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安倍 勇 院長の独自取材記事

医療法人社団豊珠会 あべ眼科クリニック

(江東区/門前仲町駅)

最終更新日:2020/04/01

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門前仲町駅から徒歩約8分にある「あべ眼科クリニック」。院長を務めるのは、ここ深川に生まれ育ったという安倍勇先生。「気がつけば、いつの間にか古株になってしまいました」という安倍院長は、30年以上も地元で診療を続けてきたベテランドクターだ。訪れる患者の多くは昔から地元で暮らす顔なじみ。高齢者だけでなく、その子、その孫と3世代で通うファミリーも珍しくない。先天性涙道閉塞の赤ちゃんから、眼精疲労で悩むミドル、白内障や緑内障の定期チェックに通う高齢者まで、あらゆる年代のさまざまな訴えに応えるため、院内設備を充実させ、他院といつでも連携できるネットワークを築き上げてきた。地元から信頼され、愛され続ける安倍院長に、さまざまな話を聞いた。
(取材日2018年2月21日)

近年増加する眼精疲労に積極的に取り組む

先生はこちらのご出身だそうですね。

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東京の下町・深川で生まれ育ちました。当院にいらっしゃる患者さんは、ほかの地域から引っ越されてきた方もいますが、深川育ちの方が圧倒的に多いです。古くから近隣にお住まいで私の両親を知っているような方もたくさん足を運んでくれていて、「お母さん、お元気?」などと言って診察室で世間話をすることは当院ではよくある光景です。生粋の江戸っ子が多いので、待合室を見て「またすいている時に来るよ」と声をかけてから出直していらっしゃる人も珍しくありません。私も他人のことは言えませんが、江戸っ子は待つのが苦手ですからね(笑)。

どんな患者さんが来るのでしょうか?

眼科のクリニックというとお年寄りが多いというイメージですが、当院には、小さいお子さんからお年寄りまで幅広くいらっしゃっています。赤ちゃんでも、目やにが多いとか、生まれつき涙の排泄がうまくできない先天性涙道閉塞などで来院されることはよくありますし、近隣の幼稚園や保育園でいわゆる「はやり目」といわれる流行性角結膜炎が出ると、院内に幼児たちの集団がどっとやってきます。そういう時は、院内感染しないようにと、それなりに気を使いますね。また、当院では眼精疲労の検査とケアにも力を入れていることから、生産年齢の20~40代の方の数も多いほうだと思います。眼精疲労の方は近年増えたなと感じますが、逆にやや減少傾向なのが花粉症です。国も花粉症対策に力を入れていますし、患者さんも知識が増え、きちんと予防する人が増えたためでしょうね。

眼精疲労を訴える患者さんはそんなに多いのですか?

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以前から多くの方が眼精疲労で来院されていたので、対応に本腰を入れるようになりましたが、最近はますます増えているようです。眼精疲労は、睡眠をとっても疲れがとれないような状態のこと。目の緊張状態が続くことで目の調節機能が衰えてくるのですが、これは、長時間のテレビゲームや動画視聴のほか、パソコン仕事が多いなど仕事も大きく影響します。当院では、眼精疲労の度合いを計測する機械を導入して客観的データとして計測結果を出し、職場での眼精疲労対策がスムーズにいくように活用していただいています。この機械は、近づく物体を見る時の瞳孔の大きさを計測するもので、眼精疲労がひどい方を検査機で計測すると、遠くから近くへと視点を変える時にピント調整がスムーズにいかず、データとしてギザギザの波で現れます。

まずは不安を取り除き、迅速な診断や連携を心がける

診療にあたってはどのようなことに注意していますか?

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目は複雑な器官で症状の出方も複雑なことが多いので、より的確な診断が望まれます。例えば、年齢とともに水晶体が濁ることで起こる白内障ですが、一口に白内障と言っても全体的に徐々に濁ってくるタイプや、水晶体の後ろの部分がうっすらと濁りが出てくる後嚢下(こうのうか)白内障など細かく分かれます。徐々に濁ってくるタイプは視力が0.5や0.6と低下しても日常生活にそれほどご不便を感じない方もいらっしゃいます。一方、後嚢下白内障では1.0や1.2と視力が良くても夜の車の運転をしたときに対向車のヘッドライトが異常にギラギラとまぶしく感じるといった訴えをされる方もいます。ですから、患者さんの症状がどれにあたり、どういった理由で、どのような治療がいいのか、場合によっては手術の必要があるのかなどを、患者さんの立場に立って提案し、十分な説明の上で納得していただいています。

診療の際、患者さんのために心がけていることを教えてください。

まず、患者さんの不安を取り除くということです。どういう問題があるのか、来院した目的を伺った後に検査をして、治療が今後必要なものなのか、心配のない状態なのかをお伝えします。そして、治療が必要ならできるだけ早く治療方針を決め、ほかの科のドクターや、高度医療機関の力が必要なら迅速に連携を図ります。必要なことは、できるだけ早く行うに越したことはありません。特に、ほかの科のドクターや病院と連携するなら、なおさらです。もう1つは、お年寄りにはゆっくり丁寧に話しかけ、本当の悩みをくみ取る努力をしています。ご近所の方が多いとはいえ、患者さんもいろいろな性格の方がいますから、中には気を使って気になっていることを言わない人が結構多いからです。

こちらには視能訓練士の方が常駐していると聞きました。

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はい。少し前までは2名いたのですが、そのうちの1名が私の娘で育児休暇をとっているため、現在は1名が常駐しています。視能訓練士は、あらゆる眼科領域の検査を行うことができる国家資格。当院でも、いろいろな仕事をしてもらっています。例えば、お子さんの斜視・弱視の検査や矯正の訓練指導です。眼鏡を使った矯正は眼科の治療の基本ですが、どういう理由で眼鏡を掛けなければいけないのかを親御さんにもきちんと納得してもらうまで説明してくれています。それから、緑内障の視野検査は、視能訓練士の重要な仕事の一つです。日本は正常眼圧の緑内障が多いので、眼圧検査だけでなく視野検査も欠かせません。緑内障は一生の病気ですから、進行度のチェックは非常に重要です。

目の不安は早めの受診で早期解決を

往診もなさっているのですか?

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足腰に障害があったり、通院手段がなかったり、寝たきりでご家族が連れていくのが難しいなど、通院できない方を対象に往診を受けつけています。以前から、訪問診療をしている内科医師に「目が痛いと言っているから診てもらえないか?」と呼ばれたり、地元の医師会のつながりで連絡が来たりして、スポット的には行ってきましたが、定期的にご自宅へ伺うようになったのは6年ほど前からです。今では患者さんから直接ご依頼をいただくことも増えてきましたが、近隣には往診に対応している眼科の医師がほとんどいないので、少し遠方の方から声がかかることもあります。

プライベートはどのように過ごしていますか?

今は孫たちと過ごす時間が一番の楽しみです。実は、つい先日、長女の初めての子が生まれたばかりです。長男と次女、それぞれに2人ずつ子どもがいて、上は小学校3年生から下は生後3ヵ月まで、全員で5人の孫たちに恵まれました。それぞれ個性があって、みんなかわいいですね。次女は近くに住んでいて当院でも週2日ほど勤務してもらっていますから、孫を連れてよく遊びに来てくれます。それ以外の休日は、たまにわが家のわんちゃんを連れて旅行に出かける程度でしょうか。以前は伊豆の海へダイビングをしによく行っていましたが、最近はなかなか機会がなく、すっかり遠ざかっていますね。それでも海は好きなので、季節がよければ泳ぎに行ったりはしています。

読者に、目の健康についてアドバイスをお願いします。

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目の痛みや違和感、見づらさなどを感じたら、放っておかずに早めに眼科を受診していただければと思います。まずは、痛みや違和感の原因は何なのかを突き止めること。検査して何もなければそれはそれでいいわけですし、治療が必要な場合でも早く診断をつけておけば、対処しているということでの安心感も違ってきます。特に症状がなく漠然とした目への不安でもいいので、何かあればすぐに受診して、不安のない生活が送れるようにしましょう。眼精疲労のある方は、定期的に目を休める時間を意識してとるように心がけてみてください。1時間のうち1分の休憩でも効果があります。眼球を圧迫しないように手のひらを目の上に当てて温めたり、温めるタイプのアイマスクを活用したり。ゆったりと深呼吸するのも効果的です。

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