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岡田吉弘 院長の独自取材記事

篠崎駅前クリニック

(江戸川区/篠崎駅)

最終更新日:2019/08/28

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都営新宿線篠崎駅の目の前に「篠崎駅前クリニック」はある。地域住民のプライマリケアを担うこのクリニックには、0歳の乳幼児から90代の高齢者までの幅広い年齢層の患者が、さまざまな病気や健康管理で訪れる。桐和会グループ理事長の「地域総合診療型クリニックとしてのプライマリケアの充実と患者の利便性の追求を図る」という理念に共感し院長になった岡田吉弘先生が陣頭指揮をとる。内科や整形外科、皮膚科、小児科から、成人病治療の一環とする肥満治療まで、診療は多岐にわたる。桐和会グループ内での連携がしっかり取られていることも、特筆すべき特長だ。おだやかな口調で「患者の診察の質を担保することが何よりも重要」という岡田院長に、クリニックのめざすべき姿を聞いた。
(取材日2015年3月4日)

病気が重篤化する前段階で治療をすることの必要性

こちらのクリニックの院長になられた経緯を教えていただけますか。

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ここに来るまでは、心臓外科を専門として千葉大学および関連施設、榊原記念病院などで、「冠動脈のバイパス手術」や「大動脈解離の緊急手術」など経験を積んできました。心臓外科医として多くの症例を診るなかで、「糖尿病や高血圧などの患者さんが十分に治療できていれば、手術をする必要がなくなる」というケースも多く、手術を要する段階の前に治療ができればいいのにと感じていました。いわゆるプライマリケアです。心臓外科とは対局の部分ですが、私が扱っていた分野のもっと上流にある病気の治療に携わりたいと考えていました。そんなとき、大学の同級生である理事長から声がかかり、このクリニックの院長になったんです。

糖尿病や高血圧を放置しているとどのようなことが起きるのでしょうか?

糖尿病や高血圧を治療しないままでいると、血管の動脈硬化が進行していきます。その結果、狭心症や心筋梗塞を引き起こし、緊急手術や大がかりな治療が必要になることがあります。大動脈破裂も怖い病気の一つですね。そして、そのほとんどは突然起きるのです。でも実は、突然起きたわけではなく、気付かないうちに長年、身体の中に蓄積されてきことが原因で起きているんです。例え言葉で「血管がさびつく」と耳にされたことがあると思いますが、さびは徐々に付くもので、少しくらいなら普段の生活にはほとんど影響がありません。しかし一定レベルまで進んでしまうと、さびがガサっと剥がれて血管が詰まってしまいます。そうなるまで自分では気付かないので、突然起きたように思われるんです。

例えば高血圧の場合、どのような状態になったときに、治療が必要になるのでしょう。

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高血圧にはいわゆる自覚症状はありません。極端に言うなら、狭心症や脳卒中を起こす、それが自覚症状なんです。でもそれでは遅いわけですよね。「血圧が高くなったから、頭が痛くなったんだろう」と考える方が多いのですが、たいてい、その原因と結果は逆だと私は考えています。血圧が上がって頭が痛くなるのであればわかりやすいのですが、実際には、頭痛を起こすような身体の状態が、血圧を押し上げているんです。いつもは高血圧ではない人が、身体のどこかが痛くて耐えていたり、仕事などでストレスを抱えたりすれば、血圧を押し上げます。つまり高血圧は、「身体の状態ありき」ということです。なので普段から、自宅でリラックスした状態のときに血圧を測って、ご自分の状態を把握しておくことが大切ですね。一般的には上が140、下が90、どちらか一方でも異常がみられると治療が必要だといわれています。私はよほどの高血圧でない限り、初診でみえた患者さんに薬を飲みましょうとは言いません。まずは経過を見て、治療が必要かどうかを診断し、患者さんに高血圧について理解、納得していただいたうえで、治療を開始しています。

患者一人ひとりの健康状態に責任を持てる組織作りをめざす

先生が診察されている患者さんのなかで多い主訴を教えてください。

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定期的に通院されている患者さんは、高血圧や糖尿病、コレステロールが高いなど生活習慣病の方が多いですね。それ以外に冬場だと季節性の風邪が増えますね。他にも重症でなければ、縫合が必要な怪我や骨折なども診ています。また、「原因はよく分からないけれど、どこかが痛い、調子が悪い」という患者さんもいらっしゃいます。当クリニックで、全ての病気や怪我を治せるわけではありませんが、患者さん一人ひとりの求めていることが何なのかをきちんとお聞きして、私たちができることはすべてやることを心がけています。それができないときは、どこの病院に紹介すればいいかも含めて診るようにしています。それが、当クリニックとしてめざすべき役割だと考えているからです。

クリニックのめざすべき役割を具体的にお聞かせください。

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私を含め主治医が不在のときでも、すべての患者さんが一定レベルの診療が受けられるような診療の質を担保しなくてはなりません。またそれを恒久的に続けていくためのシステムや教育体制を作ることも重要だと考えています。よく「ゆりかごから墓場まで」と言いますが、年齢を問わず、患者さんの健康状態や病気に、責任を持って対応できる組織作りに力を入れています。たとえば当グループでは、新人医師のための研修をしております。先輩医師との模擬診察なども行うのですが、ベテランの医師であってもそこから学ぶことがたくさんあります。学問的な部分だけでなく、患者さん目線での診察から感じたことなども共有し、実際の診療に生かしています。今後はこのような総合医療システムもより必要になってくると思います。今来院されている患者さんの親御さんの具合が悪くなって、自宅に一人にしておけない場合に、すぐに受け入れてくれる施設を探すのは大変ですけれど、そこも含めてグループとして受け皿を作らなくてはならないというのが理事長の理念でもあります。

さまざまな職業、生活環境の患者と接することができることが医師の魅力

医師をめざされた理由を教えてください。

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身内に医師がいたわけでもなかったので、最初から強く医師になりたいというと意志があったわけではありません。私は理系だったので、一度は工学部に進むのが妥当かなと考えましたが、人間への興味が自分の中に強くあることに気付いたんです。それなら人間を相手にする医師という職業がいいのではないか、医師は人間相手の奥深い世界があるのではないかと思ったんです。人ってある程度自分と似たような環境の中で生活することが多いですよね。でも実際に相対する患者さんは、自分と似た生活環境の人ばかりではありません。さまざまな職業や環境の人と接することができるのは、医師の醍醐味だと思います。

お忙しい毎日だと思いますが、どのようにして気分転換をされているのでしょう。

身体を動かすこととしては、この2,3年ランニングをしています。体力低下を実感したのがきっかけです。東京マラソン2015にも出場しました。前半飛ばしすぎて終盤でつぶれてしまいましたが、家族の応援もあり予想外にも上位1割くらいに入ることができました。学生時代にテニスに打ち込んだこともあり、大会に出るとなるとつい自分の中に目標を設定してしまうんです。でも、歳をとってからの運動は健康維持が目的なので、これからはタイムよりも楽しみながら走れれば良いと思っています。

ドクターズファイルの読者に、健康を守るためのアドバイスをお願いします。

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例えば肥満解消のために走るなら、楽しめる程度にして、「続けること」が大切です。肥満の方の場合は、急に走り出すと膝を痛めてしまうこともありますからね。人によって身体能力もそれぞれですから、走り方にも注意が必要ですよ。最初は「これで運動になるのか?」というくらいの短い距離から始めて、毎日もしくは週に2、3回続けられるようになったら、疲れが残らない程度のペースで、少しずつ距離を伸ばしていくのがいいと思います。また女性は、50歳前後の更年期にさしかかってくると急激に血圧が高くなる方が多いようです。だから、ある程度の年齢になったらご自宅で血圧を測る習慣を付けて、ご自身の血圧を知っておくといいですね。また健康診断を定期的に受けて、もし要注意と指摘されたら、医師に相談し、必要な治療や日常生活のなかで気をつけなくてはいけないことを正しく把握しておきましょう。

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