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角田 直哉 院長の独自取材記事

まつしろ歯科クリニック

(江東区/亀戸駅)

最終更新日:2026/05/15

角田直哉院長 まつしろ歯科クリニック main

亀戸駅と錦糸町駅の間にある大型集合住宅の1階にある「まつしろ歯科クリニック」。親しみやすい雰囲気の院内には、毎日幼児や高齢者・主婦・妊婦・ビジネスマンなど、年齢も職業も国籍もさまざまな患者が来院する。まさに「下町の頼れるかかりつけ医」といった雰囲気のクリニックだ。院長の角田直哉先生は、 丁寧な治療を手がける誠実な人柄の歯科医師。先進的な機器を取り入れながら、一人ひとりの患者に心を配り、信頼関係を大切にした診療を行っている。そんな角田院長に、開業から20年目を迎えて変化したことや地域医療にかける想いを聞いた。

(取材日2026年4月9日)

地域に根差し、患者の悩みに幅広く対応

亀戸にクリニックを開かれた経緯と、患者層について教えてください。

角田直哉院長 まつしろ歯科クリニック1

実は、亀戸はこのクリニックをオープンするまで、駅に降りたこともなかったんですよ(笑)。東京都内を広範囲に探していて、私の条件に一番合ったのがたまたまこの場所だったのです。見知らぬ場所でのスタートで当初は不安もありましたが、住民の温かさにふれ、「なんて良い地域に来たのだろう」と心から思いましたね。開業から20年目を迎えますが、現在では近隣にお住まいの方はもちろん、オフィスビルもあるので会社勤めの方も来られます。当院は一つの分野に特化せず、幅広い困り事に対応しています。そのため、1歳半検診を通してつながった小さなお子さんから90代の方まで年齢層もさまざま。長く通ってくださっている患者さんが多いのが特徴です。最初に来られた時は小学生だった子も今では立派な大人になり、感慨深く思っています。当院や私を信頼し、長く通ってくださっているのだとしたら、うれしいですね。

先生は東京都江東区の歯科医師会でも活動されていると伺いました。

江東区の歯科医師会の活動にも力を入れています。歯科医師会は出身大学の先輩・後輩とのつながりから入会する人が多いのですが、私は出身が神奈川県で、長崎県の大学に進学したので、そういったケースには当てはまりません。なぜ入会したのか不思議に思われることもあるのですが、特にメリット・デメリットを考えることなく、「この地で開業したから入会しようかな」と。入会後も頼まれた業務を断らずに引き受けていた結果、ポスターやチラシを作ったり、会計を担当したりしてきました。そうした活動を続けて、現在に至ります。歯科医師会を通じて行政とのつながりも生まれましたし、活動を通して新しい視点を得られました。

開業から20年目を迎え、変化したことはありますか?

角田直哉院長 まつしろ歯科クリニック2

より先を見て治療計画を設計するようになりました。それは、技術の進歩によって治療の選択肢が広がったことが影響しています。例えば、ぐらついている歯を残すか否か。インプラント治療を前提とするなら、周囲が膿み、骨がすり減ってしまう前に先を読んで骨造成などの選択肢を提示し、方針を転換します。骨造成とは、骨が減ってしまった所に人工の骨を補填する手術で、この10年ほどで広く普及しました。以前は残っている骨にインプラントの手術を施すことが主流でしたが、今では骨が足りない部分に骨造成を行うことが可能です。もちろん、インプラント治療を希望されない患者さんもいますので、ご要望に合わせて歯を残すための選択肢を取ることもできます。

機器を活用しながら、人にしかできない歯科医療を提供

新たな機器も導入なさったそうですね。

角田直哉院長 まつしろ歯科クリニック3

歯科用CTを導入したのも開業時からの大きな変化の一つですね。以前は治療方針が固まってから外部に撮影を依頼していましたが、院内で気軽に撮影できるようになりました。歯科用CTを使用すると口腔内を立体的に分析できるため、親知らずが神経に触れているかどうかも判断しやすくなります。例えば、他院でエックス線撮影をして「親知らずの根っこが曲がり、歯が骨をつかんでいるようだから、分割しながら時間をかけて抜歯する必要がある」と言われた患者さんが来院した場合にも、当院の歯科用CTで立体的に見ることで、確かに曲がってはいるけれど、骨はつかんでいないと判断できるかもしれません。もしそれがわかれば、ほんの数分で親知らずを抜歯することができるでしょう。

先進的な技術を積極的に取り入れておられる印象です。

コンピューターサイエンスの進歩によって、クラウンなどのかぶせ物の設計や製作もCADを使用して容易に行うことが可能になりました。かぶせ物の製作において、「型を採る」という言葉をよく使いますが、言い換えるなら「情報を記録している」のです。情報を記録する媒体がシリコーンなどの素材から機器に替わったイメージですね。素材を使って人の手で製作すると、慣れている人でもテクニカルエラーが起こり得ます。その点、機械はやはり精度が高いのです。便利な機械を取り入れて合理化しつつ、人間は人間にしかできないことをする。その潮流に当院はうまく乗ってこられたのではないかと思います。

人間にしかできないこととは、どのようなことでしょうか?

角田直哉院長 まつしろ歯科クリニック4

私は昔から手先を使った細かい作業が好きで、小学生の頃には紙を使った工作を楽しんでいました。その性格は歯科医師としても大いに生かされています。例えば、処置を急ぐ患者さんに対して、外れてしまったかぶせ物を簡易的に修復するといった応急手当も得意としています。そうした手先を使う細かな技術はもちろんのこと、歯科医師には接客業の側面もあります。患者さん一人ひとりと丁寧に向き合い、お話に耳を傾けることは、どれだけAIが進歩しても生身の人間の役割に他なりません。生活習慣が原因で歯周病や虫歯になってしまうケースも多いため、行動の変化を促すのも私たち歯科医師の大事な仕事なのです。

丁寧なメンテナンスを重ね、患者の意識を変えていく

患者さんとの向き合い方で心がけていることを教えてください。

角田直哉院長 まつしろ歯科クリニック5

甘いものを食べすぎていたり、適切に歯磨きができていなかったり、ストレスによって歯ぎしりをしてしまっていたりすると口腔内のトラブルが起こりやすくなります。それらの生活習慣を見直し、次に同じことが起こらないように予防する。そこには、患者さんご本人の意志が必要です。私たちは起こってしまった結果に対する処置をしているに過ぎません。ただ、単に処置だけを行うのではなく、次の困り事をつくらないようにするためには、「また来たい」と思っていただけるようなメンテナンスを繰り返しながら、少しずつ患者さんの意識を変えていくしかないのです。どうしたら患者さん一人ひとりに合った向き合い方ができるか、悩みながらも工夫を凝らし、模索し続けています。

歯科医師のやりがいは何ですか?

歯科医師は患者さんの苦しみの軽減をめざし、お代に加えて感謝の言葉まで頂けるやりがいのある仕事です。また、多様な人との出会いがあるのもこの仕事ならではの魅力。当院の患者さんも年齢や職業が本当にさまざまなんです。亀戸は今、外国人の住民も増えているので、日本語以外でコミュニケーションを取ることもあります。仕事を通して、世の中を知ることができるので楽しいですね。普段から自宅でもよく仕事の話をしているので、4人の息子のうち誰か1人でも歯科医師という仕事に魅力を感じてくれたらうれしいです。また、スタッフとのコミュニケーションも重視しています。スタッフは7人おり、現在2人産休を取っていますが、皆で力を合わせて頑張っています。私1代でこのクリニックを閉めるつもりはないので、次の代へバトンを渡す時まで、しっかりと地域に根差して皆さんから愛されるクリニックにしていきたいと思っています。

最後に今後の展望を教えてください。

角田直哉院長 まつしろ歯科クリニック6

幼児の歯科検診では、外国人のお子さんに虫歯があるケースも珍しくありません。知識が不足している場合や、母国と日本の価値観や食生活がアンマッチになっている場合など、さまざまな可能性が考えられますが、いずれにせよ自ら進んで虫歯になる親子はいませんよね。ですが、日本の歯科医療は外国人患者さんへの対応がまだ十分とはいえない状況なので、もう少し外国人患者さんへの情報提供やフォローが進むことを願っています。私一人で社会全体を動かすことはできませんが、当院にもさまざまなルーツを持つ患者さんが来られます。そうした患者さんに小さな一歩でも予防に取り組んでいただけるよう、今後も丁寧に向き合っていきたいです。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント治療/33万9680円~、骨造成(人工骨)/7万円~