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鈴木 正一郎 院長の独自取材記事

鈴木歯科医院

(江戸川区/船堀駅)

最終更新日:2020/04/01

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開業から30年以上になる船堀にある「鈴木歯科医院」。義歯治療や小児歯科治療を得意とする院長の鈴木正一郎先生は、セカンドオピニオンや、最近の歯科治療の潮流である「MI(ミニマル・インターベンション)」を心がけている。「当たり前のことしかしていませんが……」と謙遜するが、その言葉の端々からは、患者への思いの深さがにじみ出る。船堀で生まれ育ち、幼少の頃を知る患者からは今も「正ちゃん」と呼ばれる、気さくな雰囲気もまた魅力だ。そんな鈴木院長に、これまでの道のりや、同院の診療について、たっぷり話を聞いた。
(取材日2014年12月12日/更新日2019年11月11日)

ケースバイケースで、臨機応変に治療に対応

先生のバックボーンから教えてください。

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父は4人兄弟だったのですが、父を除く3人が全員医師、歯科医師だったんです。診療科目はそれぞれ内科、眼科、そして歯科でした。私はそんな環境の中で育ちましたから、医学というものが幼い頃から身近にありました。さらに休みの日はその医院に遊びに行くなどしているうちに、いつしか「医師になれたらいいな」と淡い憧れを抱くようになりました。また、祖父が戦前墨田区で歯科医師をしていたという話も聞いたことがありました。私の父はここからすぐ近くの場所でゴムの製造工場を経営していましが、長男である私には特別「家業を継げ」と言ったことは一度もありませんでした。また、高校3年生の時、将来の進路を告げた際も反対はされませんでした。おそらく自分の道は自分で決めろという考えだったのでしょう。ちなみに今は次男が家業を継いでいます。

先生はこの船堀のご出身だそうですね。

そうです。まさにこの場所が実家で、2年前に引っ越すまでは50年以上ここに住んでいました。住んでいた頃は80m先にある銭湯で患者さんと会ったとしても気兼ねなく裸の付き合いをしていましたし、今も近くの飲み屋にスタッフと行って患者さんを見かけると、一緒に飲むこともありますよ。こういった外でのふれあいも大いに楽しんでいます。私がここに開業したのは1984年で、歯科大学卒業から3年ほどしかたっていなかったのですが、その1年前の1983年に船堀駅が完成したんです。これで人の流れも変わるだろうと考え開業を決めました。もちろんまだ歯科医師として駆け出しでしたから、休診日には東京都歯科医師会や江戸川区歯科医師会が開く講習会に出席しては丸1日講義を聞き、それを次の日から早速診療にフィードバックしていましたね。

先生の診療のモットーは何ですか?

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やはり患者さんとのコミュニケーションですね。特にインフォームドコンセント、つまり「同意にもとづく医療」は重要だと考えています。「こうしなさい」と言うのではなく、いろいろなケースを提示し、その中から患者さんに選んでいただくようにしています。患者さんからは「少々高くても一番良いと思う治療をしてくれ」と言われることもありますし、「保険の範囲内で」と言われた場合は、その適用内で十分な治療も可能です。義歯にしても、金属の止め具のないノンクラスプデンチャーが良いのか、それとも保険の義歯が良いのかは、患者さんの歯の状態や食生活、経済事情などで決まります。ちなみに入れ歯はどんなにぴったりな物を作っても、歯茎や骨が変形することで合わなくなることもあります。ですから高価な義歯さえ作れば、必ず満足のいく結果が得られるということではないのです。治療方針はケースバイケースで変わってくるのです。

人対人。しっかり向き合うコミュニケーションを大切に

患者さんとのコミュニケーションの大切さを感じた場面などはありますか?

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以前、江戸川区の歯科医師会が行っている医事相談の担当になったことがありました。患者さんからの苦情を聞く窓口のようなものですね。受け持っていた4年間で100件ほどの相談を受けたと思います。相談の内容は、「期待していたような治療を受けられなかった」とか、「何も言われずに歯を抜かれてしまった」といったことで、意思疎通の些細な行き違いが原因となっているケースが多かったですね。この経験で、人対人で向き合ってコミュニケーションを取ることの大切さをあらためて実感しました。

セカンドオピニオンを取り入れているのもそのためなのでしょうか。

そうですね。違う先生の意見を聞くのも患者さんの権利なので、どんどん利用していただきたいと思います。私としては、患者さんが他院に通われた時、そこの先生から「良い治療をしてもらいましたね」と褒められるよう、しっかりとした治療をするだけです。ただ、セカンドオピニオンを求められる側になると、その対応はとても難しいんです。というのも、最初の歯科医師が間違っていて、後の歯科医師が正しいとは限らないんですね。例えば抜歯の場合、当院ではいたずらに抜歯することは避けたい考えですが、中には「どうしてこの歯を残しているのか」というくらい悪い状態の方が来られることもあるんですね。そういう場合は、ほかの健康な歯への影響を考えて、抜歯をお勧めします。いずれにしても、それぞれの症状や先生の考え方、力量で治療方針も変わってきます。どちらの歯科医師を信頼するかは患者さん次第。ただ選ばれた以上は責任を持って治療にあたります。

最近よく聞く「抜かない治療」についてはどうお考えですか?

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もちろん賛成です。これはMI(ミニマル・インターベンション)という考え方の一種ですよね。必要最低限の治療にとどめ、抜かない、削らないというものです。最近は特に接着など歯科材料が非常に良いものに変わってきていますので、もし虫歯ができても、昔より削ることがだいぶ減りました。このようにして自分の歯を残すということは、全身の健康に与える影響も非常に大きいといわれています。現在、80歳になっても自分の歯を20本以上保とうという「8020運動」と呼ばれる取り組みがありますが、ご自身の歯を多く残すということは、結果的に後々の医療費を抑えることにもつながると思います。そういった意味で歯科医師は、医療費の抑制にも重要な役割を担っていると考えています。

中学3年生まで虫歯を作らないことが大事

小学校の校医もされていると伺いました。

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校医をしている江戸川区立船堀第二小学校は、生徒数900人のマンモス校なのですが、最近はお子さんの歯に対する親御さんの意識が高く、昔に比べ虫歯の子どもはかなり少なくなりました。しかし歯にとって大事な時期は、その成長が完了する中学3年生頃まで続きます。この期間に虫歯を作らなければ、そこから後は虫歯ができにくくなるんです。江戸川区は中学生までの医療費が無料ですから、その制度を有意義に使って、フッ素を塗ったり、定期検診をしたり、いろんな予防処置を受けていただきたいですね。もちろん食生活も重要です。歯をむしばむ砂糖が多く入っている炭酸飲料やスポーツドリンク、乳酸飲料は極力避けて、お茶やお水、牛乳を飲むようにしましょう。

プライベートについてもお聞かせください。先生には2人のお子さんがいらっしゃるそうですね。

子どもといっても長男、長女ともに立派な大人ですけどね(笑)。長男は歯科医師で、これからちょうど開業するところです。歯科大学に進む前、どうして私と同じ道をめざすのか聞いたら、同級生のお父さん方に比べて、私だけ夕方には家にいたり、休みの日はゴルフに出かけるなど一番楽そうだったから、だそうです。そんなふうに見られてたのかと多少ショックでもありましたが、かつて私の将来の夢を応援してくれた父のように、私も本人が希望した道を後押しするのが一番だと思います。彼には「無理なく地道に頑張りなさい」と声をかけています。

最後に、貴院の今後の展望をお願いします。

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スタッフの家族が来てくれるような歯科医院でありたいと思っています。スタッフは朝から晩まで私の姿を見ていますから、その上で「私の家族を診てもらいたいな」と思ってもらえるようにしたいですね。今後歯科に携わる者として考えなければならないのは、口腔内に違和感を持ちながらも歯科医院を受診していない方たちです。ある統計によれば、きちんと受診する人は全体の1割にすぎないともいわれています。ですからどう受診率をアップさせるのか、どう来ていただくか。もちろん、一度来院した後もむやみに治療を長引かせるのではなく、少ない来院機会でいかに歯の健康を守っていけるかは、私だけではなくすべての歯科医師の今後の課題だと考えています。

自由診療費用の目安

自由診療とは

ノンクラスプデンチャー/10万円~20万円、ホワイトニング/1万5000円
※税別価格です。
※症例によって費用が異なる場合がございます。詳細はクリニックにお問い合わせください。

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