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村木 真 院長の独自取材記事

村木整形外科

(府中市/中河原駅)

最終更新日:2023/10/12

村木真院長 村木整形外科 main

中河原駅を出ると、すぐに「村木整形外科」の大きな看板が見えてくる。犬好きな村木真先生本人がデザインした、骨をくわえた犬のロゴがかわいらしく印象的だ。村木院長は、東海エリアを中心に、大学病院や地域の拠点病院、三次救急医療施設などの整形外科で経験を積んだベテラン医師。2009年から近くの府中恵仁会病院に約10年間勤務した後、2018年に前院長からクリニックを継承した。ケガ、スポーツ障害、関節疾患などの幅広い症状に対応する同院。2020年からは経験豊富な理学療法士を配置し、運動器リハビリテーションの内容を充実させることにも力を注ぐ。「治療が難しいと言われた症状や、老化で諦めていた症状なども相談してほしい」と力強い言葉を紡ぐ村木院長に、注意したい症状、診療や患者にかける想いについて話を聞いた。

(取材日2023年9月4日)

40年以上の歴史を受け継ぎ、地域医療を守る

まずはクリニックを継承した経緯からお聞かせください。

村木真院長 村木整形外科1

もともとは、前院長である島中弘先生が開業し、「島中整形外科」として40年以上にわたり、地域に根差して診療をされていたのです。私は当時、近所の府中恵仁会病院で務めていて、そこで開かれた勉強会にいらしていた島中先生と親しくなりました。そんな中、島中先生が後継者を探している際にお声がけいただき、院長を引き継いだのが2018年のことです。同時に、クリニックの名称も「村木整形外科」に改称し、広めに設計したリハビリテーションルームを増設して、新たなスタートを切りました。島中整形外科の頃から長く通ってくださる患者さんも多いです。予約制ではないので、都合の良い時間に気軽に通えます。

どのような患者さんが来院されるのでしょう。

子どもから90代まで幅広い年代層の患者さんが来院されます。小さなお子さんや学生さんなど若い世代は、ケガ、成長痛、姿勢の悪さ、側湾症、シンスプリントやオスグッド・シュラッター病などのスポーツ障害、楽器の演奏のしすぎによる手首の痛みなどが目立ちます。中高年は四十肩や五十肩、腰痛。高齢者は変形性膝関節症や腰部脊柱管狭窄症、骨粗しょう症などが多いです。当院で扱う症状は、痛み、しびれ、事故によるケガなどが中心ですが、冷え性、しもやけ、こむら返り、足のつっぱり、指の変形など、さまざま対応しています。「これは整形外科に診せるべきかわからない」という症状も、一旦ご相談ください。当院の専門外でも、適切な診断でふさわしい医療機関へご紹介します。

特に注意しておきたい症状はありますか?

村木真院長 村木整形外科2

スポーツ障害や、俗に成長痛といわれる痛み、そのほか悪い姿勢も注意すべきですね。オスグッド・シュラッター病やシンスプリント、シーバー病などでは、運動時の痛みは我慢しなければいけないものと思っていたり、期間を決めずに長期に練習を休む方を見かけます。適切な運動リハビリテーションや必要最小限の投薬によって早期の改善も期待できるため受診をお勧めします。肩の高さの違いなどの姿勢の悪化がある場合も同じく改善が見込めます。また、お子さんの扁平足も気をつけたい症状の一つです。扁平足は、土踏まずがつぶれて足裏が平らになっている状態のことです。足の痛みや疲れやすさの原因に扁平足がある場合、治療をお勧めします。お子さんなら小学校低学年から治療を始めると、骨がまだやわらかい分スムーズな改善が見込めます。代表的な治療法としては、オーダーメイドで作製したインソールを靴底に敷くことで、土踏まずの形成を促す方法があります。

理学療法士による、患者に合わせたリハビリテーション

力を入れている診療を教えてください。

村木真院長 村木整形外科3

リハビリテーションです。事故や病気による障害、脳卒中の後遺症、老化による不具合など、幼少期から高齢期にわたるさまざまな障害を対象としています。私は府中恵仁会病院でリハビリテーション科の科長としても勤務した経験があります。また、当院には経験豊富な理学療法士もいるので、専門的な知識と技術のもと、ストレッチ、筋力訓練、ホームエクササイズの指導を行うことができます。また、腰椎・頸椎けん引治療器、低周波治療器、筋肉の柔軟性向上が期待できるウォーターベッドなども備えています。必要に応じてこれらの機器を使用した物理療法を組み合わせ、症状の改善を図ります。

リハビリテーションの内容が充実していますね。

当院の特徴の一つといえるでしょう。高齢の方で、腰や膝などに痛みがあっても、「年だから仕方ない」と思っている方も少なくありません。しかし、薬物療法や注射療法などをしながらリハビリテーションを組み合わせることで、改善が期待できるケースもありますし、ご希望であれば、体に合った漢方薬を処方することも可能です。また、骨折後の痛みや脳卒中の後遺症が残り何年もたつ方もいらっしゃいますが、その方に合ったメニューを考えて、理学療法士がリハビリテーションの指導をさせていただきます。「今さら改善は無理だろう」と、諦めないでいただきたいです。

診療のモットーを教えてください。

村木真院長 村木整形外科4

丁寧な診療を心がけることです。例えば背中の痛みが、大動脈解離や腎結石などの内科的な病気が原因のこともあります。私は三次救急医療施設での勤務経験もあるので、背中、腰、頸部の痛みなどの症状に緊急性のある場合、速やかに適切な病院へご紹介する連携システムも整えています。また、スポーツ障害に精通していることもあって、当院はお子さんのスポーツでのケガのご相談も多いです。「スポーツを休ませないといけませんか?」といった質問を保護者の方から受けることがありますが、できるだけ休まず治療できるように配慮しています。好きなことを楽しみたいから来院されているので、その気持ちを大切にしたいのです。

地域住民や連携病院から信頼されるクリニックをめざす

ところで、先生が医師をめざしたのはどのような理由ですか?

村木真院長 村木整形外科5

人の役に立つ仕事、自分にしかできない仕事がしたかったんです。特殊なスキルや知識を身につけて、人を助ける仕事がしたいとずっと思っていました。それをかなえるための選択肢として、高校時代の自分が真っ先に思いついたのが医師という職業です。また、私の祖父は宮大工、父は電力会社で特殊なスキルを持った仕事をしていたのですが、彼らはまさに、私の考える「自分にしかできない仕事」で人々の役に立っていました。力学的な視点が欠かせない宮大工や電気技師のように、筋肉や骨などの構造を力学的な視点で判断し、神経の流れや全体のバランスを考えて治療するのが整形外科です。この診療科を選んだ背景にも、確かに祖父や父の影響があると思います。職種は違えど、祖父や父の仕事に通じるものがあると感じており、患者さんの痛みや動きづらさの治療に携われることには強い喜びを感じています。

医師になってからは、数々の病院で経験を積んでいらっしゃいます。

1999年に、日本医科大学を卒業した後、出身地の三重県へ戻って医師としてのキャリアをスタートさせました。国立三重大学病院や地域の拠点病院のほか、三次救急医療を担う三重県立総合医療センターにも勤務し、命に関わる重症患者さんの治療にも対応してきました。2009年からは、府中恵仁会病院で整形外科部長やリハビリテーション科科長を務めるなど9年ほど勤務し、当院の院長に就任。さまざまな病院で各年齢層の患者さんと出会い、軽症から重症までさまざまな治療に携わってきました。こうして今、一人ひとりの患者さんに合った治療が提供できているのも、勤務医時代の豊富な経験がベースになっていることは間違いありません。

今後の展望をお聞かせください。

村木真院長 村木整形外科6

一人でも多くの患者さんの治療をしながらリハビリテーションをお手伝いし、体の障害や不具合を改善させることにつながればと思っています。地域にお住まいの皆さんから「経験豊富な村木先生に診てほしい」と思ってもらえるような、そして近隣の連携病院からは「手術後のリハビリテーションは村木整形外科にお願いしたい」と言われるような、信頼されるクリニックをめざしています。他の病院で「治療が難しい」と言われた症状でも、丁寧な診察と充実したリハビリテーションで改善をめざします。どうぞ、お気軽にご相談ください。

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