全国のドクター13,613人の想いを取材
クリニック・病院 157,056件の情報を掲載(2025年4月30日現在)

ドクターズ・ファイル会員でできること

予約情報をマイページ上で管理できます!

過去の予約を一覧化

予約内容の確認

予約の変更・キャンセル※

※一部対象外の医療機関もありますので、あらかじめご了承ください

会員登録がお済みでない方は

すでに会員の方は

  1. TOP
  2. 神奈川県
  3. 横浜市港北区
  4. 妙蓮寺駅
  5. さかきばら耳鼻咽喉科
  6. 榊原 敦子 院長

榊原 敦子 院長の独自取材記事

さかきばら耳鼻咽喉科

(横浜市港北区/妙蓮寺駅)

最終更新日:2025/03/14

榊原敦子院長 さかきばら耳鼻咽喉科 main

東急東横線・妙蓮寺駅から徒歩1分。2013年開院の「さかきばら耳鼻咽喉科」は、耳・鼻・喉のトラブルをトータルにケアしているクリニック。入り口に描かれたイルカと音符をモチーフにしたロゴマークが目印で、マカロンのようにカラフルな院内のデザインには「患者さんに少しでも明るい気持ちで治療を受けてほしい」という榊原敦子院長の思いが詰まっている。横浜市立大学医学部耳鼻咽喉科・頭頸部外科にて助教授を務め、数々の難しい症例に携わってきた経験をもとに専門的な検査を行っていることが特徴だが、その温かい人柄や丁寧で優しい治療スタイルを慕って訪れる人も多い。地域の子どもや保護者たちの頼れる存在であり、「地域の人々にとって、健康の窓口でありたい」と話す榊原院長に話を聞いた。

(取材日2020年12月29日/再取材日2024年11月19日)

耳・鼻・喉の専門家として地域住民の健康を守る

クリニックの特徴を教えてください。

榊原敦子院長 さかきばら耳鼻咽喉科1

当院は2013年に開院した耳鼻咽喉科クリニックです。耳掃除や鼻水の吸引から中耳炎、難聴や補聴器の相談、アレルギー性鼻炎、扁桃炎、めまいなど、耳・鼻・喉のトラブルに幅広く対応しています。私は大学卒業後、横浜市内の地域基幹病院で幅広く臨床経験を積み、また、開院前は横浜市立大学医学部の耳鼻咽喉科・頭頸部外科で助教授を務め、頭頸部のがん治療と研究にも取り組みました。この経験を生かし、当院では初診時に電子スコープや顕微鏡を使用し、隅々までしっかりチェックすることでがんを含む重大な病気の早期発見に努めています。また、神奈川県立こども医療センターや横浜市南部地域療育センターでは小児患者さんの治療にも従事してきましたので、お子さんからご高齢の方まで、幅広い世代の患者さんに対応できることが強みです。

とても明るくて、かわいらしい院内ですね。

ありがとうございます。患者さんが気軽に受診できる、明るいクリニックにしたいという思いを込めて、マカロンをイメージしたカラフルで優しいデザインを取り入れました。また、ビルの1階にありますので立ち寄りやすく、院内はバリアフリー仕様でベビーカーや車いすでもそのままお入りいただけます。待合室やキッズコーナーも十分なスペースを確保しており、おむつ交換台も設置していますので、小さなお子さん連れでも安心してご来院いただけると思います。

どのような患者さんが多いのでしょうか?

榊原敦子院長 さかきばら耳鼻咽喉科2

赤ちゃんからお年寄りまで、幅広い世代の方にご来院いただいています。ここ数年は、新型コロナウイルス感染症流行の影響で在宅勤務が増えたからなのか、働き盛りの男性が鼻水や喉の痛みなどで受診されるケースが増えています。お子さんの場合は中耳炎、ご高齢の方は難聴で訪れる方が多いです。また、アレルギー性鼻炎の患者さんも多いですね。アレルギー性鼻炎の原因として多いのはスギ・ヒノキなどの花粉や、ダニやハウスダストです。まずは問診や血液検査などでアレルギーの原因を特定し、その結果に基づいて治療を行います。当院では、花粉症の治療については従来のレーザー治療に加え、アレルゲンエキスの入った錠剤を服用し続ける舌下免疫療法や、スギ花粉を対象に保険診療の適用となった皮下注射による治療も行っています。患者さんの症状や生活環境に応じて治療法を選択していますので、ぜひお気軽にご相談ください。

中耳炎やアレルギー、難聴、めまいなど幅広く対応

小児の患者さんで気になる症状はありますか?

榊原敦子院長 さかきばら耳鼻咽喉科3

小さなお子さんに多い病気の一つが中耳炎です。急性中耳炎は、耳の奥にある中耳という部分に細菌やウイルスが侵入し、鼓膜や鼓膜の奥に炎症が起きる病気です。風邪などの感染症にかかった際や、感染症の症状が治まってきた頃に発症することがよくあります。新型コロナウイルス感染症の流行時では、感染対策により新型コロナウイルス感染症以外の感染症が減少し、小児の中耳炎も一時的に減少しました。しかし、社会活動の再開とともに感染症が広がり、中耳炎の発症が再び増加しています。急性中耳炎は痛みを伴いますが、小さなお子さんは症状をうまく伝えられないことがあります。風邪症状が落ち着いた後も機嫌が悪かったり、ぐずったりする場合は、耳鼻咽喉科の診察を受けて中耳炎かどうか確認されることをお勧めします。

ご高齢の方の難聴については、どのように対応されていますか?

ご本人が聞こえづらさを自覚して受診されることもありますが、どちらかといえばご家族にテレビの音量が大きいなどと指摘されて来院されることが多いですね。難聴は加齢に伴う難聴の他、突発性難聴やメニエール病が原因となることもあります。突発性難聴やメニエール病は早期治療で改善が期待できるため、早めに耳鼻咽喉科を受診することが大切です。加齢性の難聴には根本的な治療法はありませんが、日常生活に支障が出る場合、補聴器の使用が検討されます。補聴器は高齢になってから使うものというイメージが強いかもしれませんが、早期に使用することで難聴の進行を緩やかにする効果も期待できますし、聞き取りづらさが改善され日常生活もより快適になるかもしれません。自覚がなくても、周囲から指摘された場合は、聴力検査を受けることを検討されると良いと思います。

その他、気になる症状や疾患はありますか?

榊原敦子院長 さかきばら耳鼻咽喉科4

めまいの患者さんも増えていますね。最近は、気候や気圧の変動によってめまいが悪化する方が多いように思います。当院では、めまいを訴える患者さんの初期検査として、問診の他、眼振検査や重心動揺検査などを行い、データを集めた上で診断しています。めまいの原因は多岐にわたっていますが、主にメニエール病や良性発作性頭位めまい症などを原因とする末梢性めまいと、脳出血や脳梗塞など脳に原因がある中枢性めまいがあります。ほとんどの場合は末梢性めまいで、漢方薬をはじめとする薬物治療の他、めまいの改善に役立つ体操の指導もしています。また、運動不足やスマートフォン・パソコンの長時間使用がめまいの原因になっていることもありますので、適度な運動など生活面でのアドバイスもしています。

わかりやすく丁寧な説明で、患者に寄り添う診療を

診療の際に心がけていることを教えてください。

榊原敦子院長 さかきばら耳鼻咽喉科5

診療では専門用語はできるだけ使わず、わかりやすく丁寧に説明するよう心がけています。また、私自身の治療方針にこだわりすぎず、患者さんの要望に応じて柔軟に対応するようにしています。例えば感染症の場合、症状に応じて薬を少し多めに処方することがありますが、それによって治療期間の短縮化を図り、長期間漫然と薬を服用することがないように配慮しています。また、大学病院に勤務していた頃から、「データをもとに的確な治療を行う」診療スタイルを大切にしています。当院でも電子スコープや顕微鏡などの専用機器を備え、丁寧な検査を通じて患者さん一人ひとりのデータを収集し、正確な診断と適切な治療に努めています。

ところで、先生はなぜ医師をめざしたのですか?

幼い頃はピアノの先生や学校の先生になるという夢を持っていましたが、高校生になって、誰かの役に立つ仕事に就きたいという思いと、生物への興味から医師を志しました。耳鼻咽喉科を専門に選んだのは、初診から治療までトータルで患者さんをサポートできることと、小さなお子さんからご高齢の方まで幅広い世代に寄り添えることに魅力を感じたからです。開業から10年以上がたち、幼い頃に診察してことのあるお子さんが、大きくなって風邪などの症状で再び受診してくれることが増えてきました。患者さんの成長を見守れることはとてもうれしく、かかりつけ医としてのやりがいにもつながっています。これからも少しでも皆さんのお役に立てるよう、地域に根差した診療を続けていきたいと思っています。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

榊原敦子院長 さかきばら耳鼻咽喉科6

当院では丁寧な診察と精密な検査を心がけ、小さな病変も見逃さないよう努めています。診察の結果、より高度な治療が必要と判断した場合は、専門の医療機関をご紹介します。また、耳掃除や鼻水の吸引といった日常的なケアにも対応しています。特にお子さんの場合、鼻水を放置すると中耳炎や副鼻腔炎につながることもあるため、早めの対処が大切です。感染症の後のケアとして、耳や鼻のお掃除だけでも気軽に受診してください。地域の方々の健康の窓口となるクリニックとして、地域医療に貢献し続けていきたいですね。

Access