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清水 寛 院長の独自取材記事

しみず内科循環器クリニック

(小平市/花小金井駅)

最終更新日:2020/04/01

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西武新宿線花小金井駅南口から徒歩4分、緑地帯のある通りに面したマンションの1階にあるのが「しみず内科循環器クリニック」。清水寛院長は、この地で長年循環器を中心とした内科診療に携わっていて、連日多くの患者がクリニックを受診している。広々とした院内の待合室には、ソファとともにカフェのようなコーナー型のカウンターと椅子が設けられ、無料の無線LANが利用できるようになっているそう。「待ち時間がどうしても長くなってしまうので、少しでも短く感じられるようにしました」と、患者への配慮を語る。気さくで穏やかな清水院長に、診療への思いから今後の課題に至るまで、詳しく話を聞いた。
(取材日2018年9月12日)

循環器と甲状腺に関する専門性が強み

いつ頃開業されたのでしょうか。

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2005年5月ですから、開業して13年がたちました。周囲にはマンションや新築の戸建てが増え、若い世代の方々が増えたように感じています。花小金井に開業したのは、実家がすぐ近くなので、生まれ育った地域に貢献したいと思っていたのと、長男なので将来両親の面倒を見るには実家から遠くない場所で開業したいと考えたことが大きな理由です。開業前まで勤務していた公立昭和病院で診ていた患者さんもいらっしゃいましたので、なおさら遠方は難しいと考えていたら、ちょうどこの場所にマンションができて。迷わず開業地に選びました。

診療の特徴についてお聞かせください。

開業医なのでさまざまな疾患に対応していますが、その中でも循環器と甲状腺に関しては、大きな医療機関に行かなくても当院で専門性の高い治療ができるようにしています。医師は、日本循環器学会循環器専門医である僕と甲状腺を専門とする妻、あとは僕と同じく循環器専門医である非常勤の先生が1人の、合計3人です。妻は甲状腺専門の外来を月に3回受け持っていて、他にも健康診断や予防接種などで忙しい時期や、僕が医師会の用事でクリニックを空けなければいけないときなどに手伝ってもらっています。また、非常勤の先生は不整脈が専門で、混雑する毎週木曜日に杏林大学から来てもらっていて、患者さんをお待たせしないためにも2診体制をとっています。より高度な専門的治療が必要なときには杏林大学、公立昭和病院などの医療機関に紹介をしています。

木曜日はそんなに混むのですか?

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実は花小金井周辺にはクリニックが多いのですが、多くが木曜日休診です。ところが僕は、開業前に勤務していた公立昭和病院の外来が水曜日で、開業後も非常勤として診療を行っていたため、こちらでは水曜日を休診日にしました。それで普段は他院に通う患者さんが、木曜日に当院を受診されることが多いのです。そうなるとどうしても1人では手が回らないため、2017年の7月から、木曜日は2診体制をとっています。やはり、自分1人で診察できる患者さんの数はどうしても限られるので、ある程度症状が落ちついた患者さんは紹介していただいた先生にお戻しし、半年に1回、年に1回という形で、当院に定期的な受診をしてくださっている方が多いですね。

患者の人生も含めて、最良の治療が何かを常に考える

循環器の病気を防ぐには、何に気をつければいいですか?

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循環器の病気で一番多いのは動脈硬化が原因となる病気なので、それを防ぐためには日頃の食生活に気をつける必要があります。そのため当院では、栄養士さんに来ていただき、個別の食事指導にも対応しています。どうしても、なかなか指導を守れない患者さんもいらっしゃいますが、やはり自分の体ですから、意識を持って取り組んでくれたらうれしいですね。また、運動も大切です。できれば時間を取って運動をしてほしいのですが、現代人は忙しくて時間が取れない方も多いと思いますので、普段の生活の中に運動を取り入れるのがいいと思います。例えば、歩く時は早足にする、2階分の階段は上る、通勤帰りにバス停1駅分を歩く等、日常生活の中でできることを工夫してもらうと長続きしやすいのではないでしょうか。

先生が患者さんと接している中で大事にしていることは何ですか?

治療法や人生の最後の迎え方も含めて、何が患者さんにとって一番良いかを考えることだと思っています。確立された治療法でも、ひょっとするとその患者さんにとっては望んでいる治療ではないかもしれません。患者さんやご家族も含めて、どういう生活を送っているのか、どのように最期を迎えたいと考えているのかによって、自ずと治療は変わってくると思います。若い人たちは先が長いですから、しっかりと治療することを考えるべきですが、ある程度の年齢になったら、患者さんの考え方や生き方を考慮しながら治療を進めるべきだと考えています。

患者さんの背景を知ることが重要なのですね。

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大学病院と違い、それが開業医の役目だと思っています。昔は往診をする先生がたくさんいて、家族構成や既往歴など患者さんの生活背景も把握していたのですが、今ではビルで開業して外来だけを持つ先生が多くなりました。近年地域包括ケアにより、開業医も在宅医療や往診が求められるようになりましたが、物理的に難しい部分がまだまだたくさんあります。当院でも在宅医療や往診はまだ行っていないのですが、現段階でできることから始めようと思い、24時間の電話対応を行っています。かかりつけの患者さんの具合が悪くなったときに緊急の番号にかけると、僕の携帯が鳴るようになっています。

健康管理の第一歩は、かかりつけ医を見つけること

医師をめざそうと思ったきっかけを教えてください。

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小さい頃に父が手術をしたことがきっかけです。今思えば、胃潰瘍か何かの手術だったと思うのですが、何時間も手術室の外で待っている所に先生が来て、切除した胃を見せて「無事に終わりました」と話したんです。そのとき、命を救うということはすごいことだと思ったのです。実は、僕は小さい頃にテレビの子役をやっていました。でも親が、「こういうことを続けていると、良くないことも知ってしまうから」とやめさせられたんです。もしやめていなかったら、ひょっとして今頃は俳優の道をたどっていたかもしれませんね(笑)。

なぜ先生は循環器を選んだのですか?

一つには、医師になりたての頃は誰もが経験するのではないかと思うのですが、僕は不整脈の診断が苦手だったんです。苦手な診療を克服するために循環器にを選んだのと、ちょうどカテーテルを使った狭心症の治療が始まった時期で、それも身につけたいと思ったからです。今ではカテーテル治療は当たり前の治療ですが、当時は本当に新鮮で画期的でした。現在では、脳梗塞などの血栓をカテーテルで回収する治療が行われています。医療はどんどん進歩していますね。他にも、循環器はチームで動く科だったのと、医局の雰囲気がとても良かったこともあり決めました。

日々お忙しいでしょうが趣味はお持ちですか?

それがまったくなくて、趣味がないのが問題だと家族からも言われるくらいです。ただ子どもが中学3年生で、まだ親と一緒に旅行に行ってくれるので、趣味はその計画を立てることくらいでしょうか。僕自身は、中学、高校、大学とバスケットボールをやっていましたが、医師になってからはまったくやっていませんし、一昨年、瀬戸内海のしまなみ海道サイクリングに家族そろって参加したときは、僕だけどんどん遅れてしまい、妻にまで負けたのはショックでしたね。尾道から松山まで島々を巡るのですが、島同士を結ぶ橋が山の上にあって、ずっと上り坂なんです。もう気が遠くなりました(笑)。子どもの成長を感じるとともに、自分の体力が知らないうちに衰えてきているなと実感しましたね。子どもが大きくなるにつれ、今後はもう少し自分の時間を持っていけたらと思っています。

今後に向けた課題と、読者へのメッセージをお願いします。

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患者さんの高齢化でクリニックに通えなくなる方が今後どんどん増えてくるので、通院できなくなった患者さんたちをどのようにフォローしていくか、すべての患者さんを在宅医療の先生に振るわけにはいきませんので、きちんと考えていきたいと思います。皆さんには、自分の健康を過信しないようにとお伝えしたいですね。気になる部分があったら相談できるよう、日頃からかかりつけ医を持っておくことをお勧めします。大きな医療機関よりも身近なかかりつけ医のほうが、何かあったときや将来通院ができなくなったときに、必ず頼りになるはずです。自分に合った先生を見つけてかかりつけ医にすることが、自分の健康管理の第一歩ではないでしょうか。

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