近藤 和明 院長の独自取材記事
近藤歯科医院
(青梅市/河辺駅)
最終更新日:2025/06/09

「近藤歯科医院」は2013年に東青梅に開業し、2016年に河辺駅の近くへ移転した地域密着の歯科クリニック。入り口に立つと、「こんにちは」と笑顔であいさつをしてくれるスタッフと、水槽で泳ぐ熱帯魚が迎え入れてくれる。白を基調にした院内は、木目調の扉などを取り入れ、和やかな雰囲気にあふれている。デジタルエックス線撮影装置や口腔内カメラなど、先進機器を充実させ、虫歯や歯周病の治療はもちろん、小児歯科、ホワイトニング、入れ歯などさまざまな治療法を提供している同院。近藤和明院長は、矯正歯科の視点を取り入れた一般歯科診療を強みにし、「矯正歯科を知らないと歯科治療は行えないと思っています」と確固たる信念を語る。そんな近藤院長に、治療方針からスタッフのチーム力まで詳しく話を聞いた。
(取材日2025年3月6日)
自然に近い白さをめざす、痛みの少ないホワイトニング
2013年に開業した後、現在の場所へ移転しているのですね。

当院は2013年に、東青梅にあった先輩の歯科医院を継承して開業いたしました。ただ、当時入っていたビルが築40年以上たっていて、ユニットやエックス線撮影装置なども古かったので、2016年に現在の場所へ移転。医療機器などは、すべて新しくしています。院内のデザインは清潔感のある白を基調に、扉などは木目調にしてやわらかい雰囲気を演出。患者さんが緊張せず、居心地良く過ごせることを大切にしました。また、子ども連れでも通いやすいように、診療室の隣にキッズルームがあり、ガラス張りの窓を設け、お子さんが親御さんの治療の様子を見て安心できるようになっています。全面バリアフリーなので、お子さんから高齢者まで安心してお越しください。
診療内容について教えてください。また、患者さんの年齢層は?
虫歯や歯周病といった一般歯科、入れ歯、予防歯科、小児歯科、矯正、インプラント治療、根管治療、ホワイトニングと、幅広く対応しています。そのため0歳から90代まで、幅広い年齢層の患者さんがいらっしゃいます。多いお悩みは、乳幼児が虫歯、10~30代は虫歯や矯正、40代あたりから歯周病が増えます。中高年や高齢者は歯周病や入れ歯の相談で、入れ歯からインプラントへ移行する方も多いですね。患者さんは、地元の方が中心です。
ホワイトニングの相談が増えていると伺いました。

虫歯治療などをした後に「きれいにしたい」と思う方が多いようです。40代あたりの患者さんが中心ですね。当院のホワイトニングは、痛みが少ない、しみにくい、自然な白さをめざせることが特徴です。上下16本の歯が対象で、約8分間の照射3クールを1日で済ませます。3回の照射が難しいという方は2回にするなど、患者さんの様子を見ながら臨機応変な対応もしています。ホワイトニングでは、歯のクリーニングとフッ素塗布も行います。また、術前術後の口腔内写真を撮影して、患者さんに確認してもらいます。ホワイトニングを通して、患者さんが自信をつけ、思考や行動がポジティブになってくれたらうれしいです。
一般歯科と矯正は車の両輪、口腔内全体の診療を重視
先生は、一般歯科治療だけでなく矯正歯科も手がけているのですね。

矯正歯科を知らないと、歯科治療はできないと思っています。ある程度の歯並びを考慮して歯科治療を行わないと、後々神経を取らないといけないといったトラブルへ発展することがあるからです。例えば「親知らずは使えないから抜きましょう」と抜歯をしても、1つ手前の歯が駄目になったときに「親知らずが残っていたら、治療に使えたのに」ということもあります。歯学部を卒業して最初に勤務した地域クリニックの先生が、「今の歯科医師は歯を動かせるようにならないといけない」と常に話していたのもきっかけに、そういったことから矯正を勉強するようになり、現在も継続しています。
先生の診療方針を教えてください。
自分がやられて嫌なことは、一切いたしません。具体的には、無駄に削ったり歯を抜いたりしない、なるべく人工物を入れないといったことを徹底しています。自分の歯に勝るものはありませんから。当院では、被ばく量の少ないデジタルエックス線撮影装置、歯科矯正の精密な診断が可能なエックス線システム、小さな虫歯なども確認できる口腔内カメラなど、先進の機器を導入し、治療前の事前検査を重視しています。痛みなどがある場合は先に治療を行い、その後エックス線撮影装置や口腔内カメラを使ってお口全体をチェック。撮影した写真をモニターに写して、お口の中がどういう状況なのかを把握していただきます。治療の選択肢を増やすために、僕自身は休日に勉強会に参加するなどして、いろいろな分野の知識や技術を磨く努力も怠りません。
患者さんの口腔内全体を診ることが大切なのですね。

福島県の地域クリニックに勤務していた時代、一口腔単位治療の重要性を学びました。トラブルのある部分だけを治療して終わりではなく、口腔内をトータルで診るということです。例えば虫歯治療をした患者さんには、姿勢、舌の動き、顎の筋肉などもチェックし、歪みや動きが正常になるようにアドバイスをします。唾液が出やすくなれば虫歯予防につながります。また、生活習慣も伺って、どのようなものを、いつ食べているかといったことも把握し、虫歯になりにくい食べ物やタイミングを指導して、その方に合った治療計画を立てるようにしています。一般歯科と矯正歯科ができることが僕の強みなので、歯並びが虫歯につながっている可能性がある場合には、矯正歯科に移ることも考えます。
歯科衛生士は主体的に資格を取得し医療の底上げに貢献
クリニックには優秀なスタッフがそろっていると伺いました。

当院には、4人の歯科衛生士が在籍しています。全員が主体性を持って情報を収集し、ホワイトニングや口腔内麻酔などに関する勉強会へ積極的に参加し、専門的な資格を取得しています。私と一緒に同院を支えてくれる、とても頼りになる存在です。また、当院ではスタッフ全員を対象として、月に1回は午後を休診にして勉強会を開催。診療内容の情報共有をする、外部から講師を招いてデンタル製品の説明を聞くなど知識を深めています。食事をしながらディスカッションすることもあり、院内で提供する医療の底上げにつながっていると感じます。チームワークも良く、スタッフの明るい雰囲気で患者さんも安心できるのではないでしょうか。
こちらは歯科医師の臨床研修施設であり、先生は後進の育成にも注力しています。
学校でいくら実習経験を積んでも、臨床の場はまったく違います。教科書どおりにはいかず、患者さんは模型のようにジッとしていません。僕も開業して患者さんと話す機会が増えて、改めて実感しました。周囲から、後輩の歯科医師が来たとき、どうやって診療を進めていけばいいのか、何を勉強していけば良いのかがわからないといった声をよく聞くことがあります。少しでも指針を示すことができればと思い、臨床研修施設としての基準を満たすよう取り組みました。人に教えることで、僕自身も勉強をして知識と技術を磨く良い機会になっています。今後も僕と同じ考えを持った歯科医師を増やし、地域医療の活性化に貢献していきたいですね。
先生が患者さんと接するときに心がけていることは何ですか?

患者さんには優しく接し、怖がられない診療を心がけています。皆さんは不安や緊張感を持って来院されるので、コミュニケーションを重視し、ゆっくり会話することから始めます。表情や言葉をよく把握して、「怖いなら、今日は検査だけにしましょう」「大丈夫なら、今日からすぐ治療を始めますね」などと、臨機応変に対応しています。治療に関しては、治療の選択肢や費用なども含めて具体的に説明し、患者さんが納得してから開始することも重要です。当院では一つ一つの不安に丁寧にお応えするので、わからないことは遠慮なく聞いてほしいと思っています。時には患者さんが自費治療を希望されても、お口の状態によってはお断りすることもあります。最良の治療を一緒に考えていきたいと思っていますので、安心して受診してください。
自由診療費用の目安
自由診療とはインプラント治療/38万5000円~
部分入れ歯/13万2000円~
総入れ歯/27万5000円~
ホワイトニング/1万560円~
【矯正】
精密検査・診断料 2万2000円
全顎矯正 66万円〜99万円
限局矯正 16万5000円〜33万円
保定装置 2万2000円
小児矯正 22万円〜
小児急速拡大装置/片側16万5000円、上下33万円
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