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小室 哲也 院長の独自取材記事

武蔵野総合クリニック

(清瀬市/清瀬駅)

最終更新日:2024/04/01

小室哲也院長 武蔵野総合クリニック main

西武池袋線清瀬駅北口から徒歩2分、通院に便利な立地に立つ「武蔵野総合クリニック」。内科全般から整形外科、小児科など幅広い症状に対応する同クリニックで2024年4月、院長に就任するのが、循環器内科を専門とする小室哲也先生。もともとは急性期の患者を多く診療してきた小室先生。「さらに回復期や慢性期などさまざまなステージにある患者を継続的にサポートしたい」と語る。わかりやすく整理された言葉で話すその様子からは、患者への丁寧な説明を重視する姿勢もうかがえる。そんな小室先生に、自身の専門領域や診療において大切にしていることなど、詳しく話を聞いた。

(取材日2024年2月5日/情報更新日2024年4月1日)

さまざまな段階の患者を継続的にサポート

先生のご経歴、ご専門について教えてください。

小室哲也院長 武蔵野総合クリニック1

私は循環器内科を専門としています。大学卒業後、自治医科大学附属病院や佐野厚生総合病院の循環器内科で、循環器内科全般の診療を一通り学びました。その後はいくつかの病院に勤務して、急性心筋梗塞など主に急性期の患者さんを担当してきました。近年は、高齢者に多く見られる心不全や心臓弁膜症の患者さんを治療することが多くなっています。その中で最近感じているのは、不整脈の一つである心房細動の患者さんが増えてきたことです。脈が一定のリズムではなく不規則になってしまう状態ですが、その結果として脳梗塞を引き起こしやすくなるんです。特に60~70歳代以上の方に、健康診断で心房細動が見つかる例が顕著に増えています。

日々の生活の中で、循環器系の疾患を疑ったほうが良いのはどのような症状でしょうか?

小室哲也院長 武蔵野総合クリニック2

心臓の働きが低下し、体の中の水分の巡りが悪くなることで起きるのが、息切れや体のむくみといった症状です。それから、心臓の働きが落ちてくるとやはり疲れやすくなります。例えば、1万歩くらい続けて散歩をしていた人が、5000歩で休むようになった、3000歩以上歩けなくなったというように、いつものルーティンができなくなるのは体の重要なサインです。また、心不全の結果として肺に水がたまる肺水腫が起こると、苦しくて仰向けで寝られなくなったり、咳喘息の症状が出たりします。咳喘息だと思っていたら、実は心不全だったということは珍しくありません。今は心不全の治療でも、手術をせずに元気に暮らすことがめざせる薬がいろいろあります。ちょっと体力が落ちてきたなと感じた時に、それが加齢によるものだけではなく、何か病気が隠れていないかと疑うことは大切です。

先生がこちらのクリニックの院長に就任されることになった経緯をお聞かせください。

私はこれまで急性期の患者さんをメインに診てきたのですが、ICUで急を要する治療を終えた後は、その患者さんの主治医になるわけではなく、継続的に患者さんに寄り添えるわけでもありませんでした。しかし、もちろん患者さんの人生には病気の急性期だけでなく、慢性期や回復期、施設で過ごす時期、在宅での終末期など、人によってさまざまなステージがあります。急性期の後に、どのように回復してどのような生活を送るかがとても大切であるはずなのに、そうした各段階を診ることができていないという課題を自分の中で感じていました。患者さんのさまざまな段階を長期にわたって診ていきたいという私の希望が当クリニックの方針と一致したこともあって、こちらの院長に就任することになったんです。

患者一人ひとりの背景にまで気を配る診療

継続的に患者さんを診療するにあたって、どのような配慮が重要でしょうか?

小室哲也院長 武蔵野総合クリニック3

大きく分けると2つあります。1つは患者さんがどこに住んでいるか、もう1つはどのように暮らしているのかです。当クリニックのある清瀬市周辺でも、患者さんが住んでいる場所の条件はさまざまです。クリニックは家から通いやすい距離なのか、困った時にすぐに来院できる交通手段は何があるのかといったことは、できるだけ詳しく聞いて気にかけるようにしています。どのように暮らしているのかに関しては、何人暮らしなのか、家族がどこに住んでいるかといったことが大切です。ご家族との関係も必ずしも良好でなかったり、こちらが想像するものとは違ったりします。通院の患者さんを診る場合、在宅での治療に介入する場合のいずれにおいても、これらに気を配ることは重要ですね。

単に疾患を治療するだけではないということですね。

現在は診療ガイドラインや標準治療についての考え方も発展していますから、極端にいえば医師を20年経験している私と1年目の研修医とで、同じ疾患に対する治療の内容が大きく変わるわけではありません。それだけに、その患者さんの生活環境はもちろんのこと、例えば血圧が高いのであれば、その患者さんにおいて血圧上昇の原因に何があるかといった、一人ひとりの背景にあるもの全体を診ていくことが大事になると思います。また、死生観や人生観を明確にお持ちの方の中には、この薬は飲まないとはっきり決めている方もいらっしゃいます。そうしたご意向も尊重しながら、一方的にならない向き合い方をしたいと考えています。他方で、現在は医療情報があふれていますから、不確かな情報をもとに診療に来られる方もいれば、情報が多すぎて逆にどうすればいいかわからないという方もいます。医師として、科学の基本にのっとった説明を常にしていきたいですね。

クリニックの院長という立場では、どのようなことを大切にしたいですか?

小室哲也院長 武蔵野総合クリニック4

一番の理想形は上手なジャズのセッションのように、何も言わずとも流れるようなチームワークで連携できることですけれども、そこまでに至るのは簡単ではないですよね。リーダー側のリーダーシップも、それについていく側のスキルアップも必要ですが、働き方に関する考えも全員が同じではありません。まずはスタッフに長く働いてもらうために、それぞれの適切な役割や能力を見定めて、自己評価と他者評価のギャップを埋めつつ、みんながスキルアップしていける環境をつくりたいですね。清瀬の駅前から歩いてすぐ、仕事後でも受診できるような敷居の低いクリニックという立ち位置は絶対に崩したくありませんし、いろいろな年齢層や症状、要望のある患者さんをスムーズに診られるようにしていきたいと思っています。

医師に怒られたことがある人は一度受診してほしい

先生が循環器内科の医師を志した経緯を教えてください。

小室哲也院長 武蔵野総合クリニック5

父親が心理学者ということもあって、当初は精神科を志望していたんです。ただ、医学部に入ってみると精神科の授業との相性があまり良くなくて、むしろ当時強く関心を持って授業を受けたのが内科だったんです。そして内科の中でも、医師になって最初に複数の科をローテーションで経験している中で、仕事を終えての帰宅時に私の機嫌が一番良かったのが循環器内科だったと人から言われたんです。それは楽しく仕事ができていたということですよね。自分自身でも得意な分野でありましたし、働きがいのある領域だと思い、循環器内科を選びました。

余暇の時間には何をして過ごされていますか?

これまでもさまざまな治療の段階の患者さんを診るために、複数の病院での勤務に明け暮れてきたので、あまり休みがなかったというのが正直なところなのですが、その中でも合間の時間で取り組んでいることといえば料理でしょうか。細かいこだわりがあるわけではないのですが、最初はレシピを見ながら作ってみて、慣れてきたらアレンジをしてといった手順でやっていると、なんだかんだで集中できます。料理をするようになってから、気持ちの切り替えも以前よりうまくできるようになったかもしれません。作って置いておけば家族が食べてくれるのも、うれしく感じる瞬間ですね。

読者へのメッセージをお願いします。

小室哲也院長 武蔵野総合クリニック6

「なんでこの程度で来たの?」と医師から怒られたことがある人は、ぜひ一度当院に来てみてほしいですね。病気に対する考え方は、患者さんと医師とで異なるものですが、患者さんの目線に立った言葉で、医師が病気のことや体のことを伝えるのが、診療において大事ではないかと思います。症状が重いか軽いかは専門である私たちが判断しますし、その上で科学に基づいた情報を提供します。そうやってきちんと話をしていかないと、患者さんが自分の体や病気について学んだり、知識を身につけたりすることもできませんからね。これまで子どもから高齢者まで多くの方々を診療してきました。当院でも、どんな年齢・性別の方にも何かしらの答えや、次につなげていくための道筋をご提案できると思っています。

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