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井川 淳一 院長の独自取材記事

中葛西歯科

(江戸川区/葛西駅)

最終更新日:2025/02/17

井川淳一院長 中葛西歯科 main

子どもから高齢者、ビジネスパーソンまで幅広い患者が通う「中葛西歯科」は、1997年に開院した。葛西駅より徒歩5分、ピンクのロゴが目印の中葛西医院。院長を務める井川淳一先生は「患者の肉体面や経済面の負担を考えた治療を心がけています」と語る。保険診療を中心とした治療を提案し、同意の上で診療に移るインフォームドコンセントを徹底。使用する機器にもこだわっており、患者がなるべく痛みを感じないよう配慮した治療を行っている。また、治療回数が少なくなるよう計画を立て、患者の希望に沿った治療を行っているのが特徴だという。そんな井川院長に同院の特徴や強みなどについて話を聞いた。

(取材日2025年1月16日)

医師だった友人の親の影響で、医療の世界に興味を持つ

歯科医師をめざしたきっかけを教えてください。

井川淳一院長 中葛西歯科1

学生時代から私は理系科目が得意だったので、将来はこの強みを生かした仕事がしたいと漠然と思っていましたが、具体的には決まっていませんでした。高校時代、親が医師をしている同級生が何人かおりまして、友人の家へ遊びに行った時に、医師である友人の親御さんと話す機会がたびたびありました。その話を聞いているうち、次第と医療の世界に興味が湧いてきたのです。そして高校卒業後は歯科医師をめざしました。卒業後は歯科医院で約4年、総合病院の歯科で約2年の勤務を経て、1997年に中葛西歯科を開院しました。独立を志したのは与えられた環境で従事するより、自分の考えややり方を試してみたかったからです。

勤務時代に印象に残っていることはありますか?

歯科医院勤務時代では、5歳の患者さんに「将来、歯科医になりたい。」と言われたことが印象に残っています。まだ歯科医師としては駆け出しの頃でしたので、率直にうれしかったですね。総合病院勤務時代は、厳しい状態の患者さんが多いため大変でした。余命いくばくもない患者さんが、亡くなるまでにどうしても入れ歯をつけたいということがありました。必死で入れ歯を作って、何とか亡くなるまでに入れ歯をつけてあげられたのは、とても印象に残っている出来事です。勤務医時代の経験は今の診療でも急患や厳しい状態の患者さんを診るのにとても役立っています。

院内の雰囲気にこだわりがあるそうですね。

井川淳一院長 中葛西歯科2

親しみやすく、通いやすい雰囲気の院内になるようにと建築会社さんにお願いをしました。1階はお子さんやご家族、若い女性の方でも親しめるように、白や薄いピンクを基調とした明るいイメージにしています。2階は男性がくつろげるように落ち着いた色合いです。また1階、2階ともにキッズコーナーを設置し、安心して小さなお子さんと一緒に来院できるようにしました。

医院がある中葛西地区にはどのような思いがありますか?

私は江戸川区中葛西へ小学6年生の時に引っ越してきました。当時の江戸川区はまだ農地が多くて、ネギやコマツナなどが栽培されていて、庶民的な町といった印象でしたね。今では農地は減って、新興住宅が多くなっています。企業の社宅も多いですね。なので、当院には昔から江戸川区に住んでいるご年配の方、20〜30代の独身の方やお子さんがいる方が多く来院されます。ゆかりのある地域で歯科医師の仕事ができるのはとても光栄なことだと感じており、地域への思い入れも強いです。

得意の入れ歯づくりは熱中できる仕事

貴院の強みや特徴はどんなところですか?

井川淳一院長 中葛西歯科3

当院が力を入れていることの一つは、入れ歯治療です。インプラントなどの治療に恐怖感を抱かれる方や、費用的に懸念する方は少なくありません。そんな方にも希望を持っていただきたい想いで入れ歯治療に力を入れています。試行錯誤ができ熱中できるので、難しさと同時にやりがいや面白さを感じていますね。歯茎の状態は人によって千差万別ですから、一つとして同じものはありません。それを少しずつ調整しながら、ピッタリと合うよう調整を行っていきます。創作物を作っているような感じがあり、奥深さがありますね。また入れ歯は精度・強度も求められるのも難しい部分。今でも難しさを感じることが多いですが、新しい発見があったりします。勤務医時代、入れ歯の患者さんが多かったので自然と入れ歯に触れる機会が多く、入れ歯治療に力を入れるようになったきっかけになりました。

入れ歯はどのような工程を経てできあがるのでしょうか?

例えば総入れ歯の場合、歯茎の形状に合わせてアーチ状の型を作っていきます。まずは歯茎の型を採ります。型採りの方法はいろいろあるのですが、私が行うのは主に加圧印象という方法です。痛みはありませんのでご安心ください。次に噛み合わせの状態を確認していき、ずれを調整します。これらの作業を歯科技工士の方とうまく連携しながら行います。一工程ごとにできるだけエラーが少なくなるように気を付けながら、入れ歯が完成します。

入れ歯作りのどのような点が難しいですか?

井川淳一院長 中葛西歯科4

細かく根気のいる作業の繰り返しです。入れ歯の噛み合わせの状態を確認する時、高さや前後左右の位置関係を見ていきます。入れ歯を作っていく過程でどうしても微妙なずれが生じますので、少しずつずれを調整していきます。患者さんに入れ歯を装着してもらい、笑顔を見せていただけたとしたら、とてもうれしいと思いますね。

時代の変化に合わせ今後は機械化や自動化も検討

診療でこだわっていることを教えてください。

井川淳一院長 中葛西歯科5

1つめは可能な限り痛みを抑えることです。治療において痛みをゼロにすることはできませんが、極力和らげてあげたいと思っています。だから機器もなるべく痛みが少ない物を導入しました。例えば麻酔器でも、ゆっくり一定の速度で薬液が入り、徐々に速度を上げていくようなものを使っています。そのほうが痛みが少ないからです。2つめが、急患で来られた方を断らないこと。その分お待ちいただく時間が長くなることもありますが、患者さんは痛いから、不調だから来ているので、ちゃんと診てあげることが医療機関として役目だと思います。急患が総合病院で勤務していた経験があるのは強みですね。3つめは患者さんの費用面の負担を考え、保険診療を中心に提案すること。治療の計画、回数は患者さんの希望を考慮し提案します。自由診療の治療は希望があったときのみ。しっかりと説明をし、同意をいただいて診療をすることを徹底します。

患者さんへの情報発信にも力を入れているそうですね。

患者さんから同じ質問を受けることが多いなと感じていました。それなら、こちらから先に情報を発信すればいいんじゃないかと思ったのが、当院のホームページでコラムを始めたきっかけです。ですから、コラムで記事になっている内容は、よく聞かれることです。つまり患者さんが疑問に感じ、質問したいと思っていること。来院される前に記事を確認していただければ、患者さんにとっても助かるのではないかと考えました。きっと、来院してからの対応もスムーズになるのではと思っています。

今後の展望を教えてください。

井川淳一院長 中葛西歯科6

時代の変化とともに歯科医院も対応を変えていく必要があると感じています。例えば、今はさまざまな業界で人手不足が問題になっています。それは医療においても同じです。スタッフも集めるのが大変ですし、歯科技工士も不足しています。その対策として、詰め物・かぶせ物のために歯型を採るとき、カメラで写真を撮って作っていく方法が部分的に保険適用になりました。今後も保険適用の領域が広がると思いますので、そこで当院では、その機器を導入しました。会計も自動化・キャッシュレス化が進むと思うので、その設備投資も必要になると考えています。今後の展望としては、時代の変化に対応し、少数精鋭でこれまでどおりの医療サービスが提供できるようにしていきたいですね。

読者へのメッセージをお願いします。

医療機関はたくさんあります。患者さんもいろいろです。さまざまな医療機関の情報を探していただいて、ご自身にあった医療機関を見つけることが大切だと思います。また中葛西歯科は急患対応をしていますので、痛くなったり不調を感じたりしたら遠慮なくお越しいただき、お気軽に相談してください。

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