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和泉 一清 院長の独自取材記事

イズミ歯科

(墨田区/押上(スカイツリー前)駅)

最終更新日:2021/10/12

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東京メトロ半蔵門線押上駅から徒歩1分にある「イズミ歯科」は、1980年の開業以来40年以上にわたり地域に親しまれるクリニックだ。墨田区が地元という和泉一清院長は、開業当初から「歯内療法の専門家として、歯と骨をできるだけ残す治療に全力を尽くすこと」と、「清潔で快適なクリニックであること」を両輪として、患者の安全に配慮した診療を行っている。診療内容は一般歯科から小児歯科、口腔外科、審美歯科と幅広く、英語診療にも対応可能。近年は歯科用マイクロスコープも導入し、精密な歯内療法も提供している。院長が作ったという特大プラモデルが飾られた待合室で、開業の経緯や診療で大切にしていること、院内の感染症対策などについて話を聞いた。

(取材日2021年9月1日)

歯内療法を軸に、保険診療から自費診療まで幅広く対応

歯内療法に注力されていると伺いました。

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歯とそれを支える骨を、できるだけ残し長持ちさせるというのが当院の考え方。そのために欠かせないのが、歯の根の部分を治療する根管治療を中心とした、歯の内部に対する治療である歯内療法です。炎症を起こした歯髄を治療し、できる限り保存することをめざします。神経を抜いてしまった歯は、いわゆる死んだ歯となってしまい、脆く割れやすくなってしまいます。また、虫歯になっても痛みを感じないため気づきづらく、治療の開始が遅れることも。長く自分の歯で噛める状態を維持するためには、なるべく神経を残すべきなのです。歯内療法は肉眼では確認できない歯の内部の治療ですから、経験と技術が必要となります。また、歯科医師一人では進められない治療であり、スタッフとの連携も重要です。当院では開業以来質の高い歯内療法を提供することに注力してきました。

最近、歯科用マイクロスコープを導入されたとか。

長年、ルーペ(拡大鏡)を用いて歯内療法を行ってきましたが、歯科用マイクロスコープ(歯科用顕微鏡)を導入しました。肉眼やルーペでは見ることができなかった歯の根の奥まで確認できるマイクロスコープにより、より精密な治療がかないます。また、これまで熟練の技術を要した治療を、比較的経験の浅い歯科医師でも行うことができるようになりました。しかし、マイクロスコープを使った歯内療法には時間がかかり、自費診療となります。1つの根管の治療に高額な費用が必要となるので、すべての患者さんにお勧めできるというわけではありません。当院では経験に基づく保険診療の枠内での治療と、自費によるより精度の高さを重視した治療の両方を選択肢としてご用意し、患者さんにお選びいただいています。

口腔内スキャナーも導入されたそうですね。

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これまでの口腔内スキャナーは画像の鮮明度が不足していると感じていましたが、技術の進化により希望する水準がかなうようになり、ドイツ製の機器を導入するに至りました。詰め物やかぶせ物、3本までのブリッジなどの製作に活用しています。印象材で型を採る従来の方法と比べてもより精密な補綴物を作ることに役立ち、フィット感や噛み合わせにもよりこだわることができるようになりました。従来の型採りよりも時間がかからず、患者さんの負担を軽減できるのもメリットです。

アメリカでの経験を生かし、歯と骨の保存をめざす

日本とアメリカ両方で歯学部を卒業されたのですね。

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尊敬する先生や教授の話を聞くうちに、海外でも見聞を広めて世界で通用する社会人になりたいと思いまして。日本大学を卒業した翌年に渡米し、1976年に南カリフォルニア大学を卒業しました。向こうでは歯内療法や噛み合わせといった1つの分野を極める歯科医師が多く、その技術や知識の深さに「ここまでできるのか」と驚かされることも多かったです。また、あちらは訴訟がからむ責任問題には敏感で、患者さんとのやり取りもテープレコーダーや書面で残すのが普通。当時日本は「先生の言うことなら間違いない」という考えが一般的な時代でしたから、とても異質に感じたのですが、今は日本でも患者さんの権利意識が向上し、欧米に近づいてきましたね。われわれ歯科医師もよりしっかりと説明義務を果たさなくてはいけないと感じていますし、それは常に意識しています。

最初から開業を視野に入れていたのですか?

ええ。最初から町の歯科医師として臨床に携わりたいと思っていたので、帰国後は大学で基礎研究をしながら、クリニックに非常勤で勤め資金をためていました。この場所はもともと父が日用品の問屋をやっていた場所で、「ビルを建てるんだけれど、ここでやらないか」と言われたのが、開業のきっかけです。ここは私が生まれ育った場所で、近所に知り合いも多く、とても愛着のある土地なんです。できるだけ歯を残すために行う歯内療法を専門としているので、なるべく抜かずに歯を長持ちさせることをモットーとし、インプラント治療や入れ歯治療の際にも重要な顎の骨の保存を重視しています。

顎の骨の保存のため、具体的にはどのようなことをするのでしょうか?

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まずは骨が少なくならないようにすることが大切なので、歯周病予防として、クリニックでの歯石除去のほか、患者さんへのブラッシング指導を中心に口腔衛生環境の維持をめざしています。これらをきちんと行えば、歯周病の進行予防につながると考えていますが、症状が進んで骨が少なくなり歯が抜け落ちてしまった場合は、外科的処置を行うことになります。例えば、骨が少ないところに補填材を用いて骨造成を図り、その上でインプラントを埋入するといった方法です。どんな治療をするにせよ、患者さんが帰るときに良い状況になっているようにということを心がけていますね。少しでも痛みが減り、噛める状態になってもらえるよう、全力を尽くして日々の治療にあたっています。

目に見える対策で安心を。院内感染症対策にも注力

院内感染症対策にも早くから取り組んでこられたとか。

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欧米では、もし院内感染で肝炎などが蔓延すると訴訟問題になるので、環境基準や滅菌の規格は日本よりしっかりしていると感じます。そのため、私も開業当初から自然と意識してきました。当院では、開業以来一貫して高い水準の滅菌を行うための機器を厳選して採用してきましたが、このたび眼科など医療分野でも広く用いられている新型の滅菌器を新たに導入。真空ポンプで高圧蒸気を細部まで送り込むことで、ドリルの内部や細いチューブの中まで滅菌できる、EU規格適合のクラスB滅菌器です。また、タービンなど治療に使う器具は滅菌後パック詰めし、治療時に患者さんの目の前で開くようにしている点も、開業以来変わっていません。医療の現場においては「清潔感」ではなく「清潔」であることが不可欠だと考えて実践しています。

新型コロナウイルス感染症の流行で受診に不安を抱く方も多いのでは?

最初の緊急事態宣言発出時には受診を控えられる方もいらっしゃいましたが、当院の患者さんにはこうした状況下でも通常どおり受診いただけています。日頃から感染症予防対策を実践してきたことに加え、歯科医師やスタッフが患者さんとの信頼関係を築くことに取り組んできた成果だと思っています。感染症予防対策にしても治療にしても、必要な説明を怠らず、目で見てわかりやすいかたちで確認していただくことで、納得して治療を受けていただけると思うのです。例えば上の奥歯の虫歯などは、鏡で見ることは難しいです。初期段階では痛みもほぼないので、「なぜ削るの?」と思う方もいます。そこで、口腔内カメラで撮影して実際にタブレットで写真を見ていただきながら「ここにありますよ。こういうわけで治療が必要なんです」と説明すれば、すぐ納得していただけるはずです。視覚の働きは大きいので、口腔内カメラとタブレットは診療になくてはならない道具です。

今後の展望と読者へメッセージをお願いします。

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今後は継承への準備期間として捉え、人材面でも機材面でも次世代を意識したクリニックづくりにも取り組んでいきたいと考えています。現在、娘が副院長として診療に加わってくれていますが、育児との兼ね合いもあり、今後について詳細は未定です。どういった形で地域の皆さんに貢献していくのか、彼女自身の考えもあるでしょうから時間をかけてゆっくりと準備していければと思います。いずれにしても「来た時より良い状態でお帰りいただく」というモットーはそのままに、痛みや精神的苦痛を取り除き、気持ち良さや噛める喜びをお持ち帰りいただけるような診療をめざしています。治療の選択肢も幅広くご用意していますので、ぜひお気軽にご相談ください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

※自費治療はマイクロスコープを用いて治療を行っています。
インプラント治療/36万3000円~、骨造成/3万3000円~、歯内療法/11万円~、ホワイトニング/2万2000円

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