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濱田 真史 部長の独自取材記事

森山脳神経センター病院

(江戸川区/西葛西駅)

最終更新日:2021/10/12

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西葛西駅から徒歩10分ほどにある「森山脳神経センター病院」。同院は、脳神経外科疾患の治療と回復期リハビリテーションの機能を併せ持つ医療機関として、2016年8月に開院。脳神経外科をはじめ、眼科、内科、糖尿病・内分泌科など外来診療も幅広く対応している。今回の取材では、2019年に開設した眼科で部長を務める濱田真史先生を訪ねた。白内障手術、網膜硝子体疾患の手術をはじめ、糖尿病網膜症、糖尿病黄斑浮腫、網膜静脈閉塞症、加齢黄斑変性、緑内障に関しては、マイクロパルスレーザーを用いた低侵襲で行うレーザー治療を行っている。濱田先生に、診療にかける思いなどを聞いた。

(取材日2021年3月10日)

複数の診療科と連携して患者をトータルで診る

まずは病院の成り立ちについて教えてください。

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当院は東京都江戸川区で地域に根差した医療を提供してきた、「社会医療法人社団森山医会」のグループ病院の1つです。急性期医療を担う森山記念病院と、その後のリハビリテーションに特化した森山リハビリテーション病院、そして森山ケアセンターの3施設が連携をして、急性期から回復期、維持期、在宅療養までをトータルにサポートしてきました。2016年に森山記念病院が機能拡張のため北葛西地区へ移転したのを機に、同年8月、森山リハビリテーション病院を「東京脳神経センター病院」と改称しました。現在は「森山脳神経センター病院」と病院名を変更して診療を行っています。

2019年に眼科が発足した経緯を教えてください。

他の診療科と連携してトータルに患者さんを診ていくためです。当院は、脳外科手術を行う病院ですので、手術後の評価を行うのに視覚は重要な判断材料となります。ところが以前は眼科がなかったため、近隣の病院を紹介して、そこで検査をしてもらっていたのです。これは、私たちにとっても患者さんにとっても、負担が大きいですよね。また、糖尿病を患っている方も、目に症状が現れてくる場合がありますが、そのような患者さんにも眼科をご案内することができず、フォローが不十分な状況が続いていました。そこで、当院内に眼科を設立し、他の診療科と連携してより効率的に、病院全体で患者さんを診ていく体制を整えたのです。

眼科の現在の診療体制は、どのようになっていますか?

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診療は月曜から土曜までの午前中となっています。以前は土曜日が休診でしたが、このたび近隣の大学病院から医師を招き、診療を担当していただくことになりましたので、平日の通院が難しい方に利用していただけたらと思います。また2021年4月から医師が二人体制となり、河本立徳先生の診療が始まりました。以前、聖路加国際病院で一緒に診療を行っていたため、とても信頼しています。また河本先生は白内障手術や網膜硝子体手術はもちろん、眼科全般のレーザー治療を専門としています。その他、火曜と木曜の午後は手術日、そのほかは月曜、水曜、金曜の午後に硝子体注射、専門の検査、レーザー治療を行っています。関連の急性期病院である森山記念病院と密に連携し、森山記念病院の入院中で離床が不可能な患者さんの往診を行っています。また、地域のクリニックの先生方のご協力のもと、病診連携を行っています。

一般眼科診療から難治性の疾患まで幅広く対応

どのような患者層でしょうか?

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子どもから高齢の方まで年齢層は幅広いです。ドライアイ、アレルギー性結膜炎をはじめとした眼科一般の患者さんから、他院で治療困難であった難治性の増殖糖尿病網膜症の患者さんまで、幅広く来院しています。現在はインターネットなど情報を多岐にわたって取り入れることができるため、患者さんがたくさんの候補から行きたい病院を選択できる状況にあります。当院では経験を豊富に積んだ医師が自らの知識と経験をもとに迅速に診療を提供していくため、治療を希望する患者さんには満足していただけるものと考えています。

どのような治療に対応していますか?

一般的な眼科診療をはじめ、白内障手術、硝子体手術、緑内障手術などの内眼手術や、難治性黄斑浮腫などの黄斑疾患、緑内障に対する低侵襲レーザー治療には、特に力を入れています。加齢黄斑変性、糖尿病黄斑浮腫、網膜静脈閉塞症に伴う黄斑浮腫には抗VEGF抗体薬の硝子体への注射が一般的ですが、難治性の場合もあったり、治療していく中で早期に再発してしまう症例があったりと、すべての場合に適しているわけではありません。そのような場合にレーザー治療を単独または硝子体注射と併用して行っています。また、緑内障の患者さんの中には緑内障点眼薬をうまくさせずアドヒアランスが悪くなっている方もいらっしゃいますので、そのような方にもレーザー治療が期待されております。

診療において心がけていることはどんなことですか?

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それぞれの病気の状態や社会環境、患者さんのライフスタイルなどを考慮して、最善と思われる治療方針を立て、エビデンスに基づいた治療を行うようにしています。どのような患者さんにも対応できるよう、国内外からの新しい治療法などの情報やエビデンスを取り入れるようにしています。診療の際は、患者さんとのコミュニケーションを大切に考えています。病院は、医師と患者が治す側と治してもらう側、という縦の関係になりやすいと感じています。私はそういうのが好きではないんです。これまで受けてきた診療の中で、「言いたいことを言えなかった」という患者さんは多いのではないでしょうか。当院ではそうならないように、患者さんが話しやすい雰囲気づくりを心がけています。受診する患者さんお一人お一人に敬意を払い、お話を聞くようにしていきたいです。

「もっとできることはないか?」と問いを持ち続けたい

印象に残っているエピソードはありますか?

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治療のことで言えば、治せなかった方のほうが印象に残っています。治療がうまく進んだ場合は患者さんはとても喜んでおられますし、私としても同様にうれしく感じています。しかし、病気の状態によっては難しいケースもあるのです。例えば糖尿病の方は、網膜の病気を併発することが多いのですが、最初に診察をした時は比較的良い状態であっても、糖尿病の悪化で目の症状が悪化することがあります。患者さんにとって最良と思われる治療法を施したとしても、見え方が元通りになるとは限りません。治療を受けた患者さんはそれまでの治療の過程に満足されていたとしても、それでもやはり「もっとより良い方法があったのではないか?」と思って治療法を模索し続けています。常に新しい知識や治療法を取り入れられるよう勉強しているのも、そういった考えからです。

今後の展望をお聞かせいただけますか?

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地域に基づいた間口の広い診療はもとより、これまで治療を行ってきたものの、納得ができていない、他にいい治療法はないか探している、今の治療法が自分にとって一番の方法であるのかどうか知りたい、そのような患者さんの希望となるような医療を行いたいと思っています。当たり前のように見えていた普段の景色が、視覚障害によって大きく変わってしまうことがあります。その悩みは計り知れないほど大きい問題であり、そのような患者さんが一人でも少なくなるよう真摯に治療に取り組んでいます。悩んでいる患者さんの一助になりたいです。

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