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朝妻 孝仁 院長の独自取材記事

村山医療センター

(武蔵村山市/玉川上水駅)

最終更新日:2019/11/15

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骨・運動器疾患に関する専門性の高さが特長の「村山医療センター」。整形外科とリハビリテーション科を柱に、急性期から回復期、慢性期までの一貫した医療を提供している。特に整形外科には18人と多くの医師が在籍。脊椎・脊髄分野や関節分野を強みとし、多数の手術を手がけている。院長を務めるのは朝妻孝仁先生。同院の歴史と伝統を大切にしながらも、時代の変遷や地域のニーズに応じ、優秀な医師の招へいや新病棟の建て替えに力を注ぐなど、改革を推し進めてきた頼れるリーダーだ。また、長く大学で学生教育に携わってきた経験から、同院でも若手スタッフの育成に力を入れ、チーム全体のさらなる底上げを図っている。インタビューでは同院の成り立ちや特徴のほか、朝妻先生が医師として大切にしている考えなどを聞いた。
(取材日2018年5月25日)

骨・運動器疾患診療の専門的な医療が強み

病院の歴史や特色について教えてください。

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当院は1941年に陸軍病院として発足し、戦後、旧厚生省に移管され国立村山病院となりました。一時は国立結核療養所として主に肺結核の診療を行っており、結核菌が骨や関節に感染して発生する骨関節結核も多く取り扱っていました。そういった経緯から骨・運動器疾患治療を強みとするようになりました。そして2004年、143施設を有する独立行政法人国立病院機構の一つとして「村山医療センター」に改称し、現在に至ります。骨・運動器疾患の専門医療を提供しつつも、地域の皆さんのさまざまなお困り事に応えられる身近な病院をめざし、幅広い診療科にも対応しています。

強みである整形外科についてご紹介ください。

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当院の代名詞ともいえる整形外科には、全体の3分の2にあたる18人の医師が在籍しています。全国の病院から多くのご紹介を頂いており、整形外科の手術件数は昨年度(2017年4月~2018年3月)で約1300件を超え、過去最高となりました。特に脊椎・脊髄分野の診療を得意としていますが、整形外科医師18人のうち関節分野専門の医師が4人おり、人工関節の手術も多く手がけてます。2018年秋には手の外科を専門にする先生が入職される予定ですので、脊椎・脊髄部門、関節部門、手の外科部門と幅広い分野を網羅することになります。また、当院は臨床研究を行う施設としても専門性の高さをめざしています。iPS細胞を用いた脊髄再生に関する研究を慶應義塾大学と共同で進めています。現在は臨床研究の段階ですが、近い将来、脊髄損傷治療は大きな発展を遂げることでしょう。そういった新しい治療をけん引する立場でもあると自覚しています。

リハビリテーション科や外科にも力を入れておられるそうですね。

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当院は東京都から「地域リハビリテーション支援センター」として指定を受けており、北多摩西部医療圏のリハビリテーション事業の拠点としての役割を担っています。特に脊髄損傷や骨関節疾患のリハビリテーションに力を入れていますが、それだけでなく、脳血管障害後や高次機能障害後などの分野にも対応しています。また、集中的にリハビリテーションを行うための回復期病床40床に加え、脊髄損傷の患者さんを受け入れる脊髄損傷病床80床、主に骨関節疾患の患者さんを対象とする地域包括ケア病棟44床を設けています。急性期から主治医が変わることなく、同じ病院で長くリハビリテーションまで続けられるのは、患者さんにとって大きな安心感につながると考えております。外科は、常勤医師が不在の時代を乗り越え、現在は2人の常勤医師が在籍。腹腔鏡を用いた低侵襲手術などを中心に少しずつ症例数を増やしており、さらなる体制の強化を目標にしています。

朝妻先生やスタッフが大切にされていることをお聞かせください。

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週2回、早朝からスタッフ全員で術前カンファレンスを実施しています。当院の手術件数はかなり多いですが、私も副院長もすべての手術患者さんの検査画像に目を通して状況を把握し、全員で手術に関する話し合いを行っています。主治医が一人で決めるのではなく、みんなの目で間違いがないか確認し、全員のコンセンサスを得ることが重要と考えているためです。このカンファレンスは、若い医師への教育といった意味でも大きな役割を果たしていると思います。私自身が医師として大切にしているのは、たくさんの患者さんを診させていただく中でも、「患者さんにとって医師はオンリーワンの存在である」ということを常に意識して診療にあたることです。そして、病気を治すのではなく患者さんを治すこと、つまり、画像だけではわからない、その方がつらいと感じておられる部分をいかに良くするかを考え、どんな場面でも自分のベストを尽くすことを心がけています。

今後の展望についてお聞かせください。

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当院は2019年3月に完成予定の新病棟を建設中です。新病棟は障害のある患者さんが少しでも快適に過ごせるような造りをめざしました。例えば車いすの患者さんや歩行器で移動される患者さんが楽に移動ができるようにと、廊下の幅は現在の1.5倍近くになります。エレベーターも一方から入ってもう一方から出られる設計で、車いすの方でもスムーズに往来できるようにしました。また、各病室のベッド周囲の機能性を高め、空調設備も強化していますので、入院患者さんにとってはとても過ごしやすい環境になることでしょう。今後も設備面の改良だけでなく、医師の増強にも努め、地域の皆さんのニーズにお応えしていきたいです。当院ではセカンドオピニオンの外来を設けており、「手術を勧められているが不安がある」「術後の経過が思わしくない」といったさまざまなお悩みへの意見も提供していますので、気になることがあればぜひご相談ください。

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