田口 和三 院長の独自取材記事
田口クリニック
(品川区/五反田駅)
最終更新日:2024/09/04
五反田駅から徒歩4分、通院に便利な場所に位置する内科「田口クリニック」。2012年10月の開院以来、近隣住民からビジネスパーソンまで幅広い層の患者が訪れる、地域に根差したクリニックだ。当院を率いる田口和三院長は大学病院で感染症にも携わり、治療と研究に従事してきた。開業にあたり一般内科のほか、感染症内科、アレルギー科、漢方内科、発熱専門の外来にも対応。睡眠時無呼吸症候群の治療も実施し、昨今では医療脱毛にも対応するようになり、患者のより充実した日常生活をサポートしている。「気軽に行けて、何でも話せるクリニック」をめざし、患者の悩みの「一番最初の窓口」でありたいと話す田口院長に、診療への思いをたっぷり聞いた。
(取材日2023年12月18日)
時世に沿った、患者に求められる診療を
五反田で開業された経緯と田口クリニックの特徴を教えてください。
大学病院での勤務を経て、その後、お手伝いしていたクリニックが五反田にありました。そのクリニックが在宅医療を行っていたので、近隣のお宅にお伺いして診療をしていた患者さんが多かったのです。今までお伺いしていた患者さんを診療し続けたいという思いもありましたし、土地勘もありましたので、五反田での開業を決意しました。地域のかかりつけ医となれるよう、いつでも気軽に行けて、何でも話せて、さまざまな悩みにお役に立てるクリニックでありたいという思いで、日々診療にあたっています。
どのような層の患者さんが多くいらっしゃっていますか?
地元の高齢者の方から再開発地域にお住まいの若い方まで、幅広い年齢層の方がいらっしゃいます。夜は19時まで診療していますので、お仕事終わりに寄ってくださる方も多いですね。比較的、人の移り変わりが激しい街ですので、新しい患者さんもいらしていただけますが、一度来院された後、期間を空けて戻ってきてくれる方もいます。そのような街で、誰でも来やすい、オープンなクリニックであり続けたいです。風邪や生活習慣病から、アレルギーでお困りの方、睡眠時無呼吸症候群の患者さんなども多くいらっしゃいます。内科としてできる範囲は幅広く診療できるようにして、体のことでお困りの患者さんにとって「一番最初の窓口」になれたら、という思いです。
発熱専門の外来も行われていますね。
私は以前の勤務先で感染症の診療に携わることになり、感染症に興味を持ちました。尊敬していた教授を頼り、京都大学の感染制御チームに参加しました。院内での感染症対策や難治性の抗生物質が効かない感染症についての治療と研究を進めていました。その後、昭和大学藤が丘病院では感染管理室副室長を担当しました。このように取り組んできた経緯もあり、新型コロナウイルス感染症が流行し始めたタイミングで「地域のために頑張ってみよう」と思い、第1波の頃から発熱専門の外来を設置し、現在も診療を行っています。ここ数年で一番大きな変化でしたね。最近は新型コロナウイルスの感染状況が落ち着いてきたこともあり、患者さんから需要のある新しい診療を取り入れていこうという思いで、医療脱毛を始めました。
治療だけでなく医療脱毛にも対応
医療脱毛を導入されたのは、どのようなきっかけからだったのでしょうか?
以前、ドキュメンタリー番組で医療脱毛を特集した放送回をたまたま目にしたことがありました。その番組では、例えば看護師さんや葬儀会社に勤める人にとって、勤務中のひげの手入れが難しいなど、美容目的以外でもさまざまな理由で脱毛を必要している方がいることがわかりました。それならば自分でもやってみる意味があると感じ、当クリニックで取り入れてみることにしました。
医療機関で脱毛するメリットを教えてください。
高出力なレーザーを使って脱毛処理を行えるので、施術回数が少なく、通院も短期間で済むところがメリットかと思います。当クリニックでは、痛みを緩和するための皮膚冷却ガスを噴射することで肌の感覚を鈍らせながら、同時に皮膚へのダメージも和らげることが期待できる機器を使用しています。また、最大24mmと口径が大きく、広範囲に照射することができるので、1回あたりの照射数が少なく済みます。回数が少なければ痛みも少ないですし、施術時間も短くなるので効率的だと思います。また、当クリニックの医療脱毛の特徴の1つは、都度払いであることです。コースでの提供はしておらず、施術を受けるたびにお会計が発生します。一度医療脱毛をやってみたい方や、どの医療機関で施術を受けるか迷っている方には、お試しのような感覚で来ていただきやすいのではないでしょうか。
どのような方が相談にいらっしゃっていますか?
白髪になってしまうと、残念ながらレーザー脱毛はできなくなってしまうこともあり、20代から40代の方に多くいらしていただいています。患者さんの中には、お尻が化膿しやすい方で、皮膚科の先生に脱毛を勧められて当クリニックに来られた方もいらっしゃいますよ。それから、朝の忙しい時間に毎日ひげを剃るのって、面倒くさいですよね。最近になって私も身をもって感じるようになりました。単純にその手間がなくなることにつながることを考えても、医療脱毛を受けるメリットはあると思います。
次なる医療への「門番」でありたい
診療において、院長はどのようなことを大切にされていますか?
患者さんのお話をよく聞くことはもちろん、患者さんが抱えている問題をしっかりと見極められるように意識しています。普段からいらしていただいている患者さんの元気がなければ「何かあったのかな」と思い、会話をしながらふとしたきっかけで病気が見つかることもあります。例えば以前、私と「おしゃべりをしに来た」と言って診療に来られる高齢の患者さんがいて、お話ししているうちに「少し変だな」と感じて詳しく調べると、認知症が進んでいたようなケースもありました。「何か変わったことはないか」と意識して患者さんと接することが重要だと思います。
お忙しいかと思いますが、先生はお休みの日をどのように過ごされていますか?
愛犬と遊ぶことがリフレッシュになっています。趣味と言うと、先日久しぶりに行ったゴルフくらいでしょうか。休みの日には地域の患者さんへの往診も行っており、なかなかプライベートでの予定を立てづらいことも多いので、愛犬と一緒に遊んで楽しんでいます。
今後のご展望を伺えますでしょうか。
何をしていきたいというよりも、その時世に沿って出てくる患者さんのニーズに対応していきたいです。医学は進歩しやすいので、勉強を欠かさず、自分自身を研鑽し、常にブラッシュアップしていきたいと思います。今は、新たに始めた医療脱毛で、しっかり患者さんのお役に立っていきたいです。
最後に、読者の方々へメッセージをいただけますでしょうか。
体調が悪くて困ったとき、何科に行けばいいのかわからないときなど、一度電話をかけていただいて、状況をお聞かせください。私は、困っている患者さんの窓口となり、次に必要な高度な医療へとつなぐ「門番」のような役割ができればいいなという気持ちでいます。地域のかかりつけ医として、皆さんの健康を守っていきたいと思いますので、何か困ったことがあればお気軽にご相談くださいね。お待ちしております。
自由診療費用の目安
自由診療とは医療脱毛/ひげ4部位(鼻下・顎・顎下・頬)1万6500円、VIO 2万2000円