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金子 透子 院長の独自取材記事

青空レディースクリニック

(八王子市/八王子駅)

最終更新日:2025/10/28

金子透子院長 青空レディースクリニック main

八王子駅北口から徒歩で約2分のビル5階にある「青空(そら)レディースクリニック」。院内には色とりどりの花々や草木、青空の壁画が描かれ、心和む空間だ。劇団に所属し演劇活動も行っている金子透子院長が、リラックスして過ごせる場所にすべく、同じ劇団で舞台演出を行う同院在籍の心理カウンセラーとともに手がけたという。「自ら健康になっていこう」をコンセプトに掲げる金子院長は、「現代を生きる女性の心と体の健康をサポートすることをめざしています」と優しい笑顔で話す。西洋医学に限らず、東洋医学も含め多角的な視点から状態の改善と、さらに健やかな生活へと導く金子院長に、同院の診療ポリシーや近年の診療で気になることなどを聞いた。

(取材日2025年9月25日)

女性医師による二診体制を基本に、女性チームで展開

女性医師による二診体制を取られているのですね。

金子透子院長 青空レディースクリニック1

現在、週5日診療のうち火曜以外の週4日で、私と常勤の女性医師との二診体制で診療しています。たくさんの方に来院していただいており、できるだけお待たせせずに多くの方を診たい、さらに皆さんの訴えは丁寧に伺いたいとの思いから、この体制となりました。特に担当制は取らず、それぞれが産婦人科全般を幅広く診ています。2人で診ることで診療枠が広がるとともに、違う視点から症状や患者さんを診られるというメリットもあると感じています。ドクターだけでなく、当院のスタッフは全員女性。レディースクリニックということもあり、女性のみで安心とのお声も多くいただきます。中には紹介先も女性医師のいる病院にしてほしいと希望される方も。この体制は今後も継続していきたいと考えています。

今春、院内を改装されたと伺いました。

多くの方に来院していただくため、どうしても院内でお待ちいただく時間が生じてしまって。少しでも快適に過ごしていただけるよう、待合スペースを広く確保するとともに、受付スタッフから目の届きやすい位置に移動させました。これに伴い、処置室を2ヵ所に増やし、効率良く診療を進められるよう工夫しています。現在、初診の方は完全予約制とさせていただいていますが、受付開始からすぐに枠が埋まってしまう日も多いようで、予約が取りづらいとのお声もいただいており、心苦しく思っています。

どのような患者さんが多く受診されていますか?

金子透子院長 青空レディースクリニック2

月経困難症、PMS(月経前症候群)といった生理にまつわる不調や、更年期障害で受診される方が多いでしょうか。10代からご高齢の方まで幅広く来ていただいています。デリケートゾーンのトラブルでの受診も多く、夏場は蒸れやかゆみ、秋冬は乾燥や冷えからの痛みなどのご相談も受けています。近年では、病気の若年化が気になっています。10代、20代から子宮内膜症になったり、20代で2型糖尿病や胆石症を患ったり、以前は中高年のものとされた病気にかかってしまう若い方が増えているのです。話を伺うと、食生活の乱れや運動不足、睡眠不足などが背景にあるケースも多く、あらためて健康とは毎日の生活習慣の積み重ねであることを実感します。特に、体をつくる大切な時期にある若い世代は将来が心配です。極端なダイエットやご褒美スイーツなど、当たり前となっていることが本当に良いことなのか、少し立ち止まって考えてみてほしいと思います。

健康は生活習慣の積み重ね、その大切さを伝えたい

生活習慣の体への影響は大きいものなのですね。

金子透子院長 青空レディースクリニック3

「生活習慣」は耳慣れた言葉ですが、その重要性を見逃されている方も多く、根本にある毎日の生活を振り返らずにサプリメントや薬に頼るという方が少なくないのです。しかし、当たり前の生活を見直すことは本当に大切なこと。食の西洋化が進む以前の日本人の食生活や、適度な運動を心がけるだけで、長く続いていた症状の改善が図れることもあります。私自身もいわゆる更年期世代となり、以前のように体の無理が利かなくなったと感じています。そんな中でも、砂糖や油を控えて昔ながらの素材の味を楽しむ食生活を意識したり、毎晩湯船に肩まで漬かったり、夜更かしをせず早寝早起きを心がけたりといったちょっとしたことで、心身ともに良い方向に向かうことを実感。薬だけに頼るのではなく、当たり前の生活習慣を見直して根本からの健康をめざすことの大切さを患者さんにもお伝えするようにしています。

健康生活へのヒントを伝える講座も開催していらっしゃるとか。

自律神経・免疫系・内分泌系の3つの働きを調整して、本来体が持っている健康力を発揮させる方法をまとめた「青空(そら)メソッド」を提唱し、その入り口として月に1度土曜日に無料セミナーも開催しています。自律神経、骨盤底筋、更年期障害、生活習慣の4つを大きなテーマとし、呼吸法や体操、マインドフルネスといったセルフケアの実践を月替わりでお伝えしています。特に骨盤底筋の回は人気が高く、あらためて骨盤を支える筋肉の緩みによる尿漏れや子宮の下垂感などにお悩みの女性が多いことを実感します。骨盤底筋のトレーニングは最近あちこちで紹介されてはいますが、なかなか自分で感覚をつかむのは難しいもの。教室でポイントを習得し、家でもコツコツ続けていくことが大切です。私はヨガインストラクターの資格を持っており、「スタジオ青空」では、私のヨガの先生でもあるヨガインストラクターのプログラムも受けていただけます。

診療の際に心がけていることは何ですか?

金子透子院長 青空レディースクリニック4

しっかりとお話を聞くこと、そしてわかりやすくお話しすることを心がけています。これは私たちドクターに限らず、患者さんに関わるスタッフ全員で大切に共有していることです。骨盤底筋を鍛える体操やピルの飲み方、次回受診の方法など、詳しい情報提供は医師からではなく看護師や受付スタッフから行う機会も多くあります。それぞれの立場から患者さんに接して、何か感じる部分があれば速やかに共有、対応するようにしています。全員が女性のチームだからこそ、親身になって関わることができているとも感じています。

「自ら健康に」をコンセプトに、心身の健康をサポート

産婦人科の医師を志し、開業に至られたきっかけは?

金子透子院長 青空レディースクリニック5

看護師資格を持つ母は、私が物心ついた時には養護教諭をしており、「病気になったら薬に頼るのではなく、治すのはあなたの体なのよ」というのが口癖でした。会社員だった父も玄米菜食やヨガなどを独学しており、そんな環境から自然と医師をめざすようになりました。産婦人科を志したのは、臨床研修でお産の現場に立ち会い、生命の誕生の素晴らしさにふれたことから。女性にとって人生の大きな転機である妊娠から出産、そして2人目の出産と、長い期間向き合うことができる点にも惹かれました。経験を重ねるうち、単に薬の処方や手術で病気を治療するのではなく、普段の食事や運動、心の持ち方など毎日の生活の見直し・改善で健康をめざすような医療もあるのではないかと思うようになり、開業を模索。一人での実現は難しかったのですが、学生時代からの仲間である心理カウンセラーや鍼灸師、ヨガインストラクターなどいろいろな方の協力を得て開業できました。

休日の気分転換に楽しんでいらっしゃることは?

医療関係者を中心に立ち上げられ、今年30周年を迎えた劇団での活動をライフワークとしています。近く30周年記念公演も実施します。院内にもポスターを掲示しています。前回公演では誰もが迎える「死」をテーマとしたオリジナル作品を上演し、くすっと笑えてためになるとご好評いただきましたが、今回のものはさらに明るく前向きになれる作品です。ぜひ多くの方にお楽しみいただき、元気になっていただけるとうれしいですね。

読者に向けてメッセージをお願いします。

金子透子院長 青空レディースクリニック6

予約の取りづらさや待ち時間の発生など、受診しにくい状況が続く現状を心苦しく思っております。しかし、来ていただいた方に心身ともに健康になっていただくのが私たちスタッフ一同の願い。婦人科は敷居が高いと感じる方もいるようですが、当院には心理カウンセラーも在勤しており、問題を客観視し、心の持ち方によってより良い方向へと導くためのお手伝いもしています。月経の異常や痛み、おりものが気になるといった症状から更年期に伴う心身不調まで、少しでも気がかりがあればぜひお気軽にご相談ください。

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