竹田 大輔 院長の独自取材記事
デンタルオフィス心
(八王子市/八王子駅)
最終更新日:2025/11/12
健康な歯の維持には通院のしやすさが重要だと考えて、八王子駅徒歩1分の便利な場所に開業したという竹田大輔院長。「デンタルオフィス心」というクリニック名の由来について問うと、「患者さんのお悩みと心から向き合いたいのです」と、ほほ笑んだ。言葉どおり、あらゆる悩みに対応するため、一般歯科から口腔外科、インプラント治療、矯正歯科、小児歯科、予防歯科まで取り扱う同院には、多様な専門性を持つ歯科医師が在籍。竹田院長自身も勤務医時代に、一般歯科やインプラント治療、噛み合わせ治療、審美歯科などの専門性を磨いてきた。同ビル2階には歯科技工士も常駐し、歯科医師や歯科衛生士とともにチーム医療を実現。大学病院並みの高度な歯科治療の提供をめざす竹田院長に、得意な治療や診療にかける思いなどを聞いた。
(取材日2025年10月16日)
駅近の環境で高度な治療を実現
昨年、同じビル内の2階から4階へ移転されたそうですね。

はい。4階の広いフロアへ引っ越しをいたしました。院内のデザインカラーは全体的にオフホワイトを基調にして、清潔感と落ち着いた雰囲気を大切にしています。診療ユニットは9台設置し、インプラント治療などの高度な歯科治療にも対応するため、手術室を完備して安全面にも配慮しています。当院は、一般歯科から歯科口腔外科、インプラント治療、小児歯科、予防歯科まで対応しています。患者層もお子さんから90代までと幅広く、多いお悩みは、虫歯や歯周病、入れ歯などです。八王子駅から徒歩1分という便利な場所にあるので、地域のファミリー層はもちろんですが、通勤帰りのビジネスパーソンも多いですよ。「とりあえずの治療」ではなく、「丁寧なカウンセリングから始まり、アフターフォローもしっかりしている治療」を求めて、他県から通われている患者さんもいらっしゃいます。
御院の特徴を教えてください。
当院には、歯科口腔外科、矯正歯科、インプラント治療などについて高い専門性を持つ歯科医師がそろっています。さまざまな治療を、当院だけで完結できるところが大きな特徴です。本当に必要なときは連携病院へご紹介いたしますが、多くは大学病院に相当する技術を提供できると自負しています。より高品質な医療の提供をめざすため、歯科医師は担当制です。一般的に歯科医師が交代するとカルテの文字情報が頼りになりますが、それだけではわずかな歯茎の腫れを発見したり、治療経過を確認したりするのには限界があります。治療の流れを途切れることなく確認することは、歯科医師にとって非常に重要です。治療の安定性が保たれる他、患者さんにとっても慣れている歯科医師のほうが安心できるのではないでしょうか。
先生が専門とされているインプラント治療について、詳しくお聞かせください。

開業前に横浜のインプラントセンターでセンター長を務め、比較的単純な症例から、顎の骨の再生が必要な難症例までさまざまな経験を積み重ねてきました。当院のインプラント治療の特徴の一つは、「フラップレスインプラント」という術式を採用していることです。従来のインプラント治療は歯茎を切開し、骨を露出させて穴を開けて埋入し縫合します。一方、フラップレスインプラントは、切ったり糸で縫ったりすることなくインプラントを埋入するため、通常のインプラント治療と比べて術後の腫れや出血、痛みを抑えて治療ができます。昨年導入した3DCTを用いて、顎の骨の形態や神経の位置、骨密度などを3次元的に確認しながら、精密な治療計画を立てます。最大30倍まで拡大できるマイクロスコープも取り入れたので、施術範囲を小さくし、術後の腫れや痛みをできるだけ抑えることが期待できるでしょう。すべて手術室で行い、安全管理徹底に努めています。
歯科技工士が常駐し、詰め物やかぶせ物の作製が迅速に
インプラント治療では、カウンセリングを重視していると伺いました。

インプラント治療は大がかりな手術というイメージがあり、不安に思う方が少なくありません。また、費用面でのご相談も非常に多いため、事前のカウンセリングは丁寧に行っています。どのような手順で行うのか、メリットとデメリット、費用、他の選択肢、アフターケアの必要性などすべてお話しします。必ず納得して、治療と向き合っていただくことが大切だと思っています。これはインプラント治療に限ったことではなく、他の治療でも同様です。丁寧な説明とコミュニケーションは、すべての歯科医師とスタッフが心がけています。
先生は、治療の痛みにも配慮しているそうですね。
痛みに敏感な方は多く、過度に緊張している方や、「どんなに簡単な処置でも、必ず麻酔してほしい」と訴える方など、さまざまいらっしゃいます。そのような場合はきちんとお話を伺い、麻酔のご提案をいたします。当院は、ジェルタイプの表面麻酔や極細の注射針、一定の圧力で麻酔液を注入して痛みを抑える電動麻酔器などを用意しています。また、インプラント治療や親知らずの抜歯などの外科的治療の際は、静脈内鎮静法もあります。治療前に、遠慮せず歯科医師にお伝えください。
以前に入居されていた同ビルの2階では、歯科技工士が作業していると伺いました。

一般治療の詰め物やかぶせ物は、2階で常駐している歯科技工士が担当しています。当院は、小さなスキャナーで歯の型採りができる口腔内スキャナーや、詰め物やかぶせ物などの修復物をコンピュータ制御によって設計・製作できるCAD/CAMシステムを導入しています。そのデータはすぐに2階へ送られ歯科技工士が作製に取りかかるので、短期間で完成します。難しい症例があっても、歯科医師と歯科技工士が密に相談ができることも大きなメリットですね。一方、入れ歯とセラミック素材の詰め物やかぶせ物は、より高度な技術が求められる領域なので、それぞれ専門の歯科技工士に外部発注をしています。
チーム医療で、30年後も健康な歯をめざす
開業までの経緯を教えてください。

昭和医科大学(旧・昭和大学)歯学部に進学し、実習を経験してから歯科口腔外科に興味を持つようになりました。口腔外科専門の歯科医師になろうかと迷った時期もありましたが、「いつかは開業したい」と思っていたので、まずは経験を積むために、いくつかの歯科クリニックに勤務。軽症から難治性の症例まで、満遍なく向き合い取り組んでまいりました。勤務先は、インプラント治療や審美歯科、噛み合わせ治療などについて大きな強みのある歯科クリニックを選ぶことで専門性の高い技術が身につき、治療の幅を広げることができたと思います。その経験があって、一般歯科からインプラント治療、口腔外科まであらゆる歯科治療に対応できる歯科クリニックとしての開業が実現しました。
「デンタルオフィス心」という名前には、先生の思いが込められているように感じます。
「真心を込めた診療」を実現するのが当院のコンセプトなので、クリニック名に反映しました。患者さんの不安や価値観に寄り添いながら、診療したいという思いが込められています。具体的には、患者さんと積極的なコミュニケーションを取り、リラックスできる環境の整備を通じて「おもてなし」の心を忘れず、何でも気軽に相談できる雰囲気づくりに取り組んでいます。開業時に思ったのは、ただ「治療して終わり」という場所にしたくないということ。歯科医院に対して「痛い」「怖い」というイメージを持つ方も、通いやすい歯科クリニックをめざしています。患者さんと歯科医師という関係ではありますが、私自身は「人と人」という感覚で接しており、1人の人間として、「この方の力になり、悩みや不安を取り除いてあげたい」という一心でお付き合いさせていただいています。
最後に、読者へメッセージをお願いします。

歯の健康維持には、定期的なメンテナンスが欠かせません。歯科衛生士がお口の状態をチェックしてクリーニングを行い、少しの変化があれば歯科医師に伝えてくれます。歯科医師、歯科衛生士、歯科技工士のチーム医療で、多角的に患者さんの歯を守ります。「とりあえず目の前の症状を改善すればいい」というのではなく、20年後、30年後も健康で美しい歯を維持するために、予防から治療までトータルでサポートしていく歯科クリニックをめざしています。専門性の高い歯科医師と先進の医療機器をそろえて、より精密な治療を用意し、皆さまをお迎えします。「歯に食べ物が詰まりやすい」「できるだけ治療の痛みを抑えたい」など、予約の際に何でもお気軽にご相談ください。小さな一言が、お悩みを理解するヒントになります。
自由診療費用の目安
自由診療とは歯列矯正:16万5000円~、インプラント治療:24万7500円~、セラミックを用いた補綴治療(CAD/CAM冠):4万9500円~、ジルコニアを用いた補綴治療:5万5000円~

