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松川 正明 院長の独自取材記事

あそか病院

(江東区/錦糸町駅)

最終更新日:2019/08/28

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東京メトロ半蔵門線および都営新宿線住吉駅から徒歩5分の下町にある、松川正明院長率いる「あそか病院」。1923年の関東大震災において救護活動を率先して行った創始者が、1930年に開業した病院である。現在の診療科目は内科、外科、整形外科、歯科など多岐にわたり、病床数は254床を備える。特徴は、入院から退院後のリハビリテーションや生活のサポートまでを一貫して行うこと。同院が所属するあそか会は、江東区内に約400人が入居する4ヵ所の特別養護老人ホーム、8ヵ所のデイサービス、訪問看護ステーション、有料型老人ホームを運営。これらと密に連携し、患者の状態に応じた医療サービスを提供している。同院の強みと歴史について院長に聞いた。
(取材日2016年2月24日)

密な医療連携で入院から退院後までを支援

病院の特長を教えてください。

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当院には、急性期、回復期リハビリ病棟、地域包括ケア病棟、療養病棟があります。急性期病棟では、1つの病棟に複数の診療科の患者さんが入院することにより、病棟スタッフはより患者さんを全人的に把握できるようになっています。急性期の検査・治療がおおむね終了したのちに日常生活の援助やリハビリが必要な患者さんには、地域包括ケア病棟や回復期リハビリ病棟での療養をご案内することができます。また、長期にわたり療養を必要とする方には、自宅復帰を目的とした入院生活を送っていただけるように体制を整えています。当院を運営するあそか会の各施設とも連携し患者さんの状態に応じた医療サービスを提供している点も特徴です。健診部門では区民健診や企業健診、人間ドックを行っています。

診療において大切にしていることは何ですか?

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高齢の患者さんに対しては全身を診ることを大切にしており、必要に応じて専門の医師につないでいます。地域の医師との連携については、年に何回か集まる機会を持ち、顔を合わせることで患者さんを紹介しやすい環境を構築。患者さんに接する時にも、その方の性格に合わせて対応するよう努めています。また、院長としては「患者さんの気持ちをくみ取れるような思いやりを持ってほしい」とスタッフ全員に伝えています。例えば、高齢者でしたら「移動を手伝ってほしい」とか、「転ばないようサポートしてほしい」などの要望ですね。それを察知できる思いやりを持ってほしいと思っています。院内に保育室を完備しているため職員が子どもを預けることができ、保育室を巣立った子が現在技師や看護師として働いているケースも少なくありません。開業してから90年近くたちますが、親子で働いている職員もいるんですよ。職員にとっても良い環境だと自負しています。

開業の経緯を教えてください。

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1930年、西本願寺の子女で、歌人でもあった九條武子夫人によって当院の前身が開業されました。武子夫人は関東大震災で自ら被災したにもかかわらず、日比谷などに救護施設をつくり、無償で医療を提供したそうです。救護活動に従事した武子夫人ですが、寒い冬に体調を崩し、当院の開業前に亡くなりました。名前の「あそか」とはサンスクリットで「無憂」と漢訳される花の名前。お釈迦さまが生まれた時に咲いていたとされる花だそうです。そんな当院と私の縁は、私が昭和大学の教授に就任して以降、医局員を毎年1人ずつ派遣するようになったことから始まりました。当院が同大学の関連病院になったこともあり、大学を退職後の2015年10月、院長に就任。医局員から当院のことを「患者さんとの距離が近い病院」と聞いていましたので、アットホームな印象を持っていました。

医師になった理由と、印象的な患者との出来事を教えてください。

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将来を見据えた技術を身につけたいと考え、医師をめざしました。仕事のやりがいを感じ始めたのは、千葉大学での勤務時代。今は自動で行われる白血病の検査も、昔は手で一つ一つ検査していたんですよ。病気を発見して治療していくうちに、やりがいをどんどん実感していくようになりました。印象に残っているのは、潰瘍性大腸炎による下血で結婚式の3日前に飛び込んできた患者さんです。治療と入院によりなんとか結婚式に間に合い、ほっとしましたね。また、学生時代に家庭教師として教えていた子が、大学受験で熱を出して連絡してきたことも大切な思い出です。既に医師になっていた私に、「熱が出たからなんとかして。浪人しているから、明日の試験は絶対受けたい」と訴えてきたのです。駆けつけて点滴をし、後日、医学部に合格したという連絡を受けたことを、よく覚えています。

最後に、メッセージをお願いします。

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当院は、白河地区において病床数100を超える入院施設を有する病院です。この責任を胸に、地域に密着しながら、患者さんに満足していただける医療を提供し続けたいと思っています。私個人もその一環として、毎週、病床を回って患者さんの声に耳を傾け、気づいたことは行動に移しているんです。例えば、ずっと寝たままで言葉を発せない患者さんがいたら、すぐベッドを立ててさしあげます。寝ているのと座っているのとでは、背中の筋肉が変わってきますからね。私は「名医たらずとも良医たれ」という言葉が好きなんですよ。良医というのは、患者さんの声を聞いてしっかり対応してあげることができる医師だと思います。地域に密着する医療を届けるには良医になることが大事だと肝に銘じ、これからもチームで努力していきます。

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