ちゃんが見えるとこんなに喜んでくれるんだ!」と私もとても感動し、もっと多くの方に受けてほしいと思うようになりました。エコー画像を見て「安心」を持ち帰ってもらい、妊娠・出産に前向きに臨んでほしい。そういう検査が身近にできる場所をつくりたいと開院に至りました。

4Dエコーと3Dエコーは、どう違うのですか?

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3Dエコーとは3次元超音波のことで、おなかの中の赤ちゃんを立体的な映像で映し出すものです。一方、4Dエコーはそこに時間の要素を加えたもの。3Dの画像をつなぎ合わせて、赤ちゃんの動きをリアルタイムの動画として映し出します。4Dでは赤ちゃんの表情やおなかの中で何をしているかが鮮明にわかります。胎動を感じない時期から検査可能なので、「妊娠がピンとこなかったけど、映像を見て実感とうれしさが芽生えました」という妊婦さんがほとんどです。最近は4Dエコー検査ができる医院が増えましたが、超音波検査は機械の性能や医師の技術が必要です。同じ「見える」といっても性能の高い機械で慣れたドクターが行うと、見え方はまったく異なります。

おなかの中の記念写真は、一生の宝物

4Dエコー検査が可能な期間は?

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検査妊娠8~9週から末期まで可能です。8~9週では赤ちゃんの袋が見えるような感じで、まだヒトの形まではいきません。全身を見るには12~20週頃。顔はまだはっきりしませんが、体をいっぱい使って動く様子が見られます。これがとてもかわいいんです。私は「胎児の宇宙遊泳」と呼んでいるのですが、この頃はまだ子宮内のスペースも広いので、本当に飛び跳ねるように動き回っています。双子の場合、2人並んでいる様子が見られるのもこの時期だけです。表情やしぐさを見るには、妊娠25~36週くらい。この頃には体が大きくなっているため全身は見えませんが、あくびをしたり指しゃぶりをしたり、表情もよくわかります。当院の4Dエコー装置は映像をDVDに録画できるので、検査後はDVDをお持ち帰りいただけますよ。

一生の宝物になりそうですね。

生後でも、1ヵ月違うと赤ちゃんはまったく変わってしまいますよね。「あのとき写真を撮っておけば」と思っても、二度とできません。ましてやおなかの中にいるときは、ご自身では撮れませんからね。胎児も毎日毎日が成長ですから、本当に貴重な宝物だと思います。お子さんが生まれた後に見せてあげるのも素敵ですね。またエコーで撮影した画像のカラーの写真もお作りしていますが、何よりおなかの中で元気に動いている赤ちゃんの動画(DVD)は、一生の宝物になります。

胎児の健診として「胎児スクリーニング検査」も行っていますね。

はい。これは2回に分けて行う検査で、初期は12週~14週、そして中期は20週~24週の間に行います。心臓をはじめ、各臓器や脳の構造の進行具合を含めて異常がないかを調べますが、超音波の検査なので、赤ちゃんが大きくなって骨が丈夫になってくると、超音波が骨に反射して検査しにくくなってくるんです。ですので、骨がまだそれほど丈夫でなく、胎児がお母さんのおなかの中で動きやすい20〜24週が一番適しています。初期と中期で検査の内容が変わってきます。

こちらでは分娩を扱っていませんが、出産する病院と連携がとれるシステムを採用しておられるとか。

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お産はできませんが、セミオープンシステムに登録しているので32週までは妊婦検診も可能です。セミオープンシステムとは、妊娠10週代に出産をする病院を決めていただき、出産はそちらの病院で、普段の検診は町の産婦人科に通うシステムです。もし早産の危険性や入院が必要になった場合も、出産する病院とスムーズに情報をやりとりできるので、出産する病院にかかっているのと環境的には変わりません。近場の医院で検診を希望される場合はひとつの良い選択肢だと思います。また、私たち地域の医院が順調な妊婦さんを診ることで、総合病院の外来負担を減らし、本当に必要な方を素早く大きな病院に送ることができるという、病院と開業医の相互にメリットをもたらすシステムでもあるんです。

母親の幸せこそが、胎児にとって一番の幸せ

明るく居心地の良い院内の環境もクリニックの特色ですね。

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清潔感はもちろん、色使いを明るいイメージにして、不安を抱えている患者さんに少しでもリラックスしてもらえる場所にしたかったんです。実は弟が内装デザイナーなんです。ですから導線から色の印象、さりげないポイントまで細かく発注して(笑)、院内づくりをしました。ロゴマークも4Dエコーの立体感と、私の好きな福寿草をイメージしています。私の出身地の長野でもよく見られる福寿草は、春になると庭で一番に咲く可憐な花。命の誕生や生命力を感じられるのでマークにも取り入れました。でもよく見ると「○」の中に「も」が書いてある、「まるも」マークなんです。

これまでで印象的だったエピソードなどありますか?

妊娠中に食べ物の嗜好が変わる方は多いと思いますが、ある納豆嫌いのお母さんが、妊娠中はなぜかずっと食べていて、出産後は食べなくなった。そうしたら子どもは大の納豆好き。第2子を妊娠したときはバナナが食べたくてたまらなかったら、やっぱり子どもがバナナ好きだった。不思議ですよね。この話をすると皆さん、「お母さんが食べていたものを子どもが好きになった」とおっしゃいますが、私はその逆だと思います。お子さんが望んでいたものを、お母さんが食べさせられていた。そのほうが話が合う。お母さんのやりたいと思ったことが、実は子どもの望むことなんです。このように考えると、胎教も楽しくなりませんか? 嫌々クラシック音楽を聞いてもストレスになるだけ。お母さんが楽しんで妊娠生活を送ることが、赤ちゃんにとって最も幸せなことだと僕は考えます。

妊娠や出産を控えている人たちに、一言メッセージをお願いします。

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一人ひとり環境が違うように、お悩みも一人ひとり違って当然です。近年は高齢出産も増えていますが、若くても、健康でも、妊娠出産はみんな不安に感じるものです。でもそれを思い悩んでいては体にもよくありません。ですからどんな小さなことでも話をしに来てください。話しただけで気分も考え方も変わることがありますし、エコー検査は不安解消の手助けにもなります。先ほども申し上げましたが、お母さんが幸せに過ごすことが赤ちゃんの何よりの幸せなのですから。私たち医師もできる限り皆さんをサポートしながら見守っていきます。どうか妊娠生活を楽しんで過ごしてほしいと思います。

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