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森川 智史 院長の独自取材記事

森川歯科クリニック

(立川市/武蔵砂川駅)

最終更新日:2019/08/28

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モノトーンを基調とした、清潔感あふれる院内が印象的な「森川歯科クリニック」。西武拝島線武蔵砂川駅から国営昭和記念公園へ向けて車で5分の場所に開業し、約10年がたつ。「うちでは大それたことは何もしていないんです」と謙虚に話す森川智史院長だが、実は大学病院の口腔外科で7年間研鑽を積んだスペシャリスト。穏やかでやさしい語り口ながらも、治療の話になると「もっと長く歯をもたせる方法があるはず」と熱がこもり、高い向上心が垣間見える。「自分が患者だったらしてほしいことをする。嫌なことはしない」という、シンプルながらも患者目線の診療モットーは温かい。依頼されれば訪問診療にも快く応じているという、とことん患者想いの森川院長にじっくりと話を聞いた。
(取材日2018年2月27日)

口腔外科の経験を生かし、専門的な外科的治療にも対応

先生は大学病院の口腔外科で研鑽を積まれたそうですね。

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明海大学病院の口腔外科で勤務していた経験があり、当院でも口の炎症や顎関節症、嚢胞(のうほう)からインプラント手術までさまざまな口腔外科分野の治療に対応しています。他には歯周病治療や義歯、予防歯科などにも力を入れています。心疾患や糖尿病などの持病のある方や薬を飲んでいる方など、一般的に処置が難しいとされる患者さんでも大学病院と同じ流れで治療を受けていただけるようにしています。インプラント治療では術後の出血が長引く方もいらっしゃいますが、大学病院時代に出血で運ばれてくる患者さんに多く対応してきたので、今でも落ち着いて処置できます。それは口腔外科を経験して良かった点だと思っています。

どういう状況だと出血が止まらなくなることがありますか?

脳梗塞や心筋梗塞など、循環器系の病気をされた方だと血液をサラサラにする薬を飲んでいることがあるため、気をつけなければなりません。ですから歯科だけでなく全身の病気について把握する必要があり、初診の患者さんには持病はないか、血圧はどれくらいかなど、じっくりと話をしながら注意点を聞き出すようにしています。飲んでいる薬の種類を突然聞かれてもわからない方もいると思いますので、できればお薬手帳を持ってきていただけると助かります。初めて受診するクリニックだと緊張される方も少なくありませんから、できるだけ安心して納得して治療を受けていただけるように心がけています。

使用する機器も新しい物を取り入れているそうですね。

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診療レベルを上げたい、一番患者さんにとって良い治療環境をつくりたいと思い、3D画像が見られる歯科用CT装置や、歯の根の細部まで確認可能なマイクロスコープを導入しました。学会などで先進の医療に触れると、やはり今の治療は歯科用CTやマイクロスコ―プありきなんです。歯科用CTはインプラント治療にはもちろん使いますし、親知らずや嚢胞の治療の際にも、患部を立体的に捉えられるのでたいへん重宝しています。一般歯科でも、治りが悪かったり何かおかしいと思う時には、マイクロスコープでより精密に確認をすることもあります。

患者の立場で考え、喜ばれる治療をめざす

仕事をする上で心がけていることを教えてください。

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「自分たちがされて嫌なことはしない」というのが基本スタンスです。器具の滅菌一つとっても、手を抜かれたら自分は嫌なので徹底してやります。虫歯だって、上っ面だけを削って詰め物をすれば、早いし痛くないので良い治療だと誤解されるかもしれません。しかし菌が奥まで侵入している場合、感染した歯髄をすべて取り除かなければ根本的な解決にはならないのです。これを根管治療と言って、当院では特に力を入れています。痛みなどの自覚症状が出ていない患者さんにその必要性を説明するのは難しいですが、「時間はかかりますが頑張って治療しましょう」と、納得してもらった上で治療を始めています。説明が不十分だと不信感だけがつのりますから、理解される処置をするというのは大切なことだと思っています。また、その方の10年、20年後の歯の健康をも見据え、体に負担の少ない治療を提供するようにも心がけています。

スタッフさんの意見も大切にされているそうですね。

もちろんです。スタッフが自分もここで診てもらいたいと思えるかどうかが、一番の目安だと思っています。クリニックのすべてを知っているので、ごまかしが利かないでしょう? 今のところ、みんなここで治療してくれているのでホッとしていますよ(笑)。当院のスタッフはベテランが多く、自ら進んで動いてくれるのがありがたいですね。現在、歯科衛生士2名が常駐していますので、歯周病のチェックは歯科衛生士にも行ってもらい、積極的に意見を言ってもらいます。私が教わることも多くあるので本当に頼りにしています。

先生はなぜ歯科医師になられたのですか?

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特にきっかけというものはないのですが、中学生の頃に父を亡くし、何とかしっかりした仕事に就かなければという思いで歯科医師をめざすようになりました。正直に言うと、名誉ある仕事やお金を稼げる仕事に就きたいという気持ちもありましたよ(笑)。しかし実際に診療を始めると、自分の理想と現実のギャップに不甲斐なさを感じたり、適当な仕事をしてお金をもらうことは絶対にしたくない、という気持ちも芽生えてきて。最初の動機はまったく立派なものではなかったのですが、自分のいい加減なことができない性格は歯科医師に向いていたのかもしれません。何かができないのが嫌、精度が低いのも嫌なのです。ごまかそうと思えばできるのかもしれませんが、自分の治療で喜んでもらえることが何よりうれしいので、手は抜きたくありません。常にスキルアップを図るようにしています。

歯の大切さを広め、さらなる技術向上を図る

地域貢献にも尽力されているそうですね。

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先輩に誘われたのがきっかけで、訪問診療で老人ホームに行くようになりました。希望があれば個人宅にも伺いますよ。昔から通ってくださっている患者さんで、通院が困難になった方の所へは訪問するようにしています。入れ歯の調整などはできますから、お困りの方はご相談いただければと思います。入れ歯に関しても今、さらに技術向上を図りたいと思って勉強中です。

今後の展望を教えてください。

開業して10年がたち、口腔外科の分野だけでなくさまざまな症状に触れるようになって、歯茎の健康がいかに大事かということを改めて実感するようになりました。歯周病は患部を掃除するだけだと現状維持にしかならず、既にある歯周ポケットをなくすことはできません。歯を長く持たせるにはより根本的な解決が重要です。歯周病治療に関して患者さんに提案できる選択肢を、今後はさらに増やしていきたいです。今は定期的に勉強会に参加するなどして、先進の治療法を学んでいます。歯科クリニックの運営は難しいもので、サービスだけに特化するのは何か違うし、かと言って技術の向上にだけ励んでいても患者さんに思いが伝わりません。来てくださる患者さんに喜んでもらえる最適な治療ができるよう、地道に精進していきたいですね。

休日は何をされているのですか?

最近はジムでウエイトトレーニングを始めました。軽めの棒を持たされて「これくらいは簡単に上げられる」と思っても、いざやってみるとなかなかできなかったりで奮闘しています。決してストイックな性格ではなく、食べるのも大好きです。おいしく食べるために運動しているという感じです(笑)。それから、人とのつながりは大切にしています。中学からの同級生で、大学院までずっと一緒の長い付き合いの友人もいますね。その友人は獣医学部進学をめざしていましたが、歯学部受験に誘い、その後2人とも歯科医師として独立できたことは感慨深いものがあります。ここまで来られたのも多くの人の支えがあってこそ。仕事でもプライベートでも交友関係は大事にしていきたいと思っています。

最後に、読者の方へメッセージをお願いします。

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お伝えしたいのは、「自分の歯だから大切にしましょう」ということに尽きます。歯科医師は患者さんを手助けすることしかできません。歯の状態について説明しようとしても「全部お任せします」とおっしゃる方もいますが、日頃のケアができるのはご本人だけです。治療や歯のことについてもっと関心を持っていただけるとうれしいですね。歯は自分が一生付き合うものですから、きちんと歯磨きをして大切に守ってください。

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