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野田 一臣 院長の独自取材記事

野田医院

(西東京市/田無駅)

最終更新日:2024/04/15

野田一臣院長 野田医院 main

院内は広く、待合スペースの吹き抜け天井が開放的な「野田医院」。広めの駐車場もあり自家用車での通院にも便利だ。非常に謙虚で、しっかり目を見て誠実に話す姿が印象的な野田一臣院長。「患者さん目線でお話を聞くことが一番大切です」と、患者に寄り添う医療を実践している。患者は野田院長の父の代から通う高齢者が多いというが、生活習慣病治療にも尽力しており、早期発見・治療の観点からも40代・50代の現役世代にももっと受診してほしいという。インタビューでは野田院長の経歴や医院の特徴から、診察内容や今後の展望、プライベートの過ごし方までたっぷり語ってもらった。

(取材日2017年3月30日/情報更新日2023年2月2日)

地域の医院として、全身の相談に対応する

これまでの経歴についてお聞かせいただけますか?

野田一臣院長 野田医院1

2000年に東京慈恵会医科大学を卒業後、同大学附属病院や榊原記念病院循環器内科などで勤務しました。それから母校の大学院では基礎研究に従事し、臨床能力とは別に、常に疑問をもって検証する力や多角的な視点で物事を幅広く捉える力を磨きました。循環器内科を選んだ理由は、カテーテル治療やペースメーカーなど、外科的な要素もあり、また心不全などの薬物治療がダイナミックという点に興味を持ちました。2016年7月に当院を継承して8年になります。循環器疾患の治療だけでなく、全身を診るクリニックとして安心して受診いただけるよう日々励んでいます。

主な治療内容について教えてください。

生活習慣病を含む内科疾患全般と特に循環器疾患です。また父が開業した当初から通っていただいている患者さんの多くは、ご高齢となられており、認知症の治療にも力を入れています。ご家族は認知症の兆候に気づきながらも、なかなか受診に踏み切れない方もいるため、積極的に勉強会などにも参加して、かかりつけ医として早期に診断のサポートができるように心がけています。そのほかに診察の結果、精密検査が望ましいと判断した場合には、当院で検査を行うこともありますが、CT・MRIなどの検査は近隣の病院にお願いしながら、さまざまな疾患を早期に発見するように努めています。特に心筋梗塞や脳梗塞の疑いが強かったり、症状が強い場合には即日検査をお願いしたり、この時点で近隣の病院に紹介することもあります。可能な範囲でなるべく当院で完結できるようにしたいと考えています。

診察にあたってどのようなことを心がけていますか?

野田一臣院長 野田医院2

患者さん目線でお話をよく聞くということです。お一人ずつにかける時間がときに長くなるため、お待たせしてしまうこともありますが、お話を伺うだけで安心される方もおられますので。まずは症状についての訴えをしっかりとお聞きし、お話の中から情報を見つけて選択的な質問をし、可能性を狭めていき診断をつけていきます。お話をよく聞くことは信頼関係を築く第一歩であると考えています。また地域密着の医院として全身を診ることが必要なため、プライマリケアを実践するためにも日本内科学会認定の総合内科専門医の資格も取得しました。皮膚科や耳鼻科、整形外科、心療内科などの内容についてもご相談を受けることもあり、対応できるものには対応しますが、他院との連携体制も整っていますので、ご紹介も行っています。

各種検査を充実させることで、病気の早期発見に

こちらではどのような検査を受けることができますか?

野田一臣院長 野田医院3

上部内視鏡検査、いわゆる胃カメラの検査は、隔週月曜日に専門の医師に来ていただき検査をしています。特に生活習慣病に関わる検査には力を入れています。動脈硬化の初期の段階を評価する内皮機能検査や、手足の血圧から血管の硬さを数値化することで動脈硬化の進展具合を評価する検査、そしてプラークと呼ばれる動脈の内面にたまったコレステロールなどの塊の測定をする頚動脈エコーを導入しています。他にも、甲状腺、心臓・腹部のエコー、骨密度を測定する検査なども行っています。なお、エコー検査については検査技師が行いますので、原則として予約制での検査をお受けいただいてます。

インターネットからの予約も可能になったのですね。

現在、当日のみ順番予約制の導入を行っていますが、どうしてもインターネットやスマートフォンが利用できない方のために、当日の電話予約などの対応も行っています。また、当院に通院いただいていた患者さんで、ご来院が困難になった方を対象に訪問診療を始めています。

新型コロナウイルス感染症流行に伴い、発熱の外来も始められたのですね。

野田一臣院長 野田医院4

新型コロナウイルス感染症の流行を契機に、発熱の外来を始めました。医院の構造上、導線を分けることができずにいましたが、医院隣の敷地にプレハブを設置し、そこで発熱患者の対応を行っています。本当ならば、多くの発熱患者さんを診療したいところでしたが迎車の診察もあるため、人数を制限して対応しているのが現状です。

インターネットの情報に惑わされず、まずは相談を

医師を志された理由について教えてください。

野田一臣院長 野田医院5

父が開院したのは、ちょうど私が高校生のときでした。それまでは将来の職業については漠然としており、医師以外の道を模索したこともありましたが、長男ですので、頭の片隅ではいつか継ぐことになるのだろうかと考えていました。いよいよ進路を考えるときに、身近にいる父の姿を見て、医師になろうと決めたんです。母から、父は患者さんから感謝されているということを聞くこともあり、社会貢献できるやりがいのある職業だと思いました。父は厳しく、何事においても妥協を許さない人です。そんな考え方は、現在の診断・治療においても、決して慢心せず、常にあらゆる可能性を考えて患者さんを診ることにもつながっていると思います。

今後の展望についてお聞かせください。

私の専門である循環器疾患治療と内科全般、全身を診るということを今後も続け、日々の診察では混雑することも多いため、順番予約制を導入し、お仕事帰りにもお越しいただきやすいような体制も整えています。とくに40代・50代の現役世代の方は、健康診断でひっかかったことをきっかけにお越しいただくことが多いですが、その機に生活習慣病などの予防に役立つお話もお伝えしていき、さらに、認知症についても早期発見からサポートまで対応していきたいです。治療が必要な方にはなぜこの治療が必要なのかをしっかりと説明していきたいですね。あらゆるシーンでご来院いただきやすい医院でありたいと思っています。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

野田一臣院長 野田医院6

ご自身のことはもちろん、ご家族のことについても、何か気になる症状があればご相談ください。インターネットの普及により情報があふれていますが、情報の信憑性を患者さんが判断するのは難しい面もあると思いますので、聞いていただければと思います。まずはお話をお聞きしてみないと、その症状が病気であるかどうかもわかりません。また心臓や動脈硬化に関係する検査や胃カメラ検査、睡眠時無呼吸症候群の簡易検査なども行っており、クリニックとしてもいろいろと充実していると思います。全身のことで何か不安に感じることなどありましたら、お気軽にお越しください。 受付や看護師、ドクターズクラーク、看護助手をはじめとした心優しいスタッフの他に、優秀な検査技師も在籍していますので、医院全体で患者さんの健康管理のお手伝いができればと考えております。

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