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小泉 信隆 院長の独自取材記事

小泉歯科医院

(江東区/亀戸駅)

最終更新日:2025/07/11

小泉信隆院長 小泉歯科医院 main

JR総武線・亀戸駅から徒歩7分の「小泉歯科医院」は、1986年開業の地域密着型クリニック。開業以来多くの患者を見守り続けてきた小泉信隆院長と、2013年に入職した小泉信吾先生の親子2代で、一般歯科から口腔外科、矯正、歯周病治療、予防歯科、インプラント治療、審美歯科まで幅広く対応する。そんな同院が最も大切にしているのが「口腔保健医療の目標」の達成。健やかに人生をまっとうするため、1本の歯だけを診るのではなく、各ライフステージに寄り添った口腔管理を行い、QOL(生活の質)の高い人生を享受してもらうことを目標に掲げる。マイクロスコープ、CAD/CAMシステム、口腔内スキャナーなど先進機器を導入し、常に最善の治療をめざす小泉院長に診療ポリシーや、予防・小児歯科への思いなどを聞いた。

(取材日2025年5月15日)

ライフステージに寄り添った健康管理のサポートを

クリニックの特色、診療方針を教えてください。

小泉信隆院長 小泉歯科医院1

当院は「口腔保健医療の目標」を診療方針として掲げています。これは、生まれてから死を迎えるまでのライフサイクルにおいて、出生前後から口腔機能の育成をサポートし、お口の疾患を定期的なケアで予防・治療することで、生涯を通じてその恒常性の保持・増進をめざすというもの。患者さんが、QOLの高い健康的な日常生活が送れるように、食や会話という人間の生きる力の根幹を支えることを目標としています。そのため当院では、すべてのライフステージに対応できるよう、さまざまな先端機器を導入し、それらを駆使して個々の患者さんに合ったより良い医療の提供に努めています。また、治療と併せて定期的なケア、メンテナンスによって身体的・精神的・社会的に良好な状態の維持を図ることで、最期の時を迎えるまでQOLの高い人生を享受することができると考えています。

治療の際に重視していることはありますか?

当院では、問診後、各種検査結果と規格写真などを用いて病状説明を行います。併せてこちらで提供できる治療方法を説明し、最終的な治療方針を決めていきます。歯科治療は写真で見ると理解しやすいので、治療前・途中・治療後の写真・動画で状態を見ていただいています。検査としては、歯・歯肉の検査のみならず、細菌検査や口腔機能の検査、必要に応じて鼻腔通気、身体バランスのチェックなども行います。この他、お子さんや障害のある方に対しては、安全・確実な治療をめざして導入のためのトレーニングを繰り返し実施。トレーニングにより通常の治療ができるようになると、その後のメンテナンスも無理なく行えるようになり、一生を通じた健康管理につながると考えています。当院は、バリアフリーなので、車いすでの入室は可能ですが、診療台は特別仕様ではないので、体を安定させるためにクッションやナーセントパットを活用しています。

先進の設備も取り入れていらっしゃいますね。

小泉信隆院長 小泉歯科医院2

現在、マイクロスコープ、口腔内スキャナー、歯科用CT、ヤグレーザー、炭酸ガスレーザー、超音波で骨を削る機器の他、鼻腔通気度計、足圧分布や荷重バランスで体のバランスをチェックする機器も備えています。かつて歯の根の治療は、歯科医師の経験を頼りに手探りで行われていましたが、マイクロスコープがあれば根管内・虫歯を直視して治療できます。また、インプラント治療で重要な役割を果たすのが歯科用CTです。インプラント治療ではかつて不幸な事故が社会を震撼させましたが、歯科用CTにより歯槽骨の状態や血管、神経の位置が把握できるようになり、治療の安全性が大幅に向上しました。また、以前は粘土のような印象材で型採りをしていましたが、光学印象を可能とする口腔内スキャナーを使うことで、手早く精密な歯型採取ができるように。こうした先進機器は、患者さんの負担軽減や治療の精度向上につながっています。

「成長」の継続的な管理で、健やかな口腔をめざす

予防の重要性についてはどのようにお考えですか?

小泉信隆院長 小泉歯科医院3

平均寿命が男女とも80歳を超える日本で、今求められているのは健康寿命の延伸です。そこで、生活習慣病対策が求められています。虫歯・歯周病も生活習慣病です。人類は1万2千年前に起きた農業革命により食生活が大きく変わり、結果、生活習慣病が起こることとなりました。私たちは今の食生活を根本的に変えることはできません。現代の食生活は、虫歯・歯周病のリスクを伴っています。また、砂糖はさらにその危険性を高めます。現代人は、生きるために食事をする以上に、嗜好性を求めています。しかし、私たちはその予防方法を知っています。ですから、そのことを熟知した上で、専門的な目で健康状態を診る必要があります。歯科疾患の多くは元どおりに治すことはできないので、予防が非密に重要です。現在の生活を続ける限り、このことは欠くことはできません。

子どもの頃からの予防が重要なのですね。

人間は「生理的早産」といわれます。出生後、周囲からの刺激で多くのことを学び、生きるためのさまざまな機能を獲得します。脳は、不要なシナプスを除去する「刈り込み」を行って必要なシナプス結合を強め、個々の神経回路を構築していきます。嗜好性も同様に、胎児の時から3歳頃までの環境で決まります。生得している原子反射の使い方を学ぶことで、歩き方や食べ方をはじめ、バランスの取れた心身を得ることができます。ですから、成長を継続的に観察して適切な学習ができているか見守ることが重要なのです。

小児歯科治療で力を入れていることはありますか?

小泉信隆院長 小泉歯科医院4

人生100年時代といわれる今、望まれるのは、単に生物学的に生きることではなく、人間としての歩みを最後のその時まで続けることです。生きることは食べ続けること。そのためには各ライフステージでの歯科的管理が重要です。第一次成長期である乳児期・幼児期・学童期にバランスの取れた口腔環境を育てることが求められます。歯並びが悪いことは、単に見た目が悪いのではなく、顎・顔面の機能障害を伴っていることがほとんどです。その原因の背景には、糖の摂取によるヒトの脳の前頭前野の拡大の影響があります。行動や感情を制御する働きを持つ前頭前野の拡大により、ヒトは多くの恩恵を得ていますが、反面、顎顔面にゆがみが増し、結果、機能障害が生じているといわれています。また、現代の精製した糖が豊富に含まれる食事は生活習慣病の原因となっています。ですから、成長期から正しい食生活を送り、顎・顔面の適切な成長の手助けが必要と考えています。

患者が先生。教わったことを未来へ還元

長く地域で診療してきたからこそできる歯科医療を提供しているのですね。

小泉信隆院長 小泉歯科医院5

当院は、来年開業40周年を迎えます。お子さんから高齢者、障害のある方、寝たきりの方、特別養護老人ホームに入所している方など、スペシャルニーズの方々を数多く拝見してきました。幼稚園児だった方がお子さんを連れて来られたり、来院が難しくなり在宅診療を希望されるようになったり、特別養護老人ホームに入所されたりと、時の流れの中に人の成長・老いを学ばせていただいています。同時に、その時代に行った治療の結果を拝見させていただくことから、より適切な治療方法、歯科医師としての考え方、自分の人生の歩み方の反省ができます。多くの患者さんたちとこのような関わり方を持てるのは、かかりつけ歯科だからこそだと感じています。

患者さんへの対応で心がけていることは?

開業当初に通った東京都立心身障害者口腔保健センターで、当時の副所長大竹邦明先生から、障害者に「〇〇症候群」といったラベルを張った接し方をしてはいけないと指導を受けました。多様性を求められる現在、障害者という隔てを取り去り、スペシャルニーズを持った方という考え方が広まって、かつての教えが役立っています。また近年はポリヴェーガル理論を学び、人間の本質に関する洞察を活用した優しい口腔保健医療に着目しています。これからもかかりつけ歯科医師として幅広く学び、地域住民の方々の健康づくりの一端を担っていきたいですね。

読者へのメッセージをお願いいたします。

小泉信隆院長 小泉歯科医院6

一人でも多くの方にバランスの取れたお口の機能を維持し、いつまでも健康な食生活をして、人生を享受していただきたいと思っています。現代の食生活は生活習慣病を招くリスクを伴っています。ですから皆さんにはぜひ、歯のかかりつけ医を持っていただきたい。成長期に顎口腔の育成をサポートし、以後は定期的なメンテナンスを重ねることで、健康で充実した時間を享受していただきたいと思います。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント治療/40万円~、ジルコニア/11万円~、顎顔面矯正/80万円~、マウスピース型装置を用いた矯正/30万円~

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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