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金杉 紀明 院長の独自取材記事

杉の子ビル歯科

(足立区/竹ノ塚駅)

最終更新日:2026/04/06

金杉紀明院長 杉の子ビル歯科 main

足立区の花畑という地域にある「杉の子ビル歯科」。1996年に開業し、30年を迎える同院は、2020年にリニューアルをして雰囲気が一新した。「ネガティブな中にポジティブさを持つ」という信念を持つ金杉紀明院長は、明るい語り口で気さくな人柄。「地域の人にとって、『お家のお弁当』のような身近な歯科医をめざしたい」と語る金杉院長に、同院についてさまざまな話を聞いた。

(取材日2026年3月18日)

普通な人間だと自覚しているからこそ選んだ歯科の道

歯科医師になった経緯を教えてください。

金杉紀明院長 杉の子ビル歯科1

正直な話、あまり前向きな理由ではないんです。私の出身は、当院がある足立区花畑で、父は幼稚園を経営していました。幼い頃から父の様子を見てきましたが、尊敬している一方で、「自分にはかなわない存在だな」と感じていました。だから、ずっと「父と同じ土俵には立てないな」と思っていて、将来は父と同じ教育の道へ進むつもりはなかったですね。自分が「かっこいいな」と思ったこと、「やってみたいな」と思ったことの中で、自分の身の丈に合うものをいろいろ探っていった結果、歯科医師にたどりつきました。目の前のことに一つ一つ対処していったら、気づいたら歯科医師という道を選択していた感じでしょうか。

なかなか勇気のいる選択ではなかったでしょうか?

変な言い方かもしれませんが、私は「自分に自信がないこと」に自信があるのです。ある野球選手が、プロ入り後に生き残るため、ホームランバッターからバイプレイヤーへ転向したという話を聞いたことがあります。私も、それに似ていると感じました。私は決してホームランバッターではありません。そこで、私のできることをやっていこうと考えました。流れる水に逆らわず、ネガティブな中にポジティブさを持つことが大事。つまり、ネガティブな感情や状況を受け入れつつ、その中から自分に向いたものを見出すのです。そこから導き出されたのが歯科医師でした。この考えは、私の人生で一貫していると思います。

開業まで、どのような経歴をたどったのですか。

金杉紀明院長 杉の子ビル歯科2

歯科医師になるため大学の歯学部へ進学。卒業後は、そのまま同じ大学の大学院へ進学しました。大学院への進学理由は、「博士ってかっこいいな」と思ったのが正直なところです。その後、1996年に現在地である花畑に、杉の子ビル歯科を開業しました。

花畑のご出身ですが、なぜ出身地で開業したのでしょうか。

出身地の花畑で開業した理由は、とてもシンプル。実家の所有物件があったからです。実家の物件で開業すれば、家賃などの経費が浮きますよね。開業する以上、長く運営できる体制のほうがいいですから。おかげさまで、2020年にはリニューアルもできました。リニューアルで診察スペースが個室になり、患者のプライバシーを確保。同時に、感染症対策もできました。また待合室のソファーは、座り心地とデザイン性を見て、私がこだわって選んでいます。ぜひ、くつろぎながら診療をお待ちください。ちなみに、花畑は住宅が多い場所で、区内でも住みやすいといわれる街です。ファミリー層の患者の方も多いですね。

「お家のお弁当」のように、患者にとって身近な診療を

診療について心がけていることを教えてください。

金杉紀明院長 杉の子ビル歯科3

診療時に心がけているのは、保険診療をベースにすること。保険診療は基本に基づいた診療で、経済的な負担も少ないです。世の中にはさまざまな診療があり、それを望む患者もいることでしょう。一方で、保険診療を望んでいる患者、保険診療をするのが適切な患者も多いと思います。「地域の開業医」として、患者にとって身近な診療である保険診療を提供するのが、私のできること。私が提供するのは、例えるなら「お家のお弁当」です。イタリアンやフレンチなどの「高級な外食」ではなく、「お家のお弁当」を提供することで、患者にとって身近な存在でありたいと考えています。他に心がけているのは、患者に話す内容は一本筋が通っているようにすること。同時に、あまり正論を振りかざさず、しゃくし定規になりすぎないようにも気をつけています。

歯科医師のどのような点にやりがいを感じていますか?

すべての人に対して必要としている治療ができれば一番いいのですが、自分はホームランバッターのような天才肌ではありません。自分のできる範囲で、自分のやれることを目いっぱいやっていきます。身の丈に合った治療を全力ですることがモットーです。だからこそ、自分のイメージどおりの治療ができたときは、すごくうれしいですね。実際には、臨機応変な対応が必要なことも多く大変ですが、それらを含めて歯科医師のやりがいだと感じています。

家族で通っている患者も多いそうですね。

金杉紀明院長 杉の子ビル歯科4

家族で通う方は、とてもたくさんいらっしゃいます。開業してから、家族で通う患者を数多く診療してきましたが、その中で虫歯の多いお子さまの家庭は、他の家族の方も虫歯が多い傾向があるのです。理由は、虫歯や歯周病になりやすいかどうかは、家庭の方針や習慣が大きく反映されているから。例えば、食生活や食後の歯磨きの習慣、定期的に歯科医院に通っているかなどです。そこで大切になるのは、患者一人ひとりのバックグラウンドを考慮した上で、治療計画を考えていくことだと考えています。これは、当院が長年地域に密着して診療を続けてきたからこそ、できることなのかなと思います。

国内での健康に対する「総合力」が高まっている

開業時と比べて、変化は感じていますか?

金杉紀明院長 杉の子ビル歯科5

開業して30年がたちました。開業時に比べると患者の健康への意識は、とても高まっていると感じています。もちろん、これは私だけの力だとは思っていません。定期検診が定着したり、歯科医師が増えたりなど、さまざまなプラス要因があるでしょう。私はそれらを含めて、日本国内において健康に対する「総合力」が高まっているからだと考えています。

現在、幼稚園や特養施設の運営もしていますが、その経緯は?

小さなころに「父と同じことはできない」と思い、引き継がなかった幼稚園。しかし相続により、結局幼稚園の運営に携わることになりました。幼稚園に加えて、3つの特養施設にも携わっています。とはいえ、私が幼稚園などの運営に向いていないという考えは同じです。幸い、幼稚園・特養施設は、どちらもすでにしっかりとした「チーム」が育っています。だから私が携わっているのは、最低限必要な部分です。過去に父がスタッフを育ててくれていたおかげだと思っており、感謝と尊敬の念は今も持ち続けています。

今後の展望があれば教えてください。

金杉紀明院長 杉の子ビル歯科6

今、歯科医院の他に幼稚園・特養施設の運営もさせてもらっているので、これらの施設ともっと連携できたらいいなと考えています。開業して30年たち、自分も年を取って、いろいろな面で余裕が生まれてきました。近年は、少しは社会のために貢献できることができたらいいなと思うようになりましたね。政治家や何かのリーダーになるつもりはないけれど、自分のできる範囲で世の中に役に立てたらいいですね。

最後に、読者にメッセージをお願いします。

医師とか歯科医師は、「先生」と呼ばれますよね。でも何かを教えるわけでもないし、決して偉くはないと考えています。私は肩書きとか名誉とかには、まったく興味がありません。無理をせず、自然体で自分らしく人生を楽しみたいと思っています。地域の身近な開業医として、私のできることを精いっぱいやり、患者の生活に寄り添って、生活が少しでも良くなるように一つでも患者に貢献していきたいですね。