伊能 尚 院長の独自取材記事
伊能歯科医院
(江戸川区/平井駅)
最終更新日:2025/12/15
JR中央・総武線平井駅から徒歩約5分の住宅街にある「伊能歯科医院」。開業以来80年近く、地域住民の歯と口腔内の健康を守り続けてきた地域密着型の歯科医院だ。患者の多くは地域に住む人々で、乳幼児から高齢者まで幅広い。3代目の伊能尚先生は、日本歯科大学卒業後、同院の近隣地域の歯科医院で経験を積み、2014年より副院長として同院に勤務。父である2代目院長、伊能暁(さとる)先生とともに診療にあたった後、2022年に院長に就任した。前院長の温厚な人柄を慕って長く通院する患者も多いという同院。祖父、父が築いた患者との信頼関係を大切に守りながら、院内のバリアフリー化や新しい治療技術の導入など、時代のニーズに合った取り組みも積極的に行う伊能先生に、話を聞いた。
(取材日2025年11月12日)
患者との絆を大切に、安心して治療できる環境を整える
クリニックの特徴と先生のご経歴を教えてください。

当院は、私の祖父が開業しました。祖父の引退後は父が院長を務め、開業以来80年近く、この地域で歯科診療を続けてきました。自宅がすぐ近くにあるため、子どもの頃は休日に患者さんが自宅に来て、「痛いから診てほしい」ということもありましたよ。そういう時、父はすぐ診療していて、「地域の患者さんを大事にする歯科医院でありたい」という想いは、そんな父から受け継いだものだと思っています。私自身は、日本歯科大学を卒業後、同じ江戸川区にある船堀歯科医院で経験を積み、2014年から当院の副院長として父とともに診療にあたってきましたが、2022年に院長としてクリニックを継承しました。
3代目としてクリニックを引き継いだ想いを聞かせていただけますか。
当院は、地域密着型の歯科医院として長く通ってくださる患者さんもたくさんいらっしゃいます。「代が変わって雰囲気が変わった」と患者さんをがっかりさせることがないように、祖父や父が築いてきたクリニックの雰囲気や患者さんとの信頼関係を大切に守っていかなければ、と思っています。そのように、引き継ぐべきところは大事にしながらも、私らしく患者さんのニーズに応えられるよう、時代に合った新たな取り組みもしていきたい。インプラント治療など、新しい技術も積極的に取り組んでおります。
昨年、院内を改装されたとお聞きしました。

やはり長く続けている歯科医院ですので、あちこち古くなってしまって……。改装にあたっては、「歯科医院=怖い」という印象を持たれる方も多いと思うので、なるべく患者さんがリラックスできるようベージュ系の温かみのある色合いの内装に。そして、歯科医院特有の「キーン」という機械音が出にくい、静かな治療機器を選ぶことも心がけました。1階と2階に診察室がありますが、1階はバリアフリーで車いすやベビーカーのまま診療スペースに入っていただくことが可能です。また、キッズスペースを設け、お子さんのそばで親御さんに治療を受けていただけるようにもしています。
時代のニーズに応じた新たな治療も提供していく
どのような患者さんが多く受診しているのでしょうか。

私は生まれも育ちもここ、平井ですので、患者さんの中には私を子どもの頃から知っている方もいらっしゃいます。父は、院長職は退きましたが現在も週に数日は診療を行っており、そんな父を慕って通い続けてくださっている患者さんも多いですね。また、地元ということで私の同級生なども受診してくれています。乳幼児からご年配の方まで幅広い世代の方が受診されていて、お子さんとその親御さん、おじいさん、おばあさんと家族で通ってくださっている方も少なくありません。また、近年ではこの辺りで生活されている外国の方も多く受診されていて、翻訳アプリなどを活用しながら対応しています。
診療において心がけていることはありますか?
少し前に私自身が病気をしまして、その際、検査をしてもなかなか診断がつかず、3件ぐらい病院を回ったんです。そんな経験から、適切な検査の重要性を身をもって感じました。当院では、歯の内部にある歯髄の状態を評価する「電気式歯髄診断器」など検査のための設備もそろえ、必要な検査を適切に行い、迅速な診断ができることを重視しています。また、なるべく痛くない治療も心がけています。自動麻酔器を使ったり、麻酔薬を体温と同じぐらいになるよう温度調節したりと、できる限り患者さんに痛みや苦痛を与えないことを心がけ、歯を抜く、神経を取るという治療はどうしても必要な場合を除いては避ける方針です。加えて、患者さんにはなるべくフレンドリーに接するなど、気持ちの面でリラックスしてもらうことも大切に考えています。
先生の代になってから始めた治療があれば教えてください。

インプラント治療ですね。インプラントには、自分の歯のように噛めるようになることが見込めるという利点がありますが、一方で、定期的なクリーニングや検診が必要など、手間のかかる部分もあります。患者さんにはメリット、デメリットをしっかりお伝えした上で、安全に使用できそうだと判断した方にはお勧めしています。ただ、当院ではいきなりインプラントにする方は少なく、まずは入れ歯でしっかり噛める状態をめざし、さらに良くしたいという方にインプラント治療を提供していますので、お気軽にご相談いただければと思います。他にも、ホワイトニングや、マウスピース型装置を用いた矯正、口臭に関する相談などにも力を入れています。矯正については、年齢を重ねていくと顎が少しやせてきて歯並びが変わる方もいるので、お子さんや若い方だけでなく、ご年配の方でも矯正を希望される方はいらっしゃいますよ。
早めの治療やケアで虫歯になりにくい健康な歯をめざす
予防歯科にも力を入れているそうですね。

はい。虫歯だけでなく歯周病のチェックも重要です。口臭が気になる方は、その原因が歯周病や虫歯であることも少なくありません。特に歯周病は、初期には自覚症状が乏しく患者さんご自身では気づきにくいことが多いのです。歯磨きのときに出血して歯科を受診したら、もうかなり進行していたというケースもあり得ますので、3ヵ月~半年に1回は検診を受けていただけるのが理想ですね。お子さんにも予防は大切です。幼い頃から正しくブラッシングしていくことで、お口の中の環境を虫歯になりにくい状態に維持することができます。虫歯予防はお子さん自身にとって良いことであるのはもちろん、親御さんの負担を減らすことにもつながります。1歳半健診で歯科検診があると思いますので、その後に一度歯科を受診していただけると、虫歯の予防や、万が一虫歯ができたときの早期発見にも有用だと思います。
お子さんの治療で心がけていることはありますか?
一番は、歯科を嫌いにさせないことですね。虫歯で痛みがあって受診された場合には、まずは痛みを取り除くために治療を優先することもありますが、怖がる場合は無理やり治療せず、少しずつ段階を踏んで慣れてもらうようにもしています。「今日は椅子に座れた」「歯磨きができた」と、その子に合わせて「今日はここまでできた」という体験を積み重ねることで、「これぐらいなら大丈夫そう」「思ったより痛くない」と自信をつけてもらえることが大切だと思っています。最初は怖がって口を開けてくれなかった子も、最終的にはちゃんと治療できるように、少しずつ慣れ、信頼関係を築いていくことを大切にしています。
今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

今後は、地域への密着をさらに深め、地域の方々との交流をもっと増やしていきたいと思っています。受診してくださる患者さんを大切にすることはもちろんですが、江戸川区には、地域交流のための施設があり、例えば食事が十分に取れない子どもたちに食事を提供するなど、さまざまな取り組みが行われています。そういう話し合いにも参加し、当院ができる地域貢献をしていけたらと考えています。また、急な痛みや困り事で患者さんから電話をいただいた時、忙しくても必ずその日のうちに診られるよう、お断りしないことも心がけています。お子さんからご年配の方まで、しっかり診療できる体制を整えていますので、お困りのことがあれば、ぜひ気軽にご相談いただけたらと思います。
自由診療費用の目安
自由診療とはインプラント治療/19万8000円~、ホワイトニング/3万3000円~、マウスピース型装置を用いた矯正/29万8000円~
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

