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桑原 勝孝 理事長の独自取材記事

長久保病院

(国立市/矢川駅)

最終更新日:2020/02/27

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病床数22床の小さな病院でありながら、大学病院に引けを取らないような設備と技術を備えた「長久保病院」。同院を設立した先代の長久保一朗理事長は、前立腺肥大症の手術法TURP(経尿道的前立腺切除術)を行う専門家の一人として、数多くの手術を手がけてきた。受診をためらいがちな泌尿器疾患の患者が受診しやすいようにと泌尿器科の専門クリニックとして開院。患者の増加に伴い現在の場所に移転、病院として新たなスタートを切った。前立腺肥大症のPVP(光選択的前立腺レーザー蒸散術)、ロボット支援前立腺全摘除術など、新しい医療技術の導入に先代の長久保理事長とともに尽力したのは、当時、同院の勤務医であった桑原勝孝理事長だ。設備に見合った技術を持つ泌尿器疾患治療のエキスパートがそろっていることも同院の特長の一つ。全国から泌尿器科疾患の患者が訪れる同院の持つアットホームな雰囲気と先端医療の融合は、どのようなコンセプトから生まれたのか。気さくにわかりやすい言葉で話してくれる桑原理事長に話を聞いた。
(取材日2017年12月15日/情報更新日2020年2月10日)

泌尿器科疾患の専門的な医療を提供する

新しい治療技術を取り入れた泌尿器科の専門病院と伺っています。

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泌尿器科の疾患を患っている人は実はとても多いのですが、恥ずかしいと感じて受診をためらう人は少なくありません。そこで、専門に診療している病院があれば、逆に受診しやすいのではないかと先代の理事長が考え、最初はクリニックとして開院しました。先代の長久保一朗理事長は、立川病院時代、当時はまだ少なかったTURP(経尿道的前立腺切除術)という前立腺肥大症手術を行った医師の一人です。泌尿器疾患で悩む多くの患者さんを診ていたので、この地域には泌尿器科に理解を示す人が多かったようですね。おかげで開院当初からたくさんの患者さんに来ていただき、クリニックが手狭になったことから現在の場所に移転。22床を有する病院としてスタートしました。新たな患者さんも増え、2006年にはPVP(光選択的前立腺レーザー蒸散術)を導入しました。近年、認知度も上がっている保険適応の手術法です。

PVPとはどのような治療法なのですか?

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PVPは前立腺肥大症の手術法で、まず尿道から内視鏡を通しそこからファイバーを入れます。そしてファイバーから前立腺に向かってレーザーを発射すると前立腺の組織がレーザーに反応して蒸散、一瞬で固体が気化し、泡となって尿道の中を流している水とともに体外に出ていきます。レーザーの当たった部分の前立腺がなくなり、肥大症で狭まっていた尿道のスペースが広がって排尿が良くなります。PVP手術は出血量が非常に少なく、心臓や脳疾患のため血液をサラサラにする薬を飲んでいる方にも行えますし、高齢の方にとっても負担の少ない手術と言われています。当院にはPVPの経験豊富な医師が2人いますので、かなり専門的に手術を行える体制であると思います。2019年にはパワーアップしたXPSを導入しより治療効果の増大が期待されます。PVPは安全性に配慮された手術ですが、できるだけ経験を積んだ病院を選ばれることが重要ですね。

こちらではロボット支援前立腺全摘除術が可能だと伺っています。

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先代の長久保理事長は前立腺の全摘手術を数多く経験された先生で、その中で手術の限界を感じていたのだと思います。より安全で低侵襲な手術ができる方法を考え、ロボット支援手術の導入を個人病院としては早い時期に決められました。これにより神経や血管を傷つけず尿道と膀胱を確実に縫合し切開範囲をしっかりと見て手術することが可能になりました。当院は2019年からロボット膀胱全摘術も保険適用で可能になっております。さまざまな外科手術に使われ、ロボット支援手術は前立腺の手術に非常に向いています。前立腺は骨盤の奥にありそこで縫合を行いますが、骨盤の狭い中では人間の手よりロボットの手のほうが細かく縫えます。モデルチェンジした新しい機械に入れ替え、視覚がよくなり機械も全体的にコンパクトになり手術がよりスムーズになりました。膀胱の手術も同様でありロボットのメリットが生かせる手術であります。

他にも力を入れている治療はあるのですか?

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最近、内視鏡的な尿管結石の破砕術などが非常に得意な先生に来ていただいたこともあり、尿路結石の治療も積極的に行っていて、新しい体外衝撃波結石破砕術の機械も導入しました。また、人工透析では透析患者さんの体の負担を軽減できる血液濾過透析の機械を導入。内科的な治療技術の進歩によって透析を始める患者さんの年齢が高くなっているので、体の負担軽減は大事ですね。透析は立川にあるサテライトクリニックでも対応しています。また、泌尿器科とは直接関係ないかもしれませんが、エイジングケアの分野にも取り組んでいて、5名いる医師のうち3名が抗加齢の勉強を続けています。泌尿器科では非常に珍しいと思いますね。泌尿器科の患者さんはご高齢の方が多いので、エイジングケアというよりも、より良く年齢を重ねることができるアドバイスができればという目的で始めました。さらに2019年9月からは女性医師による女性泌尿器科外来を開設しました。

今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

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国立市内には病院が少ないため、地域連携が非常に重要です。当院は泌尿器科専門の病院ではありますが、地域貢献はひとつの使命だと考え、2018年5月に訪問看護ステーションを開設いたしました。内科の先生や在宅の分野とも連携し受け入れもしていきたいですし、時々入院してリハビリテーションで体調を整え、在宅に戻るという流れを当院でも作っていきたいので、できればベッド数を少し増やしたいですね。泌尿器科に関しては、ロボット支援手術やPVPはもちろん、より新しい治療も積極的に取り入れたいと思っています。泌尿器科の悩みがあれば気軽に来ていただいて、万が一大きな病気が見つかったとしてもすぐにいろいろな対応ができる病院であると思います。身近に感じていただける病院でありながら、さらに新しい医療が提供できる病院をめざして設立された病院です。患者さんに受け入れてもらえる病院でありたいですね。

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